表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/84

第79話〜下層への階段

…………。


長い階段を降りて行く。


多くのダンジョンの共通認識として、階層を跨ぐ階段にはモンスターは生まれないらしい。


ダンジョン内にも縄張りがあるのか、それとも一定のルールがあるのか。


余程の事がなければモンスターは階段を登って追いかけて来ない。


それでも一応罠はないか確認しておく。


「そもそもモンスターが¨生まれる¨って言うのが不思議なんだよな。卵や母体からではなく、突然モンスターが沸くなんて、どういう理屈で成り立ってるんだか」


そんな疑問を呟けば、耳のいいヒナが律儀に教えてくれた。


「ダンジョン内で起こる現象を外と一緒にするだけ無駄。倒しても時間が経てばいつの間にかモンスターがいる。冒険者の中には黒いモヤみたいなのが空中に滲み出たと思ったらモンスターの形になったなんて言う人がいるし、実際それを見た事のある冒険者も大勢いる。だからモンスターの沸かない¨安全地帯¨の情報は貴重」


ダンジョンの外にいるモンスターと違って、ダンジョン内でモンスターを倒してもしばらくすると死体は溶けるように消えてしまうと言う。


その際、体の一部、爪や牙などを残すので、それらはポップアイテムと呼ばれるのだとか。


まるでゲームだ。


しかし長期間放置されたダンジョンのモンスターや、長らく倒されなかった強いモンスターは死ぬと死体を残す事が多いらしい。


どういう法則で成り立っているのだろうか。


「階段が終わる。一歩でもその階層に踏み出したらモンスターに知覚されるようになるから注意」


「了解。一歩でもってことは、階段の1段目に立ってれば見えていても問題ないんだよね?」


「そう。けど攻撃しようとしたりしたらバレる」


「ふーん。じゃあ見える範囲で情報収集しようか」


階段の1段目に二人で並んで立つ。


どうやらこの階段はちょうど角にあるらしい。


下りて正面に続く通路と、左に続く通路ある。


どちらもしばらく真っ直ぐ続いていて、途中に別れ道がある。


ここの通路も先程の階層同様の外観で、等間隔に発光する石がある。


天井の高さもあるし、幅も5人くらいなら広がって歩けるから、大きめのモンスターもいる可能性がある。


「……近くに一体。左の通路の先。二足歩行…?片脚を引きずってる。臭いからして、アンデット」


ヒナの獣人としての五感は暗殺者の職業補正もあってとんでもないな。


「……見えた。大きさは成人男性くらい。腐敗した体にいくつも人の顔が浮かびあがってる。左脚を引きずってる。不自然に長い爪、いや尖った指?腕も4本ある」


「ヒナも見えた。その特徴だと、ロッテンネイル」


6点ネイル?


ネイルは爪か。


ロッテンはなんだったか。


こういう時、言語理解の変換に痒い所に届かない不便さがあるな。


見た目の特徴から名前が付けられているのか。


さて、ここはまだ安全地帯。


どうするか…


…………。


1、まずは様子見。やり過ごそう。


2、攻撃のチャンス。先制攻撃をくわえる。


3、今ならヒナの尻尾撫でれるんじゃない?


4、ヒナの頭を撫でる。好感度アップ⤴︎⤴︎


…………。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