星の死ぬとき

情報

「情報を伝える、といってもその者が、向こう側が認識できるかと言われたらわからないとしか言いようがないでしょう」

「……それについては、恐らくそうだろうと考えていました。ですが、量子状態が突然変化した場合、何かしらの影響が出るでしょうか。それに気づいてくれることを期待して行いたいと考えています」

俺が彼女の言葉に対して、今考えていることを聞いてみる。

少し考えてみてから、彼女はそれでもわからないとしか言えない、と再び繰り返した。