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34 殲滅

播磨に入った織田軍はあっという間に淡河、三木、御着を落とし姫路城を包囲した。

対して城に篭もる宗茂は


「やーい、ばーか、ばーか!」


と煽るのでキレた織田軍が何度も攻撃するが見事に鉄砲の攻撃で跳ね返された。


「攻め方を変える必要がありますな。」


長秀が提案する。


「でも変えると言ってもどう変えれば良いのじゃ?相手は千にも満たぬぞ。」


信雄が答える。


「というか久太郎よ、明智と池田は何をしておる?」


信孝が聞く。


「どうも当主の光慶が病になり兵が出せぬと。池田は何も……。」


「バカめ!さては宇喜多に乗せられたな。」


というかこの2家は安土会議に呼ばれなかったのに怒ってるらしいが。


「ええぃ!どいつもこいつも役に立たぬな!明日は一気に力攻めじゃ!」


信雄がそう決断した時には俺は姫路の近くまで来ていた。


「日に日に被害が増えているようです。馬鹿で助かりました。」


全登が報告する。

いやマジでアホだろ、素通りしたらいいのに。


「よし、わざと開城して進軍させろ。」


信家の命を受けた宗茂は夜のうちに逃亡し次の日に織田軍が突入した時には城は空っぽだった。

これで調子に乗った信雄と信孝は長秀の忠告を無視して更に西進しようとした。


「よろしくニキーw」


そして連中が来た途端に待ち伏せしていた俺たち宇喜多軍が一斉に射撃を始める。


「なんじゃ!罠だったのか!」


「だから申したではありませぬかっっ!」


信雄に怒る長秀の胸を弾丸が貫いた。


「ひぇぇぇぇ!」


信雄は焦って逃げようとする。


「網にかかったな!お命頂戴いたす!」


すると後ろから現れた藤堂高虎が襲いかかってくるではないか。


「やめよ!ワシは織田家の当主じゃぞぉぉぉぉぉ!」


信雄の首が飛んだ。


「申し上げます!三介様お討死!」


「なにぃ!?信雄めが死んだか!これで私が織田家のっっっ!」


信孝も流れ弾に当たりあっさり死んだ。

こうして見事に信家の罠にハマった織田軍は壊滅し信雄、信孝、丹羽長秀ら多くの重臣が討死した。


「えー弱、えー弱ー。」


合戦が終わった時俺はそんな言葉が自然と出てきた。


「備中の詮家様が四国へ出陣なされました。」


「わかった。ここは岡達に任せ我らは四国へ向かうぞ。」


ということで讃岐より詮家の1万、阿波より俺の1万5千が侵攻した。

信孝の家臣たちはほとんどが国衆や与力だったためすぐ降伏しそれなりに優秀な長宗我部家は滅ぼさずに土佐一国の安堵で戦わずして降伏させた。

四国を落とすと明智秀満と池田輝政が俺に従属した。

背後の心配が無くなった俺は9カ国の全軍を動員し若狭、近江、大和、伊勢より西の地域を瞬く間に制圧した。


「まさか開戦から3ヶ月でこの勢いとは……。」


俺と内通し勝利に貢献した信澄は驚いていた。


「いやぁ、これも全て信澄殿のおかげよ。今後は近江一国を与えるゆえこれからも良く励まれよ。」


「ははっ!」


信澄がそう言って挨拶する。

その後ろにはズラっとで織田家の元家臣やら俺の家臣が並んでいた。

場所は京都の二条城。

この時代の天下とは京を抑えることだったため俺は実質的に天下を統一したのだ。


「あまりにも早い天下統一でしたな……。」


全登が声を震わせながら言う。

岡と富川はもう泣いちゃってるよ。


「皆の者!ワシは逆賊羽柴を討ち三法師様の意にそむこうとした織田信雄、信孝兄弟を討ち果たした!今後はワシが織田家筆頭家老として織田家を支えていこうと思うが構わなぬな?」


中心に構えた俺が大声をあげると皆、頭を下げた。

いや、早すぎね?

自分でも思うけど本能寺の変から1年足らずだぞ?

秀吉ですらまだ賤ヶ岳で勝ったくらいだしマジで天才かもしれない……。


まず俺は国割りを発表した。

明智家は阿讃2カ国、池田家は伊予半国に移し残りの伊予半国は村上水軍に与えた。(ちょっと心配だが。)

そして周防、長門は達安と毛利の遺臣に任せ安芸と石見は詮家に加増してやった。

行長は和泉に配し宗茂には丹後、親次には若狭を与えた。

本領である備前と美作は富川に任せ俺は新たな城を摂津の大坂に作ることにした。

奉行は三成と吉継にやらせ天下は宇喜多にありと諸国に知らしめようとした。

フラグ立ててしまってるが大坂はそれを踏まえても便利なところだから仕方ないね。


それから俺も色々疲れたので江と寝た。

んで妊娠させてしまいました……。




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