表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/84

第6話〜『メモ帳を見ろ』

色々と謎や矛盾点が出てくるかと思いますが、中には今後の伏線になるもの、今後に説明がなされるものがある……といいなぁ。

…………。


床には何かの破片のような物が転がっている。


何かの欠片を手に入れた。


あの影のような何かは、ライトの光に目が眩んだ次の瞬間には消えてしまった。


まるで白昼夢でも見ていたみたいだ。


訳がわからない。


…………。


そもそも何も覚えていないのも、鍵のかかった見知らぬ部屋で目を覚ますのも異常だ。


これは、夢なんだろうか?


グゥ……。


「……!」


緊張が解けたのか腹の虫が鳴いた。


空腹感はある。


息も少し上がっていて、心臓も今更ながらバクバクと音を立てている。


こんなリアルな夢なんて、ありえない。


明晰夢だとしてもこんな……。


グゥ…。


緊張感を壊す音が再び。


「…………。」


保存食、食べるか。


そういえばここは確か誰かがいた痕跡があった部屋だ。


…………。

…………。


腹も膨れたことだし、どうしようか。


ちなみに保存食ついてだが、味は二の次、栄養価だけをとことん詰め込んでみました、を具現化したような感じだった。


さて、とりあえずすべきことは…


1、メモ帳を確認しよう。


2、二階に向かおう。


3、とりあえず寝るか。


よし、メモ帳を確認しよう。


先ほどは変な内容のメモ書きに、途中でメモ帳を閉じてしまった。


しかし……。


どうやら読むのが正解だったらしいことはあの影のようなものの存在からも明らかだ。


二階に向かうのはメモ帳を確認してからでいい。


…………。


『徘徊者には気をつけろ』

『襲われると記憶の一部を失うらしい』

『黒い影』

『光に弱い』

『倒すと何かの欠片が手に入る』


…………。


今ならわかる。


このメモ帳に書かれた内容はイタズラなんかじゃない。


それどころかとても重要な情報が書かれている。


徘徊者というのは先ほど襲ってきた影のようなあれのことだろう。


見た目の特徴と光に弱いというところが一致している。


他に書かれた記憶を失うという記述などから、落書きと判断してしまったが…。


「…………。」


本当に、夢を見ているわけではない、のだろうか。


ありえない体験をしている。


…………。


とにかく今は休みたいが、しかし先の見えない不安が情報を求めてもいる。


とりあえず、


1、もとの部屋に戻ろう。


2、二階に進もう。


3、残った食糧も食べようかな。


もとの部屋に戻ろう。


…………。


最初の部屋に戻ってきた。


二階に進むより先にやっておくべきことがある。


床に書かれた『メモ帳を見ろ』の文字。


その下にボールペンを使って新たに書き込んで行く。


『新たな情報を書き込め』。


これは自分自身へのメッセージ。


目覚めたばかりの、何もかもを覚えていない自分へ。


…………。


さて、そろそろ落ち着いてきた。


いつまでじっとしていても、恐らく助けは来ない。


情報を集め、自力でこの建物を脱出するしかない。


徘徊者。


よく分からない、影のようなもの。


光を当てただけで消えてしまった。


あれは何だったのだろう。


この先にも同じようなものがいるのだろうか?


念のため、手巻き式のライトの充電はしておこう。


部屋を出て、二階へと続く通路を進み始める。


間が空くと続きが書けなくなりそうです。

アイデアなどは細かくメモして覚えておかなければ……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