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白焔の悪夢とサクヤ

皆様初めまして私の名前はサクヤと言います

突然ですが私には大切な御方がいます

その御方は大鬼(オーガ)にとっては守護神で

人間は()()()()と呼ばれている御方です

そして今私の目の前には私が()()()()()()()()()()御方が

白き厄災の神の姿になって全てを滅ぼそうとしているのが

かすれゆく意識の中私が最後に見た光景であり

私の()()()()()()()()()()()()()()()()

どうしてこうなったのか一から説明しましょう…

「もうお姉ちゃんたらもう計画たてる前に動かないでよ」

「あぁ~ごめん」

クラリオスが軽く謝る

「まぁいっか大鬼の村に入れたしさぁてとおい大鬼ども

よく聞けお前達が匿っている九尾の狐(ナインテール)を私達に明け渡せ

さもなくば一体ずつ殺していく」

フルリオスが表情一つ変えずに平然と恐ろしい事を言う

そしてフルリオスは目の前に小さな大鬼の女の子を見つけて

その大鬼の女の子は涙を流し怯えていた

「まずはお前だ」

フルリオスはそう言って腰にあった剣を鞘から抜き

その女の子の大鬼に目掛けて切りつけてあと少しで

当たろうとした次の瞬間何かが大鬼の女の子を間一髪の

ところで助けフルリオスの剣は地面に深く突き刺さり

抜けない状態になっていた

「大丈夫?ケガはない?」

大鬼の女の子を助けた何者かがそう聞く

「うん大丈夫」

大鬼の女の子は涙を流しながらそう言うと

「よかった!」

大鬼の女の子を助けた何者かは笑みを浮かべて

大鬼の女の子の頭を撫でる

「あなたは?」

大鬼の女の子は自分を助けてくれた何者かに聞く

「私のこと?私はハクビだよ」

ハクビは自分を指差してそう言う

そう大鬼の女の子を助けたのは何を隠そうハクビだった

「貴様よくもフルリオスさんの邪魔をした…うーん!?

ちょっと持ってまさかお前はあの時の九尾の狐か!?」

アルグリオはハクビを見て驚きを隠せない

だがハクビは気づきそして覚えていた

(転生してすぐに襲ってきた男かそれに後ろにいるのは

あの時の男のとりまきか!)

