羽の生えた幼女
「ゼンたんに、リラたんなのですね。レエナと言うのです」
ピンククセ毛のセミショートヘアにとんがった耳。宝石のように輝く瞳。そして透明で綺麗な蝶々の様な4枚の翼。
背丈は俺とあまり変わらなかったが、ロリフェイスのキャワワな幼女ちゃ〜ん♡
見習いツンデレ天使ちゃんとはまた違った魅力があって、こちらもいいですねぇ♡
デュフフ……♡
しかもこの幼女ちゃん、顔は童顔なのに体は……あぁ♡
またきょぬーちゃんでねぇ♡
……もう目が自然とそこにロックオンしちゃったりして。
発射準備が整っちゃう〜♡
ロケットが打ち上がっちゃう〜♡
「童顔なのにぃ、おっぱいおっきいねー、 がはは」
「へぁ!?」
「んとに超絶バカ! 超絶ヘンタイ!」
「し、しまった……心を読まれた」
「相変わらずバカな事考えてるよな主は。だからモテねえんだよ」
ろ、【狼炎】……貴様ぁ……!
そうか、【霊神召喚】は俺が〝帰還〟させないとずっと召喚されたままになるの忘れてた。
「狼炎はさっさと帰還れ」
「へいへい。ちぇ、つまんねぇの」
ヒュン。
{ゼン←【霊神狼炎】が帰還した}
「読心使わなくてもそのドロドロに溶けた顔で分かるの! そんな事にアーディルを使うわけないでしょう! レエナちゃんごめんね。大丈夫、手は出させないから。ちゃんとあたしが見張っとくからね」
「い、いや流石に手は出さないって」
「あの時ワンチャンなんとかしようとしてたよね!? あたしは騙されないんだから!」
「え? あの時? もしかして読心使ってたの?」
「あ……」
「ふ〜んなるほどねぇ⭐︎ 俺の事そんなに気になるんだー⭐︎」
「ち、ち違う! 切っておくのを忘れてただけ! ほんとなんだから!!」
「じゃあそう言う事にしといてあげるね♪」
と言うコントが一頻り続いた後、話を戻す。
「レエナはこの辺に住んでるのか?」
「いいえ、レエナは救世主召喚で呼ばれたのです。ロゼルスの王様に召喚されました」
「そんなに頻繁にやってるのか救世主召喚って……お前も、不吉なアビリティとかなんとか色々言われて追放されたんだな」
ピコ。
そう言いながら俺は【スキャン】を発動。
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ステータス
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レエナ=レルア
Lv231
Hp7460
Mp∞
St100
攻撃力500
防御力500
魔力2億8931万
(※最大Lv封印結界解除時)
精神力300
行動力5000
ーーーアビリティーーーー
スペルマスター
ーーーアクティブーーーー
火炎属性魔術
氷結属性魔術
疾風属性魔術
大地属性魔術
稲妻属性魔術
水流属性魔術
ーーーパッシブーーーーー
⚫︎封印結界
⚫︎感情リミットブレイク
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うん。
まず上から順番に見てこうか。
えっと、レベル231。
俺より遥かに上のレベルで、攻撃力や防御力も上。
魔力は……とりあえず置いといて精神力300だが他のパラメータが凄過ぎて少なく見えるよ。行動力5000ってめちゃくちゃ速く動けるって事だから。え……強いだろこの子。
極め付けは……Mpが∞なのと。
「ま、魔力が…………にぃほぅきゅう!?」
「レエナ、この世界を救う為に呼ばれたと思っていたのです。でもでも……」
と、言葉を詰まらせる。
「どうしたの?」
「あの、夜に王様の部屋に来るように言われて……その……えっちぃな事を」
「な、なな、なんだとぉぉぉ!?」
あんのクソジジィ!!!!!!!!
「いえいえ! されそうになったと言う話なのです」
「リラ、今すぐロゼルスに行くぞ!! ブレイズビートストームでぶっ潰してやる!!」
「ちょっと! 落ち着きなさいよ! あんたがそれを言う!? ドスケベのあんたが!」
「仲間がやられてんだぞ!? いいから俺をロゼルスへ飛ばしてくれ!! 瞬間移動出来るあの魔法だよ!! はやく!!」
「ラループは戻ってくる場所を一時的に記憶して、そこに瞬間移動する天技なのよ。だからラループじゃ島からは出られないの」
「他の手段も多分難しいのです。メルティシアは瘴気で覆われてる世界で、街の外は限られた者以外は歩けないのですよ」
レエナがブンブンと両手を振る。
「それとゼンたん、レエナは何もやられていないのです。拒否したからレエナ、追放されちゃったのです」
あ、拒否? 断ったのか……そうかやられてないのか。なら良かった。そうかまだ綺麗なまま……そっか。
スッと怒りが引いてくる。
「まったく、こんな幼い子に何考えてるんだあのジジイは……」
「あんたもね……」
ちょっと何言ってるか分からないけど。
さてさて!
レエナも俺と同じ異世界から召喚された者。そしてこの凶悪な魔島で生き残れた者同士、そしてそして、この世界を救う救世主として一緒に行く事を決めてくれた。
よし、これで3人パーティだ⭐︎
ティリリリーラ、テュルリリーラ、タッタラーン♪
ツンツン見習い天使と超魔力妖精幼女が仲間に加わった⭐︎
「他にも生き残りがいるのかも知れないわね。脱出もそうだけど、生残者を探す事も心に留めておきましょう」
「ゼンたん、リラたん、改めてよろしくお願いします」
キャンプ出来るところを探しつつ島の探索だな。
とりあえず洞窟から出よう。
「リラ」
リラに【ラループ】を頼もうと呼びかけた時だった。
「やっと見つけたぜ。先輩……」
「あんたは……!?」