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全世界の覇者。  作者: 治崎 龍也
第1章 「べクトラム学院編」
7/15

パーフェクト・ベクトラル

パーフェクト・ベクトラル。

それはベクトラル学院生徒会メンバーであり

ベクトラル学院最強の5人である。


今。その5人のうちの2人。

新崎 琉尊(あらざき りゅうそん)

神崎 瑠璃奈(かんざき る り な)

そして

全ての超越者・善龍寺 神牙(ぜんりゅうじ じんが)

覚醒の兆し・清水 凛馬(しみず りんま)


パーフェクト・ベクトラルと強者が交わる時。

次々と新たな力が目覚める。

ベクトラル学院学内順位決定戦準々決勝。

新崎 琉尊VS清水 凛馬。

試合1時間前。


「神牙。僕は勝てるかな。」

凛馬は不安気に神牙に伝えた。


「勝てるかなじゃないだろ。勝つんだ。」

神牙は強く答えた。


「けど、僕には新崎先輩に勝てる技なんてない。」

凛馬は覚えていなかった。

力に目覚めた時の自分を。


「大丈夫だ。お前は強い。俺が保証する。」

神牙が凛馬の方に手を置く。


「ひよってんじゃねぇ!お前はここで負けるヤツじゃない!」

神牙が凛馬の背中を叩く。


「また、そーやって。だけど、そうだね。僕は倒したい人がいるから。ここじゃ負けられない。」

凛馬の目が変わった。


「倒したいやつ?まぁ、いいだろ。だけどまずは目の前の試合だけを見てろ。」

神牙が忠告するように告げる。


「うん。そーだね。あと30分か。」

凛馬の目に不安がもどる。


「凛馬。俺はひとつだけおまえにアドバイスしてやる。絶対に“自分を見失うな”」

その言葉は凛馬の胸に深く刻まれた。


「よし、じゃあ、俺ちょっと飲み物買ってくるわ」

そういいながら神牙は凛馬の控え室を出た。


「ふぅ。負けられないんだ。“あの人”を倒すまでは。」

凛馬の目に再びなにかが宿った。


「絶対に新崎先輩を越える。僕が新崎先輩を。」

それは覚醒の兆しであった。



――新崎琉尊控え室。


「1回戦目は凛馬か。」

琉尊は昔のことを思い出す。


清水紳助と新崎琉尊は古くからの友人であった。

清水家。それは150年の歴史を誇る。

由緒正しき古くからの歴史を持つ家系である。

清水家の長男・清水 紳助は天才だった。

武力に恵まれ、知力に恵まれ、権力に恵まれた。

しかし、弟の清水 凛馬は違った。

清水家の次男でありそれでありながら

清水の名を名乗ることを許可されていなかった。

凛馬は清水家の人間から批判されていた。


「出来損ない。」

「清水家の恥。」

「どうしてお前が生まれてきた。」

「力がないやつは清水家にいらない。」

「なんでこんなやつが生まれてきたんだ。」


そして、実の兄からも。

「出来損ない。お前なんか俺の弟じゃない。」


それは実の父からも。

「お前なんか、俺の息子じゃない。」


しかし、母だけは違った。

「凛馬。あなたは強いのよ。貴方は本当の強さを見つけなさい。」


清水凛馬と清水紳助の母である清水香織は凛馬を匿ったが故に清水家から追放された。

何もかも奪われた凛馬は生きる気力を失っていた。

そして、凛馬は地下牢に幽閉された。

その頃、紳助と仲良くしていた琉尊が凛馬に優しくしてくれた。


「おまえー!おれとあそぼーぜ!」


「え、ええと。僕はここから出られないから。」