ハクビはそう思っい大鬼の女の子を連れて逃げようとする

だが一歩も前に進まないそれどころか何かに足を掴まれている

感覚がした

よく見ると足に植物が絡み付いてた

「逃がさないよ」

ヌメリオスが両手を地面につけながらそう言う

そしてクラリオス達がハクビと大鬼の女の子に近づく

「まさかこいつがお前達が見つけた九尾の狐ってのは

私にはただの女の子に尻尾が九本…まさか!」

フルリオスは何かに気づいていた

「九尾の狐が人化したのか」

そうフルリオスが言うとアルグリオ達がうなずく

「だがよぉ!これはチャンスですぜ!」

ネルグリオがそう言うと

「人の姿した九尾の狐なんてめったにいないしかも

はっきりと九尾の狐だってわかりしかも幼女

これを捕まえれば一生遊んで暮らせる金が手にはいる

ってことですよ!」

ヌメリオスがそう説明すると

「そりゃぁ良い考えだそうと決まればさっそく捕まえるとするか

おいアルグリオ「隷従の首輪(れいじゅうのくびわ)」は持ってきてるな」

フルリオスがアルグリオにそう聞くと

「へい持ってきてますぜ」

アルグリオはフルリオスにそう返答する

「なら今のうちにはめろ」

フルリオスがアルグリオにそう命令する 

だがアルグリオはなかなかはめようとしない

「どうした?」

フルリオスがそう聞くと

「いや大した事じゃあないんですが「隷従の首輪」の効果で

弱った魔物にしか効かないです」

アルグリオがそう言うと

フルリオスは舌打ちをして

「何でそれを早く言わない!たくどうしようかぁ

商品を傷つけたくないが「治癒魔法」で傷口をなくせば良いか」

フルリオスは思案を口にだしながら考え思いついた

「アルグリオお前こいつに恨みがあるだろ?」

フルリオスがアルグリオにそう聞くと

「えぇありますが何故ですか?」

アルグリオはフルリオスに質問すると

「ならお前がこいつを弱らせろ」

フルリオスがアルグリオにそう言うと

「良いんですね?」

アルグリオはフルリオスの方を見て聞くとフルリオスは静かに

頷くそしてそれを見てアルグリオは笑う

アルグリオは腰にあった剣のを鞘から抜き天高くあげて

「ヘヘヘ!お前のせいで俺と弟が酷い目にあったんだ

これで少しはスッキリするかな」

アルグリオはそう言って剣をハクビ目掛けてふる

ハクビは大鬼の女の子の盾になるように覆い被さった

ゴフッそう血を吐き出す音が聞こえてハクビが振り向き

驚く

アルグリオがふった剣は…サクヤの背中に命中していた

「サクヤ!」

ハクビそう言って地面に倒れそうになるサクヤを受け止め

「ヘヘヘ!ハクビ様が無事で…ハァよかった!」

サクヤが息が荒くなりながら笑みを浮かべて言う

「サクヤもう喋らないで!傷口が広がるから!」

ハクビは今にも泣きそうな目でそう言う

「泣かないでください!…これも私の使命ですから…

私はハクビ様のお世話役兼護衛ですから…」

サクヤはハクビからこぼれ落ちようとしてる涙をふきながら

途切れ途切れに言う

「お願いだからもう喋らないで!生きて!」

ハクビは涙を流しながらサクヤの左肩を握りそう言う

「ハクビ様お願い…です!…私のために()()()()でください…」

サクヤは最後の力を振り絞ってそう言い静かにてが地面につく

「サクヤ!」

ハクビがそう言うと涙がこぼれ落ちる

そしてハクビの心の中である感情が沸々と煮えくり返ってた

それは怒りだった

サクヤを傷つけたやつえの怒りそして

自分自身の弱さえの怒りが

ハクビの中に眠る()()()()()()()()()()()

「ヘヘヘ!まさかあの時の大鬼がお前を庇うとはな

まあ良いこれで邪魔するやつはいなくなったからな!」

アルグリオがそう言ってもう一度剣を天高くあげてふるう

キーンという金属がぶつかった時のような音がする

ハクビはアルグリオの剣を素手で止めていた

「なに!俺の剣を止めただと!」

アルグリオがそう言った次の瞬間アルグリオ以外の者達は

一歩下がる

ただ唯一アルグリオだけが気づいていなかった

アルグリオ以外の者達が下がった理由は

強烈な殺気と畏怖であった

(何だあの殺気さっきまでと違いすぎる)

アルグリオ以外は皆こう思った

そしてハクビが徐々に変貌していくのただ見ていることしか

できなかった

そしてハクビが完全に変貌し終わると同時に

アルグリオも気づく

「な…!何だその姿は!さっきまでと違いすぎるだろ」

ハクビの姿に驚きそして恐怖したアルグリオがそう言う

ハクビのその姿は身長が大体170cm位あり

胸はあわや着物からこぼれ落ちそうな位あり

爪は鋭利な刃物のように鋭く伸びていた

髪は尻尾に届きそうになる位まで伸び

髪と尻尾の毛は真っ白に染まり

目はさっきまでと違い瞳孔紅くが輝いていた

その姿は妖艶というにふさわしい位美しく

そして恐ろしかった

そして今にいたる

「だめ…ですハクビ…様…()()()()使()()()()…」

うっすらと目を開けたサクヤがそう言うもまた力尽きる

そしてアルグリオはもう一度剣を天高くあげてふるうが

それはかなわなかった

何故ならその前にハクビが胴と頭を切り離すどころか

硬いはずの頭部の頭蓋骨をまるで紙のように

爪で切り頭部は五等分に別れていた

そしてアルグリオの首があったところから血が噴水のように

吹き出しハクビの髪と尻尾の毛を血で紅く染め上げる

そしてそこにサゲンタとサヘイジがハクビ達がいる

村に入る門の前に参上するとその光景に唖然して

その場から一歩も動けずにいた

そして

「よくもアルグリオの兄貴を許さね

ぶっ倒してやる」

ネルグリオはそう言ってナイフを取り出し

ハクビに襲いかかる

するとハクビは手をそっと握りひらくと

そこには白く燃え盛る焔ががあったその焔を

ネルグリオ目掛けて投げ命中する

するとあっという間に燃え広がり

ネルグリオは悶え苦しむ

「熱い!誰か早くこの火を消してください!」

その白い焔は全てを燃やしつくすそして

「フルリオスお姉ちゃん早く火を消してあげて」

ヌメリオスがフルリオスにそう言うと

フルリオスは手を前にだしたすると魔方陣が

出てきた

水流(ウォーター)放出(スプラッシュ)

