DAY1(土)9月30日
なんとか続けられるよう頑張りますが、失踪覚悟でやりますので、よろしくお願いいたします。
ワンダーエッグ、及びドリームエッグは私が反社から頂戴したナゾの物体、
見た目は卵だが、育てるとあらゆる事に対応する兵器になるという。
兵器以外にも治癒とか、そういったものになるらしい。
それを検証するために、ゲームが好きそうな子供を使ってどのような事になるのかを見ていきたいと思う。
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今日は雨上がりの休日、日が段々と傾き始めた午後の事、私は近場にある小学校に足を向けた。
特に何をするわけでもないが、フードを被ってワンダーエッグを複数個持って、子供たちが居そうな所を見て回ったが、一番最初に学校に足が向いたのだ。
笑い声が聞こえる、多分子供たちが遊んでいるのだろう、
そんな中、予想通りに携帯ゲームで遊んでいる子供の集団がいるのに気がついた。
多分、今はやりの育成ゲームをしているのだろう。
「何見てるの?」
と話しかけたら、当然の如く警戒された。
とりあえず警戒をといて、ワンダーエッグを取り出す。
「なにそれ」と子供が言ったから、新しいおもちゃだと答えた、そして、ワンダーエッグを変形させる。
相手が男の子ということで、ドラゴンの形にしたら目を輝かせた。
ワンダーエッグの詳細を教える、これは、一人1個しか持てない特殊なおもちゃで、育てると自分の思い通りの姿になったり、ならなかったりする。
そして、自分に装備することも出来て、戦いにも使える。
そういって、合言葉を言う。
「シャドーチェンジ」
これは、私が考えた合言葉で、他の合言葉でもいいが、ひとまずこう唱えた。
すると、ドラゴンが腕に巻き付き、すぐさま子供が見たらカッコいいと思うトゲトゲした鈍色の剣になった。
子供からの反応は上々だ。
合言葉をまた言ってからドラゴンの形に戻してから私が「欲しいか」と聞いたら子供たちはこぞって「欲しい」と言ってきた。
簡単に渡すのは楽だが、ここで勿体ぶる。
「これは人を傷つけることが出来る危ない代物だ、それをしない選ばれたものしか持てない、君たちが選ばれたものか確かめるか。」
と言って、ワンダーエッグを渡す。
子供たちは嬉々として手に取り、シャドーチェンジと唱えるが反応はない、当然だ、卵が親として登録していないのだから。
「ちゃんと育てることを約束できるなら、渡す、約束できるか。」
ときいたら、子供たちは頷いたから、私の連絡先と卵に親登録、卵の育て方を教えて、孵化したら連絡するようにと伝えてからその場は別れた。
少年たちの名前はショウ、マサトシ、タカマサというらしい。
これから、三人の少年がどのような卵を孵らせるのか、楽しみだ。