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全世界の覇者。  作者: 治崎 龍也
第1章 「べクトラム学院編」
8/15

兄弟と姉妹。

兄弟と姉妹のぶつかり合いが始まる。

果たして勝つのはどちらか。

そして、理事長。

白鳳長嶺の元へとんでもない情報が寄せられる。

ベクトラル学院学内順位決定戦準々決勝。

第2カード。

美島瑠希那&美島玲奈VS永久未羅生&永久夏虹の

闘いが始まる!


「全世界の覇者」第7話。

「兄弟と姉妹。」

パーフェクトベクトラル。

学内順位第2位。美島 瑠希那(みしま る き な)

学内順位第3位。美島 玲奈(みしま れいな)

2人は姉妹だった。

姉、瑠希那は天才。妹、玲奈は秀才。


ベクトラル学院。1年生

同率1位。永久 未羅生(とわの みらい)永久 夏虹(とわの かこ)

2人は双子兄弟である。

冷静沈着の兄。未羅生。好奇心旺盛の弟。夏虹。


ベクトラル学院最強の姉妹VS最強の1年生タッグの闘いが始まる。


ベクトラル学院。

上半期学内順位決定戦。準々決勝。

美島瑠希那&美島玲奈VS永久未羅生&永久夏虹。


「兄ちゃん!すげぇー!!パーフェクトベクトラルだ!!」


「落ち着け。夏虹。準々決勝だぞ。相手は強いから油断するな。」


「こんな子供のようなやつらが相手か。」


「玲奈。相手には敬意をもって闘いなさい。」


「はい、分かりました。姉上。」


「「さぁ、始めようよ。戦いをさぁ」」

未羅生と夏虹が揃って言う。


「では、やろうか。」

瑠希那は審判に合図をした。


「両者、位置について」


未羅生と夏虹は右へ玲奈と瑠希那は左へ行った。


「それでは、両者デバイスを起動してください!」


先に未羅生と夏虹がデバイスを起動する。

「「サモンズデバイスON。装備。幻獣のグリモワール。」」

そこに現れたのは2冊の白いグリモワール。

幻獣を呼び出すことが出来る。


そして、瑠希那と玲奈もデバイスを起動する。

「ランスデバイスON。装備。魔槍・ゲイボルグ。」

そこに現れたのは1本の槍。瑠希那がそれを持つ。


「ソードデバイスON。装備。幻想大剣・バルムンク。」

そこに現れたのは一本の大剣。玲奈がそれを持つ。


英雄。

ジークフリートのバルムンク。

クーフーリンのゲイボルグ。

それぞれの武器は単体でもかなりの強さを誇る。


「「へぇ、カッコイイや!はやく()()()()()。」」

未羅生と夏虹は満面の笑顔でそう言う。


「その減らず口叩きのめしてやる。」

玲奈が燃える。

「玲奈、それはいい考えですね。」

瑠希那も目が変わる。


決闘準備(デュエルスタンバイ)。」


5。


4。


3。


2。


1。


決闘開始(デュエルスタート)!!」


「兄ちゃん!俺から行くよ!」

夏虹が先に前に出る。


「そちらがそう来るなら。玲奈行きなさい。」

瑠希那がそう言うと

「はい、姉上。」

玲奈が頷いて、1歩前に出る。


夏虹が幻獣呼び出す。

「現れよ!!幻獣!不死鳥(フェニックス)!!」

そこに現れたのは全身が炎の鳥。


「フッ。たかが幻獣など叩き斬る!!バルムンク!!」

玲奈が高く真上に飛び上がる。そして体を回転させながら。フェニックスに向かって真っ二つに斬る。

「斬!!」


「不死鳥の羽衣」

しかし。不死鳥(フェニックス)文字通り、()()。切れたはずの体がさいせいしていく。


「にひひ、残念だねおねーさん!不死鳥(フェニックス)は死なないんだよね?倒せると思わない方がいいよ」

夏虹は満面の笑みで説明する。


「そうか。なら、これでどうだ。」

そう言うと玲奈はバルムンクを正眼に構える。

「氷結!!」

バルムンクの刀身が凍っていく。


「おねーさん。大丈夫?炎に氷なんて無意味だよ?」

夏虹は嘲るように玲奈に告げる。


「それはどうかな。」

その間にバルムンクが完全に凍った。


「ほら、斬ってみなよ?」


「フッ。斬らないさ。」

不死鳥の目前までいき、横に一撃をくらわせる。

「一閃!!」

しかし、玲奈は不死鳥に刀身を少し当てただけだ。


「何してるのさ!!傑作だね!!」

夏虹は大爆笑している。しかし、それもすぐに終わる。

不死鳥が()()()

