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『バグって転生!? 不審者カケル、世界最強の賢者になる』  作者: MZKDM
【第3章】勇者召喚の真実と王都の陰謀
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第十一話

謁見の間を出た後、俺とリーネは、王都の“地下研究棟”に案内された。


そこで出迎えたのは、白衣の男と魔導師たち、そして複数の魔導球モニター。


映し出されたのは、辺境地帯の村が黒い獣の軍勢に襲われ、炎上する映像だった。


「これは……」


「魔王軍、です」


エリスが静かに言った。


「数十年ぶりに、魔王の眷属が活動を始めました。そしてその最初の標的は、“召喚者たちの王国”である我がファルガニア王国です」


画面の奥――そこに映る、角のある巨人の姿。


その名は――“災角のデスフィア”。


そしてエリスは、まっすぐにこちらを見て、はっきりと言った。


「カケル……いえ、神城カケル殿。

異界の力を持つあなたの存在は、今やこの国にとって希望です。

どうか、我が国のために――その力をお貸しください」


真摯な眼差し。そこに偽りはなかった。


俺は、静かに頷いた。


「どうせ俺はこの世界の“バグ”。なら――システムごと、上書きしてやるさ」


こうして、“不審者”だった男が、ついに王国の表舞台に現れた。


だがその裏では、王国上層部の一部が、密かに“カケル排除”に動き出していた。


バグは、必ず排除されるものだと――そう信じる者たちにとっては。


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