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第七話 異変

翌日の朝。おっぱいチャンピオン決定戦の日だ。

武音はいつも通り朝6時に起床する。そして今日も、朝6時ぐらいに目覚めた。

…のだが。


「…ん?」


彼が起きてから異変に気がつくまでは時間はいらなかった。

彼の胸、おっぱいが『膨らんで』いたのだ。


「え…ええええええええええええ!?」



明らかに女の胸の様に膨らんでいる。シャツの中を確認しても、しっかり膨らんでいた。!

もしや女になったのではないか?と一瞬考えたが、朝の現象がそれはないと気づかせてくれる。


「なんだよこれ……どうなってんだ?…あっ!そうだよ!親父親父!親父も膨らんでるかもしれない!」


武音は凄いスピードで父の部屋へ向かった。


「ぐ、ぐげ~ おっぱいボインボイーン…うぇ」


なにやら寝言を言いながら布団を被って寝ている父の姿があった。あとテレビに夜見ていただろうAVがつけっぱなしだ。

でも今はそれどころじゃない。


「お、親父!! 起きてくれよ!!胸が膨らんでんだよ!!」


と言いながら父に乗っている布団をとっていくと…


「や、やっぱりか…………」


父の胸もやはり、膨らんでいた。



「ん?どうかしたか見多男。朝から騒がしいやつだな」


と言った瞬間!


「えっ?なにこのおっぱい…俺ってこんな体してた?」


父も自分の異変に気づいたようだ。やぱり父もなっていた。


「それが、朝起きたら胸が大きくなってて…なんかおかしいと思って親父の部屋に来たんだが…親父も同じか…」


「なんだこれ?誰かのいたずらか?まさか俺女に…あ、いや、それはないわ。OKOK。」


父もしっかり確認した、その時



「なっ、なにこれえええええええ!!」


と突然騒いでくるのが、武音の妹。中学三年生。

近年妹は可愛い系が流行っているらしいが武音の妹は全然可愛くない。なにしろ声がオカマっぽいし。性格も。


「ちょ…なにこれヤダー!見て見てー!なにこれ!おっぱいどぅえけぇえええ!大爆発してるし!」


あとこいつはテンションが高い。それこそオカマみたい。


「なんでこうな…って見多男おおおおおおお!!お前いつからそんなおっぱいでかくなったんですか!」


「朝起きたらこうなってた。ってか呼び捨てにすんな。あとキモい。」


「ノリ悪いヤツ…お父さんもか!」


「いやーそうなんだよ。お父さんもおっぱいでかくなっちゃった。これは昨日の夜エッチなビデオ見て色々な意味でおっきくなっちゃったからかな?なんちって」


父は下ネタが大好きで、よくこういった下ネタを使ってくる。しかも妹の前で頻繁に。


「う、うわ~引きますぅ~引くわ~列車通りますぅ~」


妹もこんな反応で、本当に呆れてくる。


「ま、まあいい。俺学校行ってくる。母さん起きると面倒だし。」


「ああ、いってらっしゃい。」


武音はすぐに支度を終えて学校にいった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


同じく、そのぐらいの朝の頃。


「ふフ…やっぱりみんな大きくなってル…大成功だネ、ママ…」


2階のマンションの窓から通る人を見ている乙杯がいた。


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