「なら、いいや!俺がここにいてやるよ!」


「え?けどそんなことしたら君が。」


「大丈夫だ!俺はお前の兄ちゃんと友達だからなっ!」


「兄さ…あの人と。」


「おう!だから、あそぼーぜ!」


琉尊は凛馬の遊び相手だった。

2人は仲良くなったしかし

それも長くは続かない。

紳助がどんどん才覚に目覚め。

琉尊が相手にならなくなってきたのだ。

そしてそれは琉尊が清水家に

来なくなることを意味する。

凛馬が中学1年生の頃。琉尊から言われた。


「凛馬、お前はベクトラル学院に来い。そして、兄を越えろ。」

それが琉尊の最後の言葉だった。それ以降。

琉尊は清水家のに来ることなく凛馬はベクトラル学院

に入学するためにある程度の力を手に入れた。

それが破壊竜・バハムートの力だった。

しかし、完全に扱えなかった凛馬への批判は無くならなかった。


そして、3年後。凛馬はベクトラル学院に入学した。

たくさんの友達もできて幸せに暮らしていた。

琉尊との再会も果たした。そして今。

その2人が闘う。


「凛馬。悪いな。俺は善龍寺神牙を倒す。だから。お前に負けてられないんだ。」

琉尊の目に闘志が宿る。

「勝負だ。凛馬。」


互いに越えるもののために闘いが始まる。



――試合会場。


「よし。行ってこい凛馬。」

神牙が肩に手を置く。


「うん。勝つよ。神牙。」

凛馬が力強く頷いた。



「さて、やるか。」


パーフェクトベクトラル新崎琉尊と

神魔の捕食者清水凛馬は同時に入場する。


審判が2人に呼びかける。

「それでは両者握手。」


「お願いします。」


「お願いします。」


2人は硬く握手した。


「凛馬、勝たせてもらう。」


「はい、僕も勝たせてもらいます。」


「ほう、強い目だ。やるか。」


「お願いします。新崎先輩。」


「両者、位置について!デバイスを起動してください!」


「ふぅ、サムライデバイスON!装備!名刀・菊一文字。」

そこへ1本の刀が現れた。

それはかの新撰組1番隊隊長沖田総司の愛刀である。

そしてこの刀は神器に相当する力を持つ。


「本気ですね。新崎先輩。」


「それはそうだろう。本気でお前を倒す。」


「僕もそのつもりです。ドラゴンナイトデバイスON。装備。神槍・ブリューナク。」

神槍・ブリューナク。それは神器である。

ケルト神話に出てくるルグ神の武器。

青色の刃に茶色い柄。

それは、神の力を宿す槍。


「神槍って、あいついつから持ってたんだよ。ったく。驚くぜ全く。」

神牙は驚いていた。凛馬が神器使いだったことに。


「顕現せよ!!神魔を喰らう龍!破壊竜・バハムート!!」


「ギャァァァァァ!!!」


「ほう。神器に破壊竜・バハムート。相手にとって。不足なし。」

琉尊は驚きそして()()()

琉尊は思った。

強くなったな。凛馬。


「だが!!倒す!!!」


「はい!!全力で行きます!!」


決闘準備(デュエルスタンバイ)。」


5。


4。


3。


2。


1。


決闘開始(デュエルスタート)!!」


――刹那。琉尊が凛馬の懐に飛び込み。下段から一撃をくらわせる。しかし。


――カキン!!

とっさに凛馬はブリューナクで菊一文字を

受け止めた。


「ほう、やるじゃないか。凛馬。」


「貴方の今までの試合全て見ましたからね!!」


全てだとっ?!とんでもない量だぞ。

「素晴らしい、執念、だっなっ!!」


――カキン!!

