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第十五章 HARMONY AI創業

第十五章 HARMONY AI創業


HARMONY AI設立から三か月。

小さなオフィスには熱気があった。

元キャバクラ店長。

元上場企業役員。

若手エンジニア。

データ分析担当。

異色のメンバーが集まっていた。

しかし現実は厳しい。

理念はある。

構想もある。

だが商品がない。

収益もない。

大企業からの相談案件で何とか会社を維持している状態だった。

ある日の会議。

由香が資料を見ながら言う。

「このままだと人が足りません。」

企業からの依頼は増え続けている。

しかし開発スピードが追いつかない。

麗華は考え込む。

一から開発するには時間がかかり過ぎる。

その時、高瀬社長から一本の電話が入る。

「面白い会社がある。」

数日後。

麗華は都内の雑居ビルを訪れた。

そこには小さなAI開発会社が入っていた。

社員数十五名。

技術力は高い。

だが営業力がなく資金難に陥っていた。

社名はネクストマインド。

創業者の坂本は優秀なAI研究者だった。

しかし経営が苦手だった。

会議室で話を聞く。

技術は素晴らしい。

自然言語解析。

データ予測。

顧客分析。

麗華が求めていた技術が揃っている。

しかし会社は赤字。

資金は半年しか持たない。

坂本は疲れた表情で言った。

「技術はあるんです。」

「でも売れない。」

麗華は微笑む。

「私は逆です。」

「売る仕組みはあります。」

二人は見つめ合う。

そして運命の言葉が生まれた。

「一緒にやりませんか。」


三か月後。

HARMONY AIはネクストマインドを買収した。

大企業から見れば小さな案件。

だが麗華にとっては大きな転機だった。

優秀なAI研究者。

開発チーム。

独自技術。

すべてが手に入った。

買収後の初会議。

麗華はホワイトボードに大きく書いた。

『経験を学ぶAI』

それが最初の製品コンセプトだった。

営業の成功事例。

接客ノウハウ。

顧客対応履歴。

製造改善事例。

人材育成記録。

あらゆる経験を学習するAI。

社員が質問すると答えが返ってくる。

新人教育も支援する。

未来予測も行う。

誰も見たことのない企業支援AIだった。


開発は困難を極めた。

データ形式がバラバラ。

企業ごとに管理方法が違う。

学習精度も安定しない。

何度も失敗した。

何度も作り直した。

だが半年後。

ついに最初のプロトタイプが完成する。

名前は『HARMONY One』

企業知識共有AI。

営業担当が質問する。

「過去に似た案件はある?」

AIが即座に回答する。

新人社員が質問する。

「この顧客への対応方法を教えて。」

AIが社内の成功事例を提示する。

役員たちは驚いた。

まるで会社全体の知識を持つ社員だった。


製品完成の噂は投資家にも届いた。

ベンチャーキャピタル。

金融機関。

事業会社。

面談依頼が相次ぐ。

だが麗華は慎重だった。

短期利益だけを求める投資家は断る。

理念を理解する相手だけを選んだ。

数か月に及ぶ交渉の末。

大型資金調達が成立する。

調達額は三十億円。

創業企業としては異例の規模だった。

ニュースは大きく報じられた。

『元キャバクラ店長がAI企業創業』

『異色の女性経営者』

世間は驚いた。

だが麗華自身は冷静だった。

資金は目的ではない。

未来を作るための手段に過ぎない。


資金調達後。

最大の課題は人材だった。

AI業界は人材争奪戦の真っ只中。

有名IT企業。

外資系企業。

スタートアップ。

優秀なエンジニアは引く手あまただった。

そこで麗華は他社と違う方法を取る。

給与だけで勝負しなかった。

面接では必ず質問する。

「どんな未来を作りたいですか?」

技術力だけでは採用しない。

夢を見る力。

人を幸せにしたいという想い。

それを重視した。

結果として、全国から優秀な人材が集まった。

元大手IT企業の開発責任者。

大学研究室のAI研究者。

海外企業出身のエンジニア。

若き天才プログラマー。

彼らは給料だけで集まったのではない。

麗華の描く未来に共感したのだ。


創業から三年。

HARMONY AIは社員三百人を超える企業へ成長した。

巨大なデータセンター。

最先端のAI研究所。

全国の導入企業。

しかし麗華は初心を忘れていなかった。

オフィスの机の引き出しには、一冊の古いノートが入っている。

愛知のキャバクラ時代に書き始めた顧客ノート。

すべての始まりだった。

そのノートを見ながら麗華は呟く。

「人を理解したい。」

「その想いは変わらない。」

やがてHARMONY AIは日本を代表する企業へ成長していく。

だが同時に、世界的IT企業との競争という新たな戦いが待っていた。

麗華の挑戦は、さらに大きな舞台へ進もうとしていた。


エッセイ作家として、スキル中心の話を書いてきた。

今回は、日頃からキャバクラ通いをして思うキャバ嬢の

接客業スキルを描くことにした。

今流行のAIに小説記述の援助で書き終えた。

小説の中でもAIが企業改革に役立つことは、将来も

同じと言える。

日本企業が少子高齢化に負けず、AIを有効利用して

発展することを願っております。

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