表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/33

ⅩⅤ

革靴とコンビニ袋も洗い終わり、足の裏にバンドエイドを貼ってさらにガムテープを上から貼った。

鞄から靴下を出して履き終わり、一息ついた。


「ありがとうございます。本当に助かりました」


これで、うんこ事件に終止符が打たれた。


しかし、これで終わりにはして貰えなかった。

話は再開された。


「どうしてあんな場所にいたんですか?」

「駅まで戻るのが嫌でタクシーでビジネスホテルに行こうとしたんです。

 だけど、うんこの匂いで途中で下ろされたんです」


調書の警察官が顔を上げて、嫌な顔をした。うんこ靴のうんこ触った方だな。


「それであそこにいたんですか?」

「そうです。ビジネスホテルに泊まる話はしているので、家に電話して確認取りますか?」

「いえ、大丈夫です」


警察から解放された。


だけど人の善意はありがたかった。

あれ程の殺意はどこかへ消え去っていた。


警察官に聞いていた駅は近くに見えたので、家に帰ることにした。

二駅移動していたのか。

雨もやんでおり、月が遠くに見え始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