凛馬はブリューナクごと弾き飛ばされた。


「しまっ!まずい!!!」


花・一・匁(はな いち もんめ)


「バハムート!!!」


「ギャァァァァァ!!!」


「くっ!!分が悪い!」

琉尊はバハムートを避けて後ろへ下がった。


「ふぅ、危なかった。ありがとう。バハムート。」


「どうした!凛馬!!ブリューナクとやらをつかこなせていないではないか!!」


「その発言。今、後悔しますよ!!」

その瞬間ブリューナクが青く光り輝く。


「ほう、やれるものならやってみよ!!」


「ルグ神。僕に力を貸してくれ。神槍・ブリューナク!!」

ブリューナクはさらに輝きを増す。


「何だこの光は。」

琉尊が不思議に思っていた。


神速光(ゴッド・レーザー)。」

そう言った瞬間。

無数のレーザーが琉尊目掛けて伸びる。


「くっ!!」

琉尊は刀で弾いていた。しかし全ては弾けない。

琉尊の服に血が滲む。


「新崎先輩。どうですか。これが僕の力です。」

凛馬は少し疲れた様子でそう言った。


「あぁ。本当に強くなったよお前は。」

琉尊は感心していた。

しかし、ここでやられるのであれば

パーフェクトベクトラルではいられない。


「本気を出そう。」

そう言うと琉尊は武士の服の上部分を脱いだ。

鍛え上げられた肉体が顕になる。


「ここからか。いくよ。バハムート。」

凛馬はバハムートに乗った。


菊一文字(きくいちもんじ)。」

――刹那。瞬間、それは起きる。

バハムートが()()()()


「ギャァァァァァァァァァァァァ!!!」

バハムートは消えた。


「えっ??一体何が!!!」

何も。なにも、、見えなかった……。


「なんだあれは、速い。」

神牙も驚く。神牙の目から見て速いということは

常人では見ることも出来ないだろう。


「これが俺の本気の技。菊一文字だ。」

琉尊はまた菊一文字の構えをした。


「まずい!!」

どうする。どう攻略する。。


考えてる暇はない。


「菊一文字。」


凛馬はかわした。はずだったが深手を負った。


「くっ。。痛い。だけど!!負けられない!!」


「良い執念だ。だが、まだ!甘い!!」


「神器解放!!!ブリューナク!!!」


「何?!神器解放だとっ?!無茶だ!!」

神牙は今の凛馬に神器解放は重すぎると思った。


「ほう、神器解放か。来い。凛馬。」


神器解放とは神器の力を最大限に高める技。

それゆえに使用者への反動は大きい。

最悪、死に至る。


「ブリューナク。僕に力を!!」

そう言って、ブリューナクを構える。


琉尊は菊一文字の構えに入る。


「神槍・ブリューナク!!!

うおおぉぉぉぉ!!!!!」

そう言って、ブリューナクを力強く投げた。


「よく頑張った。だが、これで終わりだ。」

琉尊は笑った。


「菊一文字・(アラタ)

下段。中段。上段。それぞれ5連撃ずつ。

合計15連撃。ブリューナクは失速し。

試合会場の端まで飛ばされた。


「なに?!そんな!!」

凛馬が驚く。神器解放が破られた。

そして反動が来る。

「くっ!!はっ。。」

凛馬が倒れる。


「凛馬。これで終わりだな。」

琉尊は刀を鞘に収めた。


「凛馬選手。戦闘不…」


「まだだ……僕はあなたを倒す。」

凛馬は立ち上がる。そして目が変わる。

「俺はお前を殺す。。」


「な、何だこの殺意は!」

琉尊は驚いた。

とてつもなく強大な殺意がそこにあった。

「これはまるで、紳助じゃないか。」

急いで剣を構える。


「来たか。この力が。」

神牙は強大な力を目にする。

しかし前とは圧倒的に違った。

波が、殺意の波が落ち着いている。

「コントロールしてるな。凛馬。」


凛馬にも清水家の血は流れている。

そして。今。それが。

覚醒する。

「チェンジ・ザ・ドラゴン。纏え。バハムート。」

そう言うと再びバハムートが現れた。

そして鎧となり、凛馬を纏う。


「なんだあれは。龍が鎧になっただと?」

神牙は驚いていた。初めて見た力。

龍を変幻自在に操る力。


「これは。凛馬なのか……。」

琉尊は少し恐怖を感じていた。

この力はまずいと思った。

完全なる殺意。圧倒的殺意。殺すためだけの力。

そう思った。


「こい、ブリューナク。」

そう言いながら手を広げるとブリューナクが勝手に戻ってきた。


「何が起きてるんだ。」

琉尊は驚きしか無かった。

しかし、パーフェクトベクトラルは諦めない。


「ふぅ。真・菊一文字。」

そう言って凛馬の懐に飛び込み下段の一撃目を当てた。

刹那。それは起きた。


――パリン!!

