16/30
会議室
案内したのは、こういう時用に使う小さな会議室だ。
「どうぞ、こちらへ」
「ありがとうございます」
カラハンドさんは、案内をした俺にお礼を伝え、それから部屋にある長机のそばの椅子へと腰掛ける。
同時に、持ってきていたカバンからラップトップを取り出した。
「少しばかり、メールでお話をしましたので、それに関する資料を持ってきました。少しばかり説明をしたいのですが……」
「ええ、こちらを使ってください」
俺が無線で接続することができるスクリーン用のプロジェクターを使えるようにした。