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The world of rights 【わるらい】  作者: SAKURA
序章 カラスト街襲撃編
8/22

1-8 爆破と岩盤の激闘

"爆連弾(エスプロコンバレッド)"


ルーブクを近づけてさせないように爆発の弾幕が細い路地の道に飛ぶ


本を燃やさないようにと本がしまってある胴体を狙わずに足を狙ってきている


【クソが!まるで近づけねぇ、!】


"岩盤壁(べロックウォール)"


身を守るためにルーブクは厚い岩盤の壁を張り、爆発音と衝撃が響いた


「防戦一方だな…なにか、なにか状況を変えるものは…」


路地に転がる物や自分が身につけているものの中からなにか状況を変える一手はないかと探すも辺りに散らかっているのは酒の空き瓶や紙などのゴミばかりだった。


身につけているもので武器になりそうなものはもう一本のナイフだけだった


「ナイフ2本か…」


手に持っていたナイフともう一本のナイフを手に取りながら思案している間にも岩盤は爆破で削られ続けてもうすぐそこまできているのを肌で感じた


カトルに切り裂かれた胸は持ち合わせていた時間を稼いでいる間に包帯で止血したが痛みはずっと残っていた


ルーブクとは違い肩の治療をしていないカトルはルーブクよりも血は流しているはずだった。


「アイツ…全然勢いが衰えないな…」

「これだけの魔法を使っても全く魔力切れの気配さえ感じない…」

「こっちは防御でかなりもってかれたというのに…」


原因を考える間もなく遂に壁の表面が浮き上がり、次の瞬間に爆発した。


吹き飛ばされ、受け身を取った先でケースに入っているまだ開封されていない酒瓶が目に入った


「ハッ」

「神様はまだ俺を見放してない。ってか。」


都合の良い展開に思わず鼻で笑いながらもダッシュで酒瓶を一本手に取り、それを懐にしまい、残りの酒瓶を全て壊された壁から巻き起こる煙の中へと投げ込んだ


地面に数本パリンといいながら酒が飛び散り、二、三本の酒瓶が煙の中にいるカトルへとぶつかってそのうちの一本が頭に当たったことでカトルは頭から酒を浴びることとなった


「いっテェ…なんだ?酒カ?」


辺りに散らばるガラスの破片とアルコールの強い匂いが鼻を刺したことでカトルは自分がなにをぶつけられたのかよくわかった


「これでお前が爆発させようとしたらお前は火だるまになるな」


煙が晴れて互いの姿を認識したところで爆発の弾幕をやろうとしたカトルに気づかせるようにルーブクは嗤うように言った


「お前ェ…」


その目は手に入れた冷静さを失い、再び怒りに満ち始めていた


「いいゼ…俺に覚悟がないと思ったなら大間違いダ…」

「俺は俺の快楽のためならなんだって怖くないんダ!」


煮えたぎる怒りが脳を支配し、自らの身が炎に焼かれることを顧みずに爆発の準備をしながらルーブク向かって一直線に突っ込んできた


「馬鹿が!」


"岩盤壁(べロックウォール)"

"千手の岩盤(サウザントべロック)"


2人の間に厚い壁を形成し、その壁から伸びるように無数の岩盤が鎖のようにカトルに向かって放たれた


カトルはそれらを避けるために前宙をしながら地面に爆発を起こして爆風で自らを上へ飛ばした


もちろん全身に浴びているアルコールの影響で全身が一気に炎に包まれながらも焼かれる痛みに叫ぶことなく目標だけを見つめていた


ルーブクは突然頭上へ飛んできたカトルに目を見開いたがすぐに空中で身動きが取れない彼を仕留めにかかった


"千手の岩槍(サウザントベクランス)"


先の尖った槍のような岩盤が上へものすごい勢いで伸びていく


炎に全身を焼かれながらもその頭はまだ諦めるという言葉がよぎってはいなかった


カトルは空中で身を捻り、脇腹に岩槍がハスりながらもルーブクから奪ったナイフを取り出した


「はぁぁぁァーー!!」


雄叫びをあげながらルーブクが目と鼻の先にまで落ちながら近づいた


「クッ、!」


皮一枚ギリギリでそのナイフを身体を逸らして避けるとカトルは着地と同時にもう一度ナイフで突き刺してきた


「!」


「痛えな、!」


ルーブクは右手の平でナイフの突きを止めた

そして止めたと同時にルーブクも左手にナイフを持っており、カトルの顔面を切りつけようとし、手のひらに刺さっているナイフを離すまいとルーブクは刺されて貫通している右手でカトルのナイフを持っている手を全力でがっちりと掴んだ


「離セ!」


引き抜こうとしても抜けなかったのでカトルは回避をする間もなくルーブクに両目を切り裂かれた


「ガァァァ!、!」


両目を切り裂かれたカトルは身体を焼かれる痛みと相まってとても耐えられることのできない苦痛に襲われた


ルーブクはカトルの手を離してカトルの手が届かない後方へ静かにゆっくりと後退した


「どこダァ!!」


闇雲にナイフを振り回すカトルを横目にルーブクはナイフで貫通した右手の平に応急処置として包帯を巻いていた


視界を失って千鳥足でノロノロと動きながらナイフを振り回し、手当たり次第に周りを爆発させるも常に距離を取り続けているルーブクに当たるはずもなく、ついに炎が全身を包んで最後に身体中に響き渡るほどの断末魔をあげてカトルはその場でうつ伏せに倒れた

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