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ⅩⅠⅠ
冷静に考えるとスーツを着ているのに、素足にサンダルで雨の夜道を歩いている。
これは間違いなく不審者だな。妙に納得していると。
警官は恐る恐る、うんこ靴を拾い上げてコンビニ袋に入れた。
「こちらで預かりますね。じゃあ、交番まで行きましょう」
もう好きにしてくれ。
一緒に5分程歩いた。警察官は、カッパを着て自転車を押していた。
交番に着いて、パイプイスを進められた。
「身分証明書か何かお持ちでしょうか?」
サイフから出した、免許証を渡した。
「大渡達也さん。この靴、どうされたんですか?」
見れば解るだろ? バカなの? 死ぬの?




