第参章登場キャラ紹介
数日前に再び本屋によったところカゲロウデイズⅣが売っていました。どうやら、探す位置がcm単位でずれていたみたいです。なんという視野の狭さww。高尾君を見習え。
新出キャラ紹介
名前:魂魄妖鬼
二つ名:師の背を追う人外
能力:【あらゆるものを斬る程度の能力】
能力詳細:文字通りなんでも斬る事が出来る能力。物体の大きさや重さ、硬度や密度に関係なく斬る事が出来る。作中では双剣のみで斬撃を繰り返していたが、その他の刀や包丁、カッターなど、刃物を握れば能力を使用する事が出来る。しかし、その能力の恐ろしさはこんなものではない。あらゆるものとは物体だけが対象となるわけではない。【縁を斬る】その文字通り、人間間の縁や形の無い空間なども切断が可能。斬れない物など何一つないのだ。ちなみにこの能力を絶対に斬れない物に使用した場合。絶対に斬れないという常識ごとぶった切るため切断が可能である。
身長:174cm 体重:75kg
能力値
P:5
S:4
M(精神力):1
A(特殊能力):4
I(知力):1
L(情):1
妖気色:グレー
生い立ち:元々は人の子であった。しかし、幼くして両親を亡くし、山に捨てられていた所を当時、白玉楼の庭師をしていた魂魄妖忌に拾われる。剣術の指導に関しては妖夢のそれとなんら遜色ないものを施され、そのころから剣の腕は妖夢の上をいっていた。ある日突然姿を消した妖忌を探す為に彼のいた権の境地に到達するためにひたすらに斬り続け剣の真髄を追い求めた。しかし、幾多もの屍を重ねるうちに自分の剣の力におぼれた妖鬼はいつしか人にあらざるものになっていた。梗との戦いに敗れた後は純粋に剣士としての高みを目指す事を決意した。
容姿:服装は妖夢が着ている緑の服を男性用にしたもの(妖忌からもらった)。髪の毛は灰色で顔色は悪く目の色が白目が黒で眼球が赤色と異常。身なりが全体的にきたなく、服や体中に黒く染みた返り血がついている。また、極限まで精神が暴走した際、牙が生えるなどの変化が起こり口調も変わる。
性格:絶対に関わりたくない性格をしている。斬ればわかるという言葉だけを信じて生きてきたとだけあり、自分の納得いかない物はなんでも斬って確かめようとする。自分と同等以上の力を示した物には敬意を表し全力で闘う様子。梗に敗北してからは多少なり人間らしさを取り戻しつつもある。
名前:鬼弩鳳雁
二つ名:血色の悪い剣豪
能力:不明
身長:171cm 体重:44kg
能力値
P:3
S:3
M(精神力):2
A(特殊能力):0
I(知力):1
L(情):1
妖気色:非常に薄い黄土色
生い立ち:天狗と人間の間に生まれたハーフ。父である天狗に幼いころから剣術を仕込まれており、幼きころから天狗の力もあり人間を凌駕した力をもっていた。元服したころから魂魄組とつるむようになり、瞬く間に副組長の座にまで昇り詰める。その際、組長である妖鬼と仕合っているが惨敗を喫している。その後は妖鬼との二枚看板を名乗り、その名をその業界にとどろかせた。また、今回の事件の中で唯一妖鬼に殺されなかった存在である。
容姿:少し青い黒色の髪の毛は目にかかるぐらいの長さ。全体的に体が青白く不健康そうな体つき。目は丸く、眼球をいつもキョロキョロさせているのでピントが合っていない様に感じる目の下には大きなくまがある。天狗の血をひいていいるために超人的な身体能力を持っているが基本的に初見では病弱な人間にしか見えない。
性格:妖鬼同様、見た目通り何を考えているのかわからない。常にけだるそうなそぶりを見せており剣の修行をしている様子を見た事がある者もほとんどいない。不健康そうな見た目通り精神状態は極めて不安定で少しの刺激で辺りの物に当たっていしまう。日頃から陽の当らない暗い所に居て誰も口をききたがらない。
