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●ⅤⅠⅠⅠ

犬はしきりと吠えている。

そちらを見ると懐中電灯を点けて、柴犬を散歩させているおっさんが居た。

しかし、ヒカルが見当たらない。


おっさんが懐中電灯で照らしてる方を見ると、

ヒカルがうんこしている人にバットを振り下ろす所だった。


「やめろっ! ヒカルっ!」


カッキ--ン


後頭部へ力一杯の脳天からたき割りがっ。死ぬぞ?

うんこ人は、うんこ座りからの飛び込み前転で逃げようとした。

したが、ヒカルが追いすがり、追撃のバットが頭を捉えた。


カッキ--ン


ズボンを半分下げたままで殴られている。なんだか、見ていても哀れだ。


そこで懐中電灯の光がそれて、うんこ人とヒカルが闇に包まれた。

おっさんが柴犬を抱いて逃げだしていた。

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