サンダーバード1
サクヤとエルアが暴れてくれたおかげもありオークション参加者の大半は捕まえることができたが一部逃げられたものもいてその中には、ハクビを落札寸前まで持ち込んだあの青年もいた。
すると、そのオークション会場にハクビと物凄く険しい顔をしたサゲンタが入って来て
「二人共ケガはない?」
ハクビがこう聞くとサクヤ達は大丈夫と言ったが、エルアの頬に小さいがかすり傷があった。
ハクビは緑色の癒しの狐火を出してエルアの頬に近づけて傷を治した。
そして、ハクビ達は、オークション会場の奥にある奴隷や魔物が置かれている部屋に入るとそこには、檻に入れられて首輪と手錠をはめられた人間の男女ならびに亜人達や同じく首輪をはめられさらには、手枷をはめられ鎖で繋がって身動きが取れないでいた。
すると、ハクビは、その中から一体の魔物が入れられた檻に向けて走り出した。
そして、ハクビがその魔物が入れられた檻の前で止まるとそこにいたのは、首輪をはめられ両足に足枷をはめられ首輪と足枷には鎖が繋がっていて飛ぼうにも飛べない状態で翼で顔を隠している鳥のような魔物がいた。
ハクビは、何故かその魔物にだけ引かれていた。
他にも、ハクビが興味を引きそうな魔物や亜人がいるのにも関わらずその魔物への興味が止まらなかった。
そして、ハクビは、その魔物を縛っている足枷と首輪を黒色の重力の狐火で鎖ごと首輪と足枷を飲み込むとその鳥のような魔物は、翼を広げると狭かったせいも相まって檻が壊れてその魔物の全長を知ることができた。
その全長は、体は、大体五メートル位あり翼は十メートルもある鳥のような魔物だった。
だが、顔を見るとどこか、ハクビとミーモスの世界の翼竜プテラノドンを思わせるような顔をしていた。
すると、ファルがハクビの元に近づいて
「まさか、実在するとは思ってもみなかった! 『サンダーバード』!」
ファルは驚いた様子でこう言った。
「『サンダーバード』って何?」
サクヤがファルに聞くと
「『サンダーバード』は、我々ハーピィが恐れ敬ってきた雷の化身のような存在で存在しないと思われていた魔物なの!」
ファルがそう説明するとその『サンダーバード』がハクビに近づいた。
ハクビは、『サンダーバード』の頭を優しく撫でた。
そして、ハクビ達がその場をあとにしようとすると、『サンダーバード』が後ろからついてきてハクビを見つめていた。
「一緒に来る?」
ハクビがこう聞くと『サンダーバード』は唸り声を上げて答えた。
「そう! それじゃあ『名前』をあげるよ! そうだなサルバはどう!?」
ハクビがこう聞くと『サンダーバード』嬉しそうな声をあげるとハクビはその場に倒れた。




