表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/59

(8)

 朝食が終ると、女騎士に連れられえて王様と王妃様と御目通り。

 と言っても、玉座の間じゃなくて、王様御夫婦の私室だったけど……。

 無言……。

 無言……。

 無言……。

 このまま、何も言わないまま、昼食の時間になるんじゃないかってぐらいの長い無言……。

「て……手違いが有ったようだな……」

 ようやく、王様の口が開く。

「申し訳ありません」

「幸か不幸か……髪と目の色は、(わたくし)と同じです……。(わたくし)に似たという事にして下さい」

 銀髪に琥珀色の目の王妃様は、そう言った。

「は……はい、その予定です」

「と……ところで、今更だが……」

 王様の声は、疲れが溜りきってるような感じだった。

「やはり、無理が無いか? この計画?」

「隣国の王子との見合いは、明日です。今から計画を変えるには遅過ぎます」

「やはり、急病か何かと言う事にして……」

「ですが……」

「見るに耐えん田舎芝居が始まる事になりそうだな……。もう全てが遅いが……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