「は?うそだろ?」


「これで終わりだ!!」

玲奈は大剣の平らな部分で思い切り凍った不死鳥を叩いた。

氷砕(ダイヤモンドダスト)!!!」

凍った不死鳥が砕け散る。

そして、ダイヤモンドのように輝く、氷の粉になる。


「そ、そんなぁ。にいちゃーーん。」


「姉上。終わらせました。」


「なかなか良かったですよ。玲奈。さて、やりましょうか。」


「そうだね。やろうか。この学園の2位。」


「魔槍・ゲイボルグ。」


「現れよ。幻獣。大食いの狼(フェンリル)。」


「狼とは。ゲイボルグの糧となれ。」


「簡単には行かないよ。僕から行こう。フェンリル食らいつけ。」


「こい。幻獣。」

フェンリルが高く飛び上がり大きな口を開けて

()()()()()()()()()


「姉上!!!!」


「やったね!お兄ちゃん!!」


「そんなわけないだろ。」

「え?」

そう未羅生が言うとフェンリルが斬撃と共に散り散りになる。


「こんなものか。」


「流石だな。2位っていうのは。これは勝てそうにない。1()()()()。」


「なに?」

瑠希那が睨む。


「夏虹。あれを出すよ。」

「わかった兄ちゃん。殺るんだね!!」


「「汝、我らの願いに答え。現れよ。」」


「何をする気だ?」


「玲奈、警戒しなさい。」


「はい。姉上。」


「「顕現せよ。最龍神。アジ・ダハーカ。」」


!!!!!

