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第35話〜冥界師

…………。


入り口の閉ざされた隠し部屋に二つの死体が転がっている。


そしてその傍らには1人の男。


血溜まりに沈む二つの死体にはそれぞれ致命傷しかなく、それを除けば死体は綺麗な状態だった。


「あはは、はは。潔く、死んだ、ね。結局、一つ、しか、食べられなかった」


全身黒ずくめの男は前髪に隠された顔に笑みを浮かべ、しかしつまらなそうに呟く。


そしてあっさりときびすを返し、塞がれた扉の前で解けるように消えた。


後に残されたのは二つの死体だけ。


もう血溜まりは広がることはなく、ただ時間だけが過ぎて行く。


…………。

…………。

…………。


どこまでも深い闇。


水底のように暗く、水底と違って底がない。


そこには何もなく、しかし確実に何かが蠢いている。


誘われるように深く深く沈んで行く。


このまま無へと還る…。


直前、世界に光と形が現れた。


…………。


「はっ!?」


意識が覚醒した。


直前の記憶、自分の心臓にナイフを突き立てた瞬間がフラッシュバックする。


「っ……」


起き上がろうとして、身体が、筋肉や関節が硬直してしまって動かない。


相当な時間倒れていたのだろう。


血溜まりは焦げ茶色のシミになって固まっている。


…………。

…………。


「ふぅ……」


時間はかかったが、ようやく身体が動くようになった。


まだ違和感は強いが。


「【ステータス】。……やっぱりデスペナルティはでかいな」


目の前に半透明なボードが現れる。


今のステータスはこれだ。


ーーーーーーーーーー。

種族:人族(♂7歳)

名前:ナナシ

階位:2

職業:冥界師

状態:不死


腕力:F 体力:F

魔力:G 知力:D

敏捷:F 器用:G

運勢:E


称号

・転生者・迷宮探索者・輪廻の守り人


固有スキル

・言語理解・職業自由選択・進化の瞳


ユニークスキル

・迷宮適性Lv:2・不死者Lv:1


スキル

・観察眼Lv:3・短剣術Lv:2・追跡Lv:1・不屈Lv:6・隠密Lv:2・死霊魔術Lv:1

ーーーーーーーーーー。


階位が2下がり、腕力などの数値も軒並み一つずつ下がっている。


しかし職業は冥界師になり、状態が不死になっている。


新しく称号とスキルもある。


これはクリア特典で手に入れた【職業自由選択】によるものだ。


適性や条件を無視して自由に職業を選択することができる。


死ぬ直前、どんな手を使ってもあの場を生きて切り抜ける手はなかった。


だからクリア特典で、¨大前提として決して死ぬことがない、又は死んでも問題のない手段¨としてあらゆる選択肢を吟味して選択した【職業自由選択】を使用したのだ。


冥界師の職業につくと、ユニークスキル【不死者】を得ることができ、結果として死んでも生き返ることができた。


ただしレベルは半分になる上、ステータスも一つずつ下がってしまう。


他にもペナルティは存在するが。


しかし結果オーライだ。


生きてさえいればこちらの勝ちだ。


チュートリアルから学んだことの一つだな。


…………。


ちなみに【ステータス】は転生者たちが使えるステータス閲覧コマンドのようなもので、ステータスには表記されないコマンドのようなものだ。


他者も一緒に見ることができるのがベルが使っていた【ステータス閲覧】で、支援妖精サポートピクシー専用コマンドだ。

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