No,00 出会い
楽しんで見てください!
さぁ本編GO!!
今日の天気は晴れ。昨日、雨が降っていたせいかとても暑い。
私はカレンダーを一枚破る。
―8月10日―
今日は親友の紀香と勉強会をする予定だ。
面倒くさがりな性格から夏休みの課題はたまりにたまっている。
紀香としたらなんとなく出来る気がする。
そんな事を考えていたら額から汗が流れてくる。
まだ洗剤の匂いがするハンカチでそっと汗を拭いた。
紀香と約束の時間は10:00。紀香の家に集合だ。
約束の時間までまだまだある。
一休みして本でも読もうかな?
それとも天気が良いから外に出かけようかな?
私はお気に入りの本を手に持って玄関に向かった。
履き慣れた青いサンダルに手を伸ばす。
―浜田千鶴―(はまだちづる)
来年中学1年生になる第一小学校の6年生。
玄関のドアを思いっきり開けた。
外は蒸し暑い。
やっぱり家でゆっくりしておこうかな?
再びドアノブに手を伸ばした。
その時、
ブワッ
蒸し暑さを吹き飛ばす風がおこった。
「気持ちいい〜」
思い切り私は手を伸ばした。
その時、私の黒い髪の毛を高い位置でまとめていたポニーテルに付けていた淡いピンクのリボンがハラリと風に乗ってどこかに行ってしまった。
お気に入りのリボンなのに・・・・・・。
私は本を玄関の前に置いてリボンの行った方向を追いかけた。
リボンはふわりふわりと風に乗っていき、いつの間にか来年から私が通う第一中学校の前まで来ていた。
リボンは第一中学校の校門前でパタリと落ちてしまった。
「はぁ・・・はぁ・・・・・・」
リボンを手に取ると再び家の方向へ帰り始めた。
「千鶴――!!」
私を呼ぶ声がした。
振り返るとそこには学ランをきた男の人が立っていた。
髪は茶色で身長は私よりちょっと高いくらい・・・・・・。すごい落ち着いた感じの声。なんだろ?すごく甘酸っぱい匂いがする・・・・・・。でも・・・この匂い前にもかいだ事があるような気がする・・・・・。
「千鶴だろ?」
その男の子は私の名前を知っていた。
「何で私の名前・・・・?」
私がたずねるとその男の子は
「何で? 覚えてないの? あぁ・・・・そうか。千鶴。俺ね千鶴の事なら何でも知ってるんだ。」
どうでしたか?
No.01楽しみにしていてください!!
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