瑠希那は戦慄した。

「玲奈!!!全力で後ろに飛びなさい!!!!」


「え?あ?は、はい!!」


そこに現れたのはとてつもなく巨大な龍。

首が長く顔が3つ。腕が2本。巨大な足が2本。

その龍がステージをほぼ覆っている。


「これが…最龍神……」


「ど、どうしたんですか!姉上!!」


「龍の中で龍でありながら神の領域へ達した龍。それが最龍神。そして、この世界に最龍神は5体のみ。」


「こ、これがそのうちの一体……」


「ヴォォォォ!!!!!!!」


「きゃあ!!」


「くっ!!玲奈!!!」


咆哮だけで飛ばされた、玲奈を瑠希那が掴む。


「「ギャハハ!!強者がそうなるのって本当に面白い」」

未羅生と夏虹はアジ・ダハーカの真上に座っている。


「な、なんて気迫。けど、やるしかない。」


「行くよ、玲奈!!」


「ゲイボルグ!!」

「バルムンク!!」

「「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」」


「人ナドトイウ弱者ガ我二触レレルト思ウナ。」

「ヴォォ!!!」

そう言うと大きな手で2人を叩き飛ばした。


「「う゛っ。」」

瑠希那と玲奈はステージの端まで飛ばされ吐血した。


「「アジ・ダハーカ。奥義。これで終わりだよ。」」


「「終わりの鐘(エンド・ベル)。」」


「ここで負ける訳には……」

「玲奈、封印を解くわ。」

「姉上!!危険です!!」

「大丈夫よ。2回目だからもう失敗はしない。」

「そんな。」

瑠希那がれいなの頭を撫でる。そっと、優しく。

「大丈夫。お姉ちゃんが守るから。」

「瑠希那お姉ちゃん。。。」


「「おわりだぁぁー!!!!!!」」

「ヴァァァァ!!!!!!!」

アジ・ダハーカが大きな口からとてつもない威力の光線を放つ。


()()()()()()()。」


直撃。玲奈も瑠希那も光線を避けていない。

「「おわったね!!よくやった!アジ・ダハーカ!」」

黒煙が立ち込める中で夏虹と未羅生はアジ・ダハーカを褒めた。


しかし。黒煙が吹き飛ぶ。

「「!!!!!」」

「ナンダト??」

瑠希那と玲奈は生きていた。

しかし、そこにいる瑠希那は瑠希那であって瑠希那では無い。

そこに立つのは顔に赤のラインが浮かび上がり。

全身を鎧に覆われた瑠希那だった。


「我はクーフーリン。貴様らを倒す者だ。」


「クーフーリン。ダト?英雄ハトウノ昔二死ンデイル」


「細かいことは気にするな。悪いがこの子の為にも終わりにさせてもらう。」


「「ふざけるな!!!出来るわけないだろ!!」」


「やって見なくちゃわからないさ」

笑いながらクーフーリンはそう言う。

「こい。神魔槍・ゲイボルグ(アラタ)。」

そこには完全に強化されたゲイボルグがあった。

その槍の柄の1番端を持ってアジ・ダハーカに近づく。


「ヴォォォォ!!」

大きな手で叩き飛ばそうとするがそれは出来なかった。

正確に言えば叩こうとした瞬間に腕が切れた。

「グルァァァ!!!」

「「そんな、ばかな!!」」

「これでも英雄だからね?舐めないでもらいたいよ。」


そういいながらアジ・ダハーカの目の前まで来た。

「悪いが倒れてもらおう。」

そう言うとクーフーリンはゲイボルグを構える。

「神魔槍・ゲイボルグ(アラタ)。切り裂け。」

そう言いながら右下から左上へ斜めに斬った。

紫色の血が吹き出てアジ・ダハーカは切り裂かれた。


「「うそだろ。。」」


「本当さ。ほら、サレンダーしてくれ。」


「「するわけないだろ!!」」


「ゲイボルグ!!!!!!!」


「わ、わ、わかった!!!サレンダー!!!」


「未羅生選手と夏虹選手の降参が認められます!」


「玲奈さん。お姉さんの体頼むよ。」

そう言って瑠希那は倒れた。


「WINNER!瑠希那選手&玲奈選手ペア!!」


兄弟と姉妹の戦いは姉妹の勝ちで終わった。


それをみていた善龍寺神牙。

「あれは…」

瑠希那の凶変ぶりに驚いていた。


さらに、試合を見ていた紳助。

「あのバカめ。無理しやがって。」

少し、心配していたようだった。



――理事長室。


「いよいよ準決勝ですか。楽しみですね。そして、その先に待つ決勝戦で勝つのは全ての破壊者か。はたまた全てを越える者か。実に楽しみだ!!!さて、紅茶でも飲もうかな。最高のティーを。さぁ、存分に戦いたまえ。若人たちよ!!」


―コンコン。

「ん?どうぞ?」


「また独り言か長嶺。」


「あなたは……どうかしたんですか?」


「あぁ、ちょっと野暮用でな。」


「ほう?野暮用というのは?」


「長嶺。力を貸してくれ。」


「国王護衛隊隊長の貴方が直々にとは。いったい?」


「魔界でな。莫大な力の反応を確認した。」


「ほう?莫大な力ですか。それは?」

紅茶を飲みながら尋ねる。


「七つの大罪。だ。」


――パリン。


「なんだとっ。。?あの七つの大罪が復活したのか。?」


「詳しくはわからない。ただ、不可解なことがひとつ。」


「ん?不可解とは?」


「反応は6つだけだった。」


「七つの大罪のだとすると1人足りない。」


「そう。そして、6つの反応は魔界で力を集めてる。」


「なるほど。すぐには答えが出そうじゃない。また今度来てくれ。」


「あぁ。頼んだぞ。」

――ガチャ。


「フッ。」

新たな歯車はまた回り出す。

そして、戦争が始まる。



そして。いよいよ準決勝のカードが決まる。

美島玲奈&美島瑠希那VS善龍寺神牙。

姉の意思を紡ぐ者と全ての超越者。


清水凛馬VS清水紳助。

否定されたものと肯定されたもの。


それぞれの面々がぶつかる時。

待つのは躍進か破滅か。

そこにあるものとは―――。


次回「全世界の覇者」第8話。

「それぞれの思い。」

「全世界の覇者」第7話。

「兄弟と姉妹。」を読んでくださりありがとうございます。

作者の治崎 龍也です。

※ネタバレを含みますので先に読むことをオススメします。

今回は1年生最強の兄弟と

ベクトラル学院最強の姉妹のバトルを書いてみました。

個人的にはまずまずと言った感じなんですが。

読んでくださった方はどーでしょうか!

コメント。評価してくださると幸いです。

(たぶんさけびながらよろこびます。)


このまえのあとがきでも書いたんですがTwitterをやっていまして(@Ryuya_Tizaki)(またもや売名)(ふぉろーして?)作家さんかがリツイートやフォローしてくれて社交辞令かもしれないのにくそ喜ぶのが最近の日常です笑


最近の投稿について。

投稿が不定期になってしまい申し訳ございません。

この物語自体は頭の中では完結しているのであとは書き出すだけなんですが。

私は今、全力で学生をやっていまして。そのテストなどの諸事情があり投稿が遅れてしまいました。

いるかわからないですが楽しみにしていた方々。

申し訳ありませんでした。

少しずつ戻す予定ですのでどうかお付き合い下さい。


あとすこしで終わりそうなのでどうか最後まで読んでくださると幸いです(完結とは言ってない)

最後に読んでくださった方々。

本当にありがとうございました。

ブクマとかコメントとか評価とか

諸々してくださると飛んで喜びますので

よろしくお願いします笑笑

ちざきりゅうやでした!!笑笑

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