【幻武まとめ】
<幻武:雷電>読み:「らいでん」
詳細:蹴りの軌道を空中で変える技、一連の動作の中で軌道が変わるので反応するには余程の反射神経が必要。幻武の中では足技の基本でよくここから様々な技に派生する。
<幻武:龍起>読み:「りゅうき」
詳細:逆立ち蹴り。片手で体重を支え、上空に突き飛ばす形で蹴りを放つ技、蹴った時に体が一直線にならないと蹴りの衝撃が上手く相手に伝わらない。雷電同様、基礎技である。
<幻武:紫電>読み:「しでん」
詳細:雷電からのみ派生できる技。雷電を打ち込んだ足を起点とし、もう片方の足を跳ね上げ蹴りを放つ技。相手からみると蹴りを打ち込まれたほうとは逆のほうから稲妻のような衝撃が走る。
<幻武:飛燕枝垂桜>読み:「ひえんしだれざくら」
詳細:空中で使用する技「飛燕」の一種。宙に舞った後、急降下をしながら両手で相手を「X」の形に斬り裂く技。本来、地上でも使用できる技を空中で使用する場合、幻武ではそれを飛燕と呼ぶ。そのため、地上でこの技を使う場合の名称は<幻武:枝垂桜>である。
<幻武:刃折牙>読み:「じんせつが」
詳細:白刃取りの要領で相手の刀を手刀で挟み切断する技。刀を持った者に対抗する為に生み出された技で幻武が誕生したころは存在しなかった技である。現在では手刀に限らず体の各部分で刃を挟み切断する技を刃折牙と呼んでいる。
<幻武:瀑布>読み:「ばくふ」
詳細:龍起に酷似している技だが足と手の順番が逆でありこちらは足を相手の体に置いてから手で地面を叩き衝撃を伝える。見た目は似ているが難易度は格段にこちらが上、使用する際に体に支店、力点、作用点を置くが場所を間違えると衝撃が相手の体に伝わる前に自分の体の中で炸裂してしまう。龍起とは衝撃の伝え方が異なる。
<幻武:三掌連>読み:「さんしょうれん」
詳細:一度の打撃で三つの衝撃を相手に伝える技。特殊な打ち方をすることで一撃目から時間をおいて二撃目、三撃目が相手を襲う。同じ場所を三回突き込むだけではなく。違う場所を突くこともできる。
<幻武:双頭大蛇>読み:「そうずおろち」
詳細:左右の回し蹴りをほぼ同時に放つ技。方法自体は簡単だが両方の蹴りを威力を保ったまま打ち込む体幹とスピードが求められる。また、この蹴りに雷電を織り交ぜ、片方の蹴りの軌道を変えて放つことも可能。
<幻武“奥義”:虎波>読み:「こは」
詳細:いくつか存在する幻武の奥義の中の一つ。妖力の乗った拳で相手を突いた後に手に宿した妖力を放つ業。奥義の中では初歩的なほうだが突きと妖力の二弾攻撃は幻武の拳技のなかでも屈指の威力を誇る。
「梗と焔の日常part2」
「怖い話教えて!」
「………は?」
そう焔が言ってきたのはまだ梗の左腕が残っていた夏の暑い夜のことだった。聞くところによると今度、寺子屋で怪談話を言いあいっこするらしい。そこで話のネタを持っていない焔が梗に聞くことにしたそうな。
「焔より長く生きてるんだし物知りの梗なら知ってるんだろ?」
「………」
「なんで黙るんだよ!」
「……いや、ひとつだけ持ってる。持ってるんだが……」
「?」
「ちょっと、こう軽々しく話せるもんじゃねえんだよな……」
梗がそういうと部屋のろうそくが一本消えた。焔がそれに驚く。梗は何か考えながらどこかを見つめていた。
「一応、聞いた側に変な事が起こる話じゃないんだが、事実である以上、気安く人に教えたりしたくねえんだよ」
「……そ、そうなのか」
「まあ、これしか持ってねえし多分、大丈夫だろうから話してやるか」
