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第17話

 昨日はとんでも無いことがあったなぁ、うん、本当酷い目にあった。同じ目に遭わないように暴走させないようにしよう。


 今日は気分の入れ替えも兼ねてダンジョンを潜っている。

 せっかくだから、設定スキルを試したい。


 前ダンジョンに潜った時には言わなかったけど、1階層から2階層は土のゴーレムが主流で、3回層から5階層までは石のゴーレムが出現する。僕の攻撃力でギリギリ倒せるのが石のゴーレムって感じなんだよね。


 設定で作ったのは『1番 移動術』と『2番 吸収術』の二つ。攻撃力はないから深い階層に行っても倒せないので、5階層までで戦って試そうかなって思ってる。


 確か、使うって考えながら言葉に出せばいいんだよね。


「えっと、『1番 移動術』」


 すると体が前方に勝手に進んでいく。

 ただ、自分で体の制御ができないわけでもないみたい。右に動けとか左に動けって考えると移動してくれる。しかし、絶対に後方には動けない。


 やぱり設定の時に変更した原文通りの効果だね。


 あと一番すごいのが小走りくらいの速度で移動しても音が聞こえないところかな。設定した時は足音を出さないで早く移動できるのかと思ってたけど、服の擦れる音とかも出てない。多分僕から出てる音を全てスキルが消してくれてるのかな。


 これはゴーレム相手には全く意味がないけど、耳がいい敵とかになると奇襲にも偵察にも結構重宝しそうだね。


 攻撃力の低い僕でも奇襲だったら倒し切れるかもしれないしね。あ、そうだ!


 僕は一度『移動術』を解除して設定を使うことにした。思い立った日が吉日、早速試そう。


 僕は誰にも見つからないように気をつけて気配を消す。少ししてから設定を使用した。


========

『設定』


変更したい箇所を選択してください。

<<春は こっそりと 気配を 消している>>

—こっそりと が選択されました。


変更内容を入力してください。

—上手く に変更されました。


今後この設定は『3番』になります。残り7つ設定が可能です。

名称の変更は使用者が考えるだけで変更可能です。


========


 うん、いい出来になったね。奇襲を強化したいと思って考えてみたんだ。しかも自分に実害が出ないタイプだろうから制限も追加しなくて大丈夫なはず。


 ちなみに気配を消した後にスキルを使ったのは、瑠璃から追加で教えてもらったことを活かして見ようと思ったからだ。

 瑠璃いわく、後に発動すると進行形になるらしい。


「早速、『3番 気配術』」


 すると.........。


 僕では何も感じれなかった。いや、まぁそうだよね。気配って誰かい察知してもらうものだしね。


 ひとまずゴーレムで探して近くによっていく。残り3メートルくらいでも気づかれなかったけど、そこから服が擦れる音でバレたみたいだ。


 あれ、ってことは。


「『移動術』」


 僕が移動術を重ねがけしてみるとさっきまでこちらに気がついていた土のゴーレムすらもこちらに気がつかない。


 僕は念の為ゴーレム後ろにこっそりと回り込むと、異空間収納に仕舞っていた40cmくらいのハンマーを取り出してゴーレムにフルスイングする。

 するとゴーレムの上半身は欠け、コアが剥き出しになった。ゴーレムがこちらに攻撃してくる前に、僕はコアを異空間収納に入れるとゴーレムは動かなくなった。


 これは本当に凶悪なコンボを作っちゃったかもしれない。ただ、敵に気づかれないのはいいけど、他の探索者が僕がいること気が付かないで戦闘始めたら巻き込まれてしまうかもしれない。

 僕自身使っている時に十分気をつけないといけないね。


 あとはこのゴーレム相手にお待ちかねの『2番 吸収術』を使ってみよう。


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