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初めての戦闘


 魔島。ロゼルス王曰くメルティシアで1番凶悪な魔物達が住む最悪の島らしい。

 あの後、煙のようなものを嗅がされて気がついたら眠らされて魔島ここに連れてこられたんだよな。

 と言うかさ、地球で無駄死にして、天国には行けずに転生させられて、そこで楽しい人生が待ってるのかと思えば、すぐ国外追放って……余りにも過酷過ぎないか?


 あの見習い天使のおかげでこんな訳分からん世界に飛ばされてさー。

 どのぐらい眠ってたんだろう。今海辺にいるんだが人なんている気配ないし、とりあえず腹減ったな。



「グゥワワワ!」


「グルル……」


「で、で、でたぁぁぁぁ〜!!!!?」



 ん? あれ……まだこっちに気付いてないみたいだ。

 熊のようなデカい奴と、サイのようなのが何かを探してるように歩き回ってる。

 俺を探してるんだとしたら、もしかしたら運び込まれて、そんなに時間が経ってないのかな?

 

 あれが魔物って奴か……強いのか? いや強いだろ。あの見た目で弱いなんてあり得ない。

 少なくとも8歳の子供ではどうやっても勝てんわ。



 ピコ。



 ん? このサウンドは……。

 と、思ったのと同時に熊の姿がハイライトされて情報が俺の視界に表示された。




ーーーーーーーーーーーー

グリズリーキング

ーーーーーーーーーーーー

Lv75

Hp3250

ーーーーーーーーーーーー




 グリズリーってRPGによく出てくる名前の魔物だ。名前からしてかなり強そうだな……。

 って事は……あっちのサイの情報も……。



 ピコ。



 やっぱりそうだ。頭で情報が知りたいって考えたら出て来た。




ーーーーーーーーーーーー

ライノエンペラー

ーーーーーーーーーーーー

Lv76

Hp3045

ーーーーーーーーーーーー




 レベル76……いや強いだろこれ。

 ん? 待てよ……相手の情報が見れるんだったら俺の……。



〝【ステータス】〟



 って、文字が視界に出て来たんだが、ステータスって言えばよくRPGとかで自分の能力を確認する為のあれだよな? なんだかゲームをしてる気分だよ。


 俺は頭でそのステータスをポチッとクリックするイメージでやってみた。すると……。




ーーーーーーーーーーーー

ステータス

ーーーーーーーーーーーー

天霧 全

Lv1

Hp39

Bp0

St100

攻撃力11

防御力9

神気力18

精神力13

行動力6

ーーーアビリティーーーー

神喰かみぐらい

ーーーアクティブーーーー

喰らう

召喚

ーーーパッシブーーーーー

なし

ーーーーーーーーーーーー




 おぉ〜! なんか視界に出て来たぞ〜⭐︎

 これが今の俺のステータスって訳だな。てか、これやばいだろ……レベル1って……。

 神気力って見慣れないパラメータだな。魔力みたいなもんか?

 〝神喰〟ってのが俺のアビリティ、つまり俺TUEEEEEが出来るやーつ?


 そしてアクティブスキルにパッシブスキル……ふむふむ。

 で、この喰らうと召喚が神喰のスキルだな。

 

 よ〜し、ここまでは何とな〜く飲み込めたぞ。


 あとはアクティブの情報がもっと知りたいんだが……。



「あ、別窓……よし! 説明来たぁっ!」




ーーーアクティブーーーー


ーーー喰らうーーーーーー

⚫︎ブラッドソウルを取り込んで

破壊的な絶技、神喰技が発動出来る。


ーーー召喚ーーーーーーーー

⚫︎ヴァルガントを召喚し戦わせる。

ーーーーーーーーーーーー




 なるほど……よく分からん。



「グワワ! グワワ!」


「グルルル!」


「や、ややばぁ〜! 気づかれたぞ!?」



 逃げようと思ったが無理だ。絶対追いつかれる。

 戦うにも武器なんか持ってないし、仮に持ってたとしても戦闘経験ゼロのエロガッパ(天使ちゃん曰く)では瞬殺だわな……あれ? 詰んだ?

