表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『バグって転生!? 不審者カケル、世界最強の賢者になる』  作者: MZKDM
【第4章】裏切りの王都と魔王軍との邂逅
15/45

第十四話

激突したのは、ただの剣戟ではなかった。


剣とコード。魔法と干渉。世界の理をぶつけ合う、異種戦争。


そして最後に――


「《Null.Execute(End)――Break》!」


俺の構築魔法が、ロシュバルトの魔力中枢を上書きした。


「ぐ……ああああああ……!」


膝をつき、崩れ落ちるロシュバルト。


「……殺せ。どうせ俺は、裏切り者だ」


「しないさ。俺は、選ばれたわけでも、偉くもない。ただ――俺は、俺のやり方で世界を変えたいだけだ」


沈黙ののち、ロシュバルトはかすかに笑った。


「なら……その“バグ”に、託してみるのも悪くないな……」


彼の身体は、転移の余波で消えていった。

魔王軍による強制召喚――

彼は最後に、敵にも味方にもなれぬ“宙ぶらりん”のまま、消されたのだった。


「……行ったね」


「……ああ」


戦いが終わった地下聖堂に、静けさが戻る。


王都の中にいた裏切り者。

そして、魔王軍の干渉の確かなる兆候。


「始まってるな……本格的に」


「カケル……」


リーネが、不安げに俺の腕を握る。


「大丈夫。俺たちなら、やれる。だろ?」


「……うん!」


俺たちは見上げた。王都の天井の向こうにある空――

その先に広がる、未だ見ぬ“世界の本質”に向かって。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