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プロローグ

~プロローグ~


「あちー」

(・・・溶けそうなくらい暑い。もう夕方だってのに、

 早く家帰ってアイス食うか)

俺こと夕城煉ゆうき れんは買い物の帰り道にて何十回と「あちー」と独り言を繰り返していた。

どのくらい暑いかというと、まず今日は夏休み真っ盛りの8月12日。

大学1年になって一人暮らしをはじめたのはいいが週2回ぐらいは買い物に出かけなくては食べるもんもなく、気温30度でも今日のような37度ある日でもいかなくてはいけない。


(うしろから誰かの視線を感じる気がする。ストーカー?

 いやそんなことされる心当たりもないしな~

 もしかして俺ってけっこう女子にモテるほうか)

 ・・・・・・パサッ

「ん?紙飛行機だ。」

紙飛行機が飛んできたみたいだ。そしてなんか書いてある。

えーとどれどれ

──中を見てください──

中になにかあるみたいだ。

とりあえず開いてみる。

──多分、とゆうか絶対に今あなたの考えてることはありえませんから──


えー考えてること読まれてる?

てゆうかそこまではっきり言われるとけっこう傷つくんだが

・・・まあいいや、さっさと帰ろう。

っとそのとたん声がかけられる。

「ちょっとまったー」

あーついに姿を現したか~

でもこういうときはスルーが一番だね、うんそうしよう。

「おーい、無視ですかー」

ストーカーになんてかまってやれるか。

かえってアイスが食べたいんだー。

そうして俺は後ろを振り返らず走り出そうとする。

「おい、待ちやがってくださいこのやろー」

敬語がまちがってますよー。

てゆうか足めっちゃ速い、追いつかれそう。

あーもうめんどくさい。

ドンッ

俺が急に止まったせいなのか勢いあまってぶつかってきた。

勢いが強かったのか俺は1mくらい吹っ飛ばされた。

「イタタ」

「あ、すみません」

なんて馬鹿力なんだって思ったことは伏せておこう。

「なんか失礼なこと考えませんでしたか。」

「いやーきのせいだろー。」

「てゆうかなんで俺のこと追い掛け回したんですか。」

「え、いやなにって」

「だからなんで俺のこと追い掛け回すんですか。」

「それは話すと長くなりますよ。」

長いのかーやっぱ

「暑いからやっぱいいです。もう家帰ります。」

「あーちょっとー」

こうして俺はしばらくして家に着いたのだが

「どうしてまだついて来ているんだ」

「いいじゃないですか」

「あー・・もういいうちあがってけ」


「いただきまーす」

俺はこいつをうちに上げたわけだが堂々と紅茶をのんでやがる。


落ち着いたところで家までついてきたこいつをよくよく観察してみる。

まずこいつは女の子だ

うーん背丈と格好からして中学3年か高校1年生くらいか

顔はけっこうかわいいそして白い

たとえていうならうさぎのような・・・

「えっ?」

ちょっと、えっ!!なんか背中から羽生えてるっぽいんだけど!

「ふーやっと気がつきましたか」

「え?なにが?」

「なんと私悪魔です」

「悪魔?キリスト教とかの?」

「同じような違うような、微妙ですね」

「微妙って言われてもなんか信じがたい」

「とりあえず契約してください」

「おいおいまだ詳しい説明聞いてないぞ」


「そうでした。あと自己紹介もまだですね

私は夕闇夢子ゆうやみ ゆめこあなたの願いを3つかなえるために来ました」

「そうか。あー俺は夕城煉。ふつうの大学1年生だ。

それで詳しい説明がほしいんだが」

「まずあなたを対象者に選んだ理由ですが

[あなたは今日を入れて7日目、次の土曜日の黄昏時頃に死ぬ]からです」









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