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食後
「量子状態って難しいのね」
佐藤が素直につぶやいた。
「そうね。縦に積んでるジェンガみたいなものよ。そのうえに乗ってお手玉しているような繊細な作業が必要になるの」
そしてそれを誇りにしているようだ。
「ごちそうさまでした」
手を合わせて、それから佐藤がつぶやく。
「あ、そうだ。一つ聞きたかったんだけども、今いいかしら」
「ええ、どうぞ」
佐藤は食器を返そうと立ち上がろうとしたところをやめ、カラハンドへと尋ねようとする。
カラハンドも、いよいよ昼ご飯を食べ終わろうとしているところであったため、そのまま聞くことにしたようだ。




