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信長のアレを千回クリアした俺が戦国最強の軍師に転生したのに、いきなり桶狭間が消えてるんだが(ていうか、おまえら全員シナリオ無視すんな)  作者: 犬上義彦
第2章 清洲城の武将たち

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(2-9)

 広い中庭に面した二十畳ほどの座敷まで来て立ち止まると、柴田勝家が俺たちに命じた。


「その方らはここで待っておれ」


「かしこまりました」と、藤吉郎がすぐさま廊下にひざまずき、額がつくほど頭を下げる。


 俺も同じことをした。


 デイブは膝はついたものの、正座のできない西洋人らしく、膝に手を置いて軽く頭を下げていた。


 柴田勝家が廊下の奥へ去ったところで、藤吉郎が俺にささやいた。


「そなた、決して諱を直接言うなよ」


 脳内アラートに《礼節ガイドを起動します》と表示される。


《この時代は信長などの本名を直接呼ぶのは大変失礼なことで、上総介などの通称が使われていました。礼節ガイド機能は、諱を通称に変換したり、どのタイミングで頭を下げるかといったしきたりも教えることができます。表示される通りに従っていれば戦国時代のふるまいで失敗することはないでしょう》


 これは便利だな。


 令和の感覚でしゃべれば自動的に翻訳してくれるから、俺は信長と呼んでしまっていても大丈夫らしい。


 他にも、この場面で頭を下げろとか、脇へよけろといったアラートが表示されるから、その通りにしておけば怒りを買うこともない。


 俺は迷わずオンにした。


 と、その時だった。


 きちんとした身なりの若い侍が廊下を進んできて俺たちに高らかに告げた。


「殿のお成りである。みなの者控えよ」


 藤吉郎が再び額を床にこすりつけるようにひれ伏す。


 デイブと俺もなるべく低くなるように頭を下げた。


 何人もの足音が俺たちのそばを通過していく。


 だが、脳内ガイドが《決して頭を上げてはいけません》と警告を発しているので、俺はじっとしていた。


「その方ども、(おもて)を上げよ」


《体を起こして顔を上げてください。ただし、奥にいる人物と目を合わせてはいけません》と脳内に礼節ガイドが表示される。


 それに従っておそるおそる顔を上げていくと、左右に分かれて織田家の重臣らしい人々が並んで座っているのが目に入る。


 脳内モニターがせわしなくポップアップする。


林秀貞(はやしひでさだ):織田家家老:信長の素行を不安視し、織田信勝を推すが、柴田勝家と共に信長に許され仕える》


池田恒興(いけだつねおき):織田家家臣:織田信長とは乳兄弟の関係》


佐久間信盛(さくまのぶもり):『退き佐久間』の異名で知られる織田家重臣》


 おお、『信長のアレ』で知ってる武将ばかりだ。


 他にも村井貞勝(むらいさだかつ)佐々成政(さっさなりまさ)金森長近(かなもりながちか)簗田政綱(やなだまさつな)といった武将もいる。


 だけど、顔のイメージは『信長のアレ』とは全然違うな。


 まあ、そりゃあ、写真のなかった時代だし、残された肖像画も当時は、偉い人は理想的姿に描くべきとされていて、写実的に表現する習慣がなかったらしいから本当の姿は伝わっていないわけで、ゲームのイラストが想像にすぎないのは仕方がない。



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