第二話 討伐隊(ギルド)を立ち上げて町を救ってほしいとのことです
辺りから歓声があがった。
「はぁはぁはぁ、お、おーい皆さーん!
私をおいてかないでくださいよー!!
...ってあれ!?もう倒されてしまったのですか!?」
追い付いてシェリーもやって来た。
「ねーソーマー私たちの出番は!?」
「そうですわ男子ばかりずるいですわ!!」
女性陣は文句たらたらだ。
「はぁはぁはぁすみませーーん!!」
先程の登録の受け付の人もやって来た。
「えーと、詳しい話はあとですとりあえず来てください!!」
「??」
どういうことだ登録は終わってるはずなのに
「どうされましたか?」
シェリーが聞いてみた。
「先程の石板と騒ぎを聞き付けた大司教様がお呼びです!!」
.....
大司教ってだれ?
協会の奥には社長室のような豪華な部屋もあった。
そこにいるのは髭の長い老人その人が大司教様なのだろう
大司教様は俺たちのリザードマンとのシーンが写っている水晶玉を見ていた。
町に監視カメラっぽいのもあるのだろうか。
「おーようおいでなすった。
噂は聞いておるぞまあかけなさい」
そう言って椅子を指差すと椅子が俺らの前に置かれた。
これが魔術なのだろうか。
「さてさて、君たちその格好を見るからには転生者だのぅ。」
慌てて服を見ると確かに私服のままだ。
「それに君はシェリーだね。いやー君の高祖父さんとは昔よくどっちが先に魔王倒せるか競っておったわい。」
「わ、私の祖先にあったことがあるのですか!?」
「いかにも。君の祖先カルカロット·ジェムル即ち先代の魔王討伐者とは旧知の仲でのー」
「!?」
シェリーの祖先って魔王討伐してたの!?
「ということは魔王討伐者の子孫が転生者のナビゲーターを勤めているのじゃな。」
「...はい。おっしゃる通りです。
ですがひとついいですか、私の祖先が魔王を倒したのは200年前。もう祖先もあなたも生きてられないはずです。」
はぁ!?
「ふぉっふぉっふぉ。いかにも私の年齢は275歳それもわが才能『不老の才能』のお陰じゃ」
「えぇ!!大司教様も才能もってたんすか!?」
「おうそうじゃ。年老いて死ぬことができない才能。そんなものだったら275年も生きておれば死にたくもなる。そんなときは自ら崖から落ちるなど自殺をすればいいのじゃがわしはそんなことはせぬ」
「な、なぜ」
「まだやり残しとる事があるのじゃよ」
大司教様は優しい顔で微笑んだ。
「それでは本題に入ろう。今回ここに呼んだのも君たちに依頼があるからじゃ
それは討伐隊には入らず君たちで討伐隊を立ち上げて欲しいのじゃ。
やはり君たちほどの力じゃ力を欲しがる事は時として争いを呼ぶ。
なので平穏に済ませて欲しいのじゃ。」
なるほど。そのために呼び出したのか
「わかりましたわ!!」
「おおカナさんは引き受けてくれるのじゃな他のものは?」
「はい。」
「こんな老人のワガママに付き合ってもらって申し訳ないのう。
ちなみに金銭的な問題に関してはこちらで対処する。
あと討伐長討伐隊をまとめるのはシェリーでもよろしいかの」
「はい。って私ですか!?」
当の本人は驚きまくってる
「そうじゃ出来ればアースプレイスに詳しいシェリーにやって欲しいのじゃが、やってくれるの?」
「はい!!勿論です!!」
「よかったよかった。あと一つ。討伐隊のネームじゃが残念じゃが決めさせてもらうぞよきっと気に入ると思うぞ。」
大司教様は羊皮紙とペンを取りだしこうかいた
『無敵』
「まさに君たちにぴったりじゃ」
かっこいい!!すごいかっこいい!!!
「それでは詳しい事は受付のものに頼む」
「分かりましたお世話になりました」
そう言って部屋を出ようとした
「わしもじゃよ。......お、そうじゃそうじゃ最恐のソーマくんお時間いただけるかな?
君の才能についてじゃ。」