そう言って梗は怪談話をするための準備を始めた。部屋の障子を全てしめきり、二本のろうそくだけで部屋を照らした。弱い灯りが障子に二人の影を映していた。向かい合う形で二人が座布団に腰を下ろすと梗の目つきが変わった。そして、穏やかな口調で話しだした。
「これは……実際に俺の友人から遠い昔に聞いた話だ……」
あるところにとても美しい顔立ちの青年がいた。その青年は常に女性にモテモテで彼が町に顔を出すと常に彼をとりまく女性で道はあふれかえった。
そんな彼に思いを寄せるひとりの女性がいた。回りの女達とは違い、青年の中身に惚れこむ彼女に彼も彼女の為に時間を割いてくれた。幾多もの女性と関わる中でも彼の表情は何一つゆるまなかった。
彼女は彼に笑顔になってもらうために努力した。それでも彼は笑顔になってくれなかった。彼には使えるべき主人がいて恋愛沙汰などは彼には無用だったのだ。しかし、ある日のことだった。彼の為にマフラーを彼女が作っていた時だった。彼はマフラーをくれた事よりも、寒い日に寝る間も惜しんで彼の為にマフラーを作ってくれた彼女の労をねぎらってくれた。その時に見せた彼の不器用な笑顔が彼女はうれしくてたまらなかった。
だが、彼女の幸せはすぐさま崩壊することとなった。彼に執拗につきまとう女性が現れた。彼女は彼を自分だけの物にするために周りの女性達を追い払ったのだ。彼女の気迫に押され周りの女性達は青年から離れていった。当然、彼女も邪魔な女の対象にされた。
異常なほどの嫌がらせを連日受けたのだ。そのたびに青年は彼女を気にかけてくれた。しかし、彼の人を心配する顔を見る事は彼女とってはこの世のどんな事よりも辛いことだった。ついに彼の周りにはあの女しかいなくなった。周囲に見せつけるかのごとく青年に甘える女、しかし、彼の顔には笑顔の面影などなかった。
そしていつしか彼女は自分の心に誓ったのだ。
「あの女に復讐してやる」と……。
それは女が青年をデートに出かけた時だった。そのデートで取った写真を女は周囲に自慢した。悔しそうにそれらを見つめる女性達。すると、ある一人の女性がある事に気づいた。
「このデートではどこに行ったんですか?」
「ええ、人気のない、のどかなところよ、彼も気に入ってくれてたわ」
「この写真に写っているこの人は○○さんの知り合いですか?」
そう言って彼女が指差した写真の先には、確かに、全身白装束を身にまとい、黒く長い髪を前にたらした女性が遠くからだが確実にこちらを見ていた。
他の写真には写っていないのだがその写真にだけ女性が写っていた。その時は気のせいよ、と誤魔化した彼女だったがやはり怖かったので後日、青年に相談してみることにした。すると、青年はこう言った。
「これは、亡霊だな。かなり強い怨念を持ってるみたいだな、お前、誰かに恨みを買うような事をしたんじゃないか?」
「そ、そんなことあるわけないじゃない。こんな遠くに写ってるのよ!? きっと別の誰かよ、ほら、こんなとお……く」
そう言って、青年が持っていた写真を取り上げ見た彼女は息をのんだ。
その亡霊が先よりこちらに近い場所に来ていたのだ。
ついに、怖くなった女はこんな写真燃やしてしまおうと青年に言ったのだが、霊に取り憑かれるかもしれない。と彼に言われたので辞めることにした。
ならば、こんな霊、祓ってもらおうと霊媒師の元を訪れたのだが。そのとき既にその亡霊はもう彼女と青年に手が届くほどの距離に近づいていた。
「こ、これは恐ろしく強い怨念だ、とても私には祓いきれない」
「そんなこと言わないで早くなんとかしなさい!」
女は霊媒師の肩をつかみ訴えたが、霊媒師はその写真を近づけないでくれと言って聞かなかった。
