恋の尋問
ああ 中世ヨーロッパ
異端審問
魔女裁判
ああ 平成の日本でも
異端審問
魔女裁判
修学旅行の恋バナは
異端審問
魔女裁判
ホテルの部屋が法廷だ
異端審問
魔女裁判
被告は私、あとのみんなは
原告、検察、野次馬で
弁護士つける権利はない
「好きな人いる?」
さあ 地獄の尋問だ
「いない」と言うのは「無回答」
答えなければ許されない
異端審問
魔女裁判
「いる」と言ったら「続けます」
答えるだけじゃ許されない
異端審問
魔女裁判
「だれだれだあれ?」
さあ 尋問は続いてく
「秘密」と言うのは「無回答」
答えなければ許されない
異端審問
魔女裁判
(確か、えーと、
あ! かっこいい子がいたな!
スポーツできるし優しいし
どっちかといえば好き
そうだ、あの子にしておこう)
名前出しても許されない
「じゃあ、ラブレターを書こう!」
無邪気な命令 文書を書く
異端審問
魔女裁判
被告人は見張られて
男子の部屋に連行される
文書を提出すれば無罪
愛がなくても許される
異端審問
魔女裁判
原告、検察、野次馬は、
部屋で被告に大喝采
パチパチパチパチ
たき火の音も
パチパチパチパチ
火あぶりの刑
パチパチパチパチ
修学旅行の恋バナは
異端審問
魔女裁判
ああ 平成の日本でも
異端審問
魔女裁判
黙秘は有罪、答えて実刑
異端審問
魔女裁判
小学校の思い出をもとに書きました。決して真似をしないでください。
ちなみに相手からは、やんわり断られました。