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犬はしきりと吠えている。
そちらを見ると懐中電灯を点けて、柴犬を散歩させているおっさんが居た。
しかし、ヒカルが見当たらない。
おっさんが懐中電灯で照らしてる方を見ると、
ヒカルがうんこしている人にバットを振り下ろす所だった。
「やめろっ! ヒカルっ!」
カッキ--ン
後頭部へ力一杯の脳天からたき割りがっ。死ぬぞ?
うんこ人は、うんこ座りからの飛び込み前転で逃げようとした。
したが、ヒカルが追いすがり、追撃のバットが頭を捉えた。
カッキ--ン
ズボンを半分下げたままで殴られている。なんだか、見ていても哀れだ。
そこで懐中電灯の光がそれて、うんこ人とヒカルが闇に包まれた。
おっさんが柴犬を抱いて逃げだしていた。