……その晩、女が寝室で寝ていると、庭の砂利を踏みしめて誰かがこちらに近づいてくるのがわかった。恐怖心を持ちながらも女が思い切って障子を空けると、そこには誰もいなく。ただ、こちらに向かって近づいてきた足跡だけが残っていた。
その足音は日に日に大きくなっていった。足跡も同様にどんどん女の寝室に近づいてきていた。そして、ある日ついに、足音が縁側に上がってきたのだ。ゆっくりと確実に寝室に近づき寝室の障子の前まで来るとその足音は止まった。
確実に誰かの目線を感じる! しかし恐怖から女は障子のほうを見れなかった。すると、ひとつ、息を吸う音が聞こえた後に一言。
~まだ、早い……~
という低い女性の声が聞こえてきた、結局、その日はそれから何の音も聞こえなかったが女は恐怖で眠れなかった。
とうとう我慢できなくなった女は再び青年のもとを訪れた。その時の女の顔はひどくやせ細っており、立っているのがやっとといった感じだった。
女は藁にもすがる思いで青年に訴えた。すると……。
写真の霊はその時既に女の肩を掴んでいた。それから青年が目を細めて言葉は発しだした。
「この女性の霊は一度、失恋を経験している。意中の男の笑顔こそが彼女の幸せであり、他の人が彼を笑顔にしてくれるならそれでいいと彼から離れていった。しかし、それから彼の表情に笑顔が現れる事は無かった、来る日も来る日も、嫌そうな彼の表情を見続ける事に耐えかねた彼女は自ら自分の眼球をくりぬいた」
そう言われて女が写真を見ると髪の毛に隠れているだけだと思っていた彼女の目はくりぬかれ血が頬を伝っていた。
「そして、やがて自ら彼女は命を絶った……」
「よ、よく写真だけでそこまでわかるのね」
「彼女が俺に念を送ってくれたからわかったんだよ」
「あなたに念? なんでそんなことを……」
女がその言葉を発した正にその時だった。
[ガシッ!]
女の左肩を冷たい感覚が掴んだ。血の気が引き、青ざめていく彼女の瞳には後悔の涙があふれていた。そしてその後ろにいる何かは女の耳元に口を近づけると、息を吹きかけるようにあの時の声で言葉を発した。
お前に復讐するためだよ
「……と、言ったそうな……て、ん?」
そういって、梗が辺りを見渡すと、梗の服を全力で握りしめ泣きながらガタガタ震えてる焔がいた。
「………なんか御免」
結局、焔が梗を離さないので、一緒に寝ることにした。梗の服を掴みながらスヤスヤ眠る焔を梗は肘をたて、手のひらで頭を支えながら見ていた。すると、後ろから女性の声が聞こえてきた。
「梗さんったら、また他の女性と仲良くして、しかも今度はこんな小さな」
「そういう関係じゃねえよ……フッ、起きてるときはあんなにうるさいのに寝ちまうとこんなに可愛いんだからな」
「また、その子に笑顔……梗さんはずるいです」
「何で?」
梗は彼女のほうを振り向かずにそう聞いた。
「さっきの話、私の事ですよね?」
「そうだけど」
そっけない回答が帰ってきた。
「それで?」
あまりにも関心を示さない梗をついに諦めたのか彼女はふっきれたように話しだした。
「いえ、もういいんです。梗さんが笑顔になってくれる事が私にとっては最高の幸せですから。今度は天からその笑顔を見守る事にします」
「……ついに逝くのか」
「そんな、かなしい顔しないでください。目は無くても見えるんですから」
「そうか、結局、何もしてやれなかったな」
「いえ、その笑顔が見えるだけで十分です。それでは……」
そう言って、彼女は消えていった。しばらく寂しそうな顔をしていた梗だったが、左手で焔の髪をまくり、親指でその頬を撫でると、穏やかな表情を見せた。
呪われない事を全力で祈る今日この頃。