フルリオスがそう言うと魔方陣から水がでて

ネルグリオに当てるだが

「な!私の「水魔法」で消えないだと!」

白い焔は消えない

どころかますます強くなる

生半可な水では消火できない…いや

どうやったら消火できるかも

()()()()()

そしてそれを見てサゲンタが我にかえり

白焔の悪夢(はくえんのあくむ)

サゲンタがそう言うとサヘイジがサゲンタの方を

振り向く

「あれが…」

サヘイジとサクヤは聞かされていた九尾の狐の

怒りの…『白焔の悪夢』の恐ろしさを

サゲンタは()()()()()()()『白焔の悪夢』

の恐怖を…

そしてサゲンタとサヘイジは急ぎサクヤの元へ

駆け寄る

そしてサゲンタがサクヤの口の前に手をだし

「微かに息がある!サヘイジ急ぎ「治癒魔法」を」

サゲンタがサヘイジにそう指示する

「分かりましたですが長老()()

どうするのですか?」

サヘイジがサゲンタにそう聞くと

「タイミングを見計らって足止めしてみる」

サゲンタがサヘイジにそう言う…

ハクビは燃え続けるネルグリオを静かに見る

そしてネルグリオが息絶えるが白い焔は

まだ燃え続ける

そしてアルグリオの死体にも同じ白い焔を

当てる

それを見ていたヌメリオスが

「もう我慢できない!」

そう言ってハクビに突っ込むヌメリオス

「待て!早まるな!」

それを止めるフルリオスとクラリオス

そしてハクビに飛びかかり殴りかかっただが

その拳の前には何処からともなく現れた

白い焔に無情にも拳に当たり

徐々に全身に燃え移る

「ギャァァァ!熱いよお姉ちゃん助けて」

ヌメリオスはクラリオスとフルリオスに助けを求める

「ヌメリオス!」

クラリオスが手を伸ばしてそう言うだが

フルリオスがそれを止める

「何で止めるの?」

クラリオスが涙を流しながらフルリオスの方を振り返り

そう聞くがフルリオスも涙を流していた

「ごめんね!ごめんね!助けてあげられなくて

ごめんね!」

フルリオスは涙を流しながら膝から崩れ落ち

ずっと謝り続ける

クラリオスとフルリオスはただ見ていることしか

できなかった…

そして数分後

「クラリオスお姉ちゃんフルリオスお姉ちゃん

大好きだよ!」

ヌメリオスはクラリオスとフルリオスに手を伸ばし

絶命する

そして

クラリオス皮革でできた水筒の酒を全て飲み干し

そしてフルリオスは腰にあった剣を

クラリオスは背中に背負っていた大剣をとり

「「よくも妹を!絶対許さない」」

二人はほぼ同時にハクビに襲いかかる

クラリオスは空中からフルリオスは地上から

襲いかかる

するとハクビは先ほどまでと比べ物にならない

ほどの大きさの白い焔をだした

二人は警戒しながら近づいてくる

するとハクビはその白い焔を握りつぶした

そして手に白い焔を付与させた

そしてクラリオスの大剣とフルリオスの剣を

あっさりと止めた

そして二人は慌て剣を手放した

何故なら二人の剣に燃えただの鉄の塊になったからだ

そしてなすすべなく二人も白い焔を当てられる

「グォォ!」

ハクビの悲しみと怒りの咆哮が大鬼の村に響きわたる

そして

(今だ!)

ハクビが咆哮するのと同時にサゲンタがクナイと

糸を使って拘束を試みるだが

「ちょ!暴れないでください!ハクビ様」

サゲンタは必死になってハクビを止めようとする

その手には血がポタポタと落ちていくそして

「おい!まだ完全に治癒できてないぞ!」

サヘイジがそう叫ぶと一人の大鬼がハクビに抱きつく

それは…サクヤだったそして

「お願いですハクビ様、私のために怒ってくださるのは

嬉しいですでもハクビ様が傷つけるのを見るのはもっと

嫌ですお願いです止まって!止まって!」

サクヤのその声に反応するかたちで

ハクビの暴走は止まっり元のハクビに戻っていく

()()()()()()

サクヤはハクビを受け止めるとその場に倒れる

実はまだ治癒が完治していなかった

「お姉…ちゃんと…妹の仇」

フルリオスは最後の力を振り絞りアルグリオの剣を拾い

切りかかろうとする

すると何処からともなくクナイが投げ込まれ

手と足と関節部分さらに急所に全弾命中する

投げたのはサヘイジだった

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