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●ⅤⅠⅠ

「当たらない。……だけどひどいよ。あんなの食べれない」

「普通のカップメンも置いてるじゃないか。

 買う時にカレーうどん選んだのはヒカルだろ?」

「そうだけど。……今は見たくない」

「しょうがないな」


カレーうどんを拾いに行った。


ワン ワン ワン 


犬の吠える声が聞こえた。


ガチャ


玄関を開ける音がした。

え? ヒカルが居ない。ヤバい、喧嘩を吹っ掛けそうだ。

玄関に行ったらバットが無い。


マズイぞ、殺る気か? ヒカルは何気に足が速い。


懐中電灯を掴んで家を飛び出し、アパートの階段を駆け下り道へ出た。

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