転生
百鬼夜行とは…百体の悪鬼や妖怪が深夜街を徘徊し悪さをすること…
えぇ皆様はじめまして私名もない狐です
いきなりで悪いのですが私今…
「待ちやがれ!」
「狩らせろ!」
追いかけられてます
こうなった経緯を説明すると…
私今井佑奈23歳は某出版社で月刊雑誌『ヌー』の編集者で働いていたそんなある日の出来事である…
私は自分が担当していた特集の編集作業一段落したこともあり家で残り編集作業をしようと思い家に帰ろうとした
そして出版社を出てすぐのことだった
私はその場に倒れこみだんだんと意識が薄れていった…
佑奈が次に目を覚ました時目の前には一人の高身長でイケメンの男性とちゃぶ台が置いてあったそのちゃぶ台の上には一冊の本が置いてあった
すると男性が佑奈に気づき声をかけた
「お待ちしておりました!どうぞこちらにお座りください」
そう男性に促されて私はちゃぶ台を挟んだ対面に座った
そして男性が
「申し訳ございません!」
それを聞き私は混乱していたそれもそのはず初対面の相手にいきなり頭を下げ謝らられれば当然何が何だかわからないという顔になるだろうそして佑奈は
「頭を上げてください何が何だかわからないので一から説明してください!」
佑奈が頭を上げるよう促し男性が頭を上げこれまでの経緯を説明した
「はい!その前に自己紹介がまだでしたね!私の名前はデメテルと申しますこの星の管理をしています神様のようなものですが実は三日ほど寝ずの作業が続いてしまいたまたま手に取ったこちらの日本と書かれた本のあなたのページに間違えて死亡印を押してしまったという訳です本当に申し訳ありません!」
困惑し過ぎて頭が真っ白になっている佑奈
そこに追い討ちをかけるように
「お詫びといっては何ですが佑奈様の願いを何でも叶えて差し上げようと思っております!」
それを聞き我にかえる佑奈
「本当に何でも叶えてくれるの?」
「はい!私のできる範囲でしたら何でも」
それは申し訳ないと心から思っているデメテルと目をキラキラと光らせどうしようか考えこむ佑奈
佑奈の頭の中ではほぼほぼ決まりかけて笑みがこぼれた
(これもしかしたらアレもいけるかもしれないな編集者冥利につきる)
そう思いそれを口にする
「異世界転生でお願いします!」
佑奈がそれを口にした瞬間うなだれて嘆いたような顔をして大きいため息を吐いた
「わかりました!担当のものに連絡しますので少々お待ちください!」
そうデメテルが言うとすると懐からスマートフォンをお取り出し誰かにかけているその顔は真っ青で怯え手が震えスマートフォンを持つ手が安定しなかった…