 いやまだ手はある……神喰のスキルを駆使すれば……多分。

 

 喰らう? ブラッドソウル?

 今使えそうなのは、召喚ってやつか。

 ゲームだと召喚獣を召喚してめちゃつよダメージを与える必殺技的なスキルだが。

 ヴァルガントってのが何かわからんが、とにかくそのヴァルガントを呼び出して代わりに戦ってもらえば……おし! ゆけるっ!



「ウガァァウ!!」


「ひぃえぇぇぇ!!」



 こええぇ……いちいち吠えるなよぉぉ〜。今にも飛びかかって来そうなグリズリーキング。

 サイの方はゆっくり背後に回られた。こいつら挟み討ちするつもりだ……。魔物ってこんなに賢いのかよ。

 うおぉぉい!!! 神喰ってアビリティッ!!! 何でもいいから早く何とかしてくれよぉ!!!



〝召喚〟


〝【狼炎】 St消費25〟



 なんか分からんが、目の前の召喚ってのに意識を集中させた方がいい気がする! とにかく早く早く!!


 ブゥゥン!



{天霧 全←召喚【狼炎】を召喚した}

 ∟{St100→75}



「ウガガァァァ!」



 は、はやっ!?

 一瞬で目の前が暗くなったかと思ったら、両腕を振り上げた巨大熊の壁……これダメなやつぅ。



「うわあぁぁぁぁ!!!」



 って、、、あ……れ……? 何ともないぞ……。



{グリズリーキング←2HIT 1640ダメージ}

 ∟{Hp3250→1610}



 なんだこれ。

 さっきから視界に戦闘ログみたいなのが表示されてるけど?

 これがこの世界じゃ普通なのか?

 まあ俺みたいな何も知らない人間にとってはありがたい!


 って、おぉぉぉ〜!! あの青白く燃えてるようなワンコちゃんってまさか!!?

 あれがヴァルガントってやつか!?

 くまタロウがいつのまにか青白い犬と戦ってるではないか!



 ザシュ! ザシューーン!!



{グリズリーキング←2HIT 1886ダメージ}

{グリズリーキング←戦闘不能}



 まじかよおい!

 かみつきとおててクローでそんなダメージが!? ワンコめちゃくちゃ強いじゃない!

 そのままサイもやっつけてしまえ!



「ギャワァァ!!」


「うわわ!! うしろーーっ! 俺の後ろ早く!!」



 ピシュン!



 おぉぉ!! 一瞬で俺の所に!!



「ウオォォォォン!」



 ザシュ! バキィィ! ドガァ! ガブッ!



{ライノエンペラー←4HIT 3413ダメージ}

{ライノエンペラー←戦闘不能}



 う!? なんだ……急に息苦しさと立ち眩みみたいな……。



〝St-50〟



 なるほど。

 このStってのがマイナス50とかなってるけど、きっとワンコが行動する度にいくつか減っていく仕組みか。

 St……スタミナか! 息苦しさ、立ち眩み、なっっとく!


 呼び出した時は75ぐらいあったはずだからきっとそうに違いない。子供の頃からやってたRPGの知識がまさかこんな所で役に立つとは。


 ヒュン。


{天霧 全←【狼炎】が帰還した}



 よ〜し♪ 良い子だったぞワンコちゃん!

 えーっと……ロウエンって読むのかな?

 確かに青白く燃えてる犬だったな。【狼炎】か⭐︎


 にしてもだ。レベル1の俺が、70を超えるレベルの魔物を相手によくも生き残れたものだよ……。

 【狼炎】がいなかったら確実に床ぺろしてただろ。



 ピカァァァァーーーーーン!!!



{天霧 全←レベル23になった}

{天霧 全←65ptのスキルポイントを獲得した}

 ∟{Sp0→65}



 いよっしゃぁぁぁレベルアップ!

 体の奥から得体の知れないパワーが溢れ出てくる感覚!

 圧倒的な自信! 俺こそ究極! 俺こそ最強! レベルアップってこんなに快感だったのかっ!


 スキルポイントって書いてある通りなら、神喰のスキルを強化出来るはずだ!


 早速、ポイントを割り振ろうじゃないか⭐︎


 俺はまだまだ強くなぁるっ!


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