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●Ⅰ
続編が面白いと思ったら大間違いです。
面白く無い美学。これぞ醍醐味。すべからく王道です。
次の日の朝早くに目が覚めた。
喉が痛い、寒気がするし熱が出ているかもしれない。
昨日は雨の中、散々な目にあったし寒かったからな。
とりあえず顔洗って、うんこ見に行こう。
10月だと日の出は遅いが、十分に明るくなっている。
ヒカルはまだ寝てるし、そのままにしとこう。
生垣の所に行くと、大家兼地主のばあさんが居た。
「おはようございま--す」
「おはようさん。こんな所にうんこほったらかして、もう何を考えてるんだか」
「そうですよね。昨日の夜の会社帰りに、そこのうんこ踏んだんですよ」
「……それは。……迷惑な人がいて困るわよね」
うんこかたずけていないと、またされるだろうと言う事で掃除する事になった。
大家さんはティッシュでうんこを掴んで、大家さんちの庭に埋めようとしていた。
「あ--。ティッシュ破れて、うんこ手についちゃった」
駅で貰った様なポケットティッシュじゃ無理だよ。もう可哀そうだ。
「家からトング持ってきますよ」