菊一文字の刀身が()()()


「な、なんだと。」

琉尊が驚いていると。凛馬が頭を掴む。

「くっ。。」


「こ、ろ、す。だ、め、だ。こ、ろ、す。だ、め、だ。」

凛馬は()()()()()()()と葛藤していた。


しかし、それを。1つの言葉が救う。

“自分を見失うな”

「はっ!!危なかった。ありがとう。神牙。」


「新崎先輩、悪いですけどこの手離したら負ける気がするので、気を失ってもらいます。」


「な、に??」


意識遮断(シャットアウト)。」


その瞬間、琉尊は全身の力が抜け、気を失った。


「審判、僕の勝ちです。」


「そのようですね。WINNER!清水凛馬!!」


「うおおぉぉぉぉ!!!!!」

「マジかよ!!パーフェクトベクトラルを倒したぞ」

「ありえねぇだろ!!」

「大番狂わせだ!!」

ギャラリーが沸く。

そして、神牙の元へ凛馬は向かう。


―パチン!!

凛馬と神牙は強くハイタッチした。

「よくやったな!!凛馬!!」


「うん!!勝ったよ!!神牙!!」

こうして、パーフェクトベクトラルの1人新崎琉尊は

不完全ではあるが覚醒した凛馬に敗れた。


意識を失った琉尊は笑っていた。

その笑みには強くなった。

凛馬への思いがあったのだろう。



そして、次はいよいよ善龍寺神牙の闘いである。

相手はパーフェクトベクトラル・神崎瑠璃奈。

試合が始まろうとしていた。


「僕も勝ったんだ。神牙も勝ってくれよ。」

それが、疲れて爆睡した凛馬の最後の言葉だ。


「たくっ。言われなくてもそーするよ」

神牙は1人で笑いながら。闘いに餓えた。

「来いよ。本気のパーフェクトベクトラル!!」

そう言ってステージへ入場する。


「君が善龍寺神牙だねぇ?よろしくっ♡」

神崎瑠璃奈。ベクトラル学院のアイドル的存在。

ファンクラブまである。ちなみに王都ベクトラルの

リアルアイドルである。


「両者握手。」

神牙は手を添えただけだったが瑠璃奈は違った。

思い切り握ってきた。そしてそれは驚くものだった。


こ、この女。軽く握力70はあるぞ。

顔に出ていたかもしれなかった。


「ん?どーかしたのかなっ?♡」


「いや、なんでも。」


「両者、位置について!デバイスを起動してください!」


全ての超越者・善龍寺神牙とパーフェクトベクトラルの闘いだからかギャラリーの量が数え切れないほどいた。

「いよいよだな!オールデバイス!!」

「いや!!勝つのは瑠璃奈様だ!!!」

「どう考えてもオールデバイスだろ!」


「みんなぁ~!!応援ありがとう〜♡」

そう。瑠璃奈が言うと

「うおおぉぉぉぉ!!!!!!!」

会場が歓喜に包まれる。


いや、マジか。なんだ。ここはライブ会場か。

いやマジか。。。


「そーれじゃ、デスデバイスON♡装備、アダマスの鎌♡」


「アダマスの鎌って。。てか、デスデバイスって。」

アダマスの鎌とはクロノス神の武器の大鎌である。

万物を切り裂く神器。アダマスの鎌。

そしてデスデバイス。

それは死を楽しむ者に与えられしデバイス。


「いや、キャラ崩壊にも程がある。」


「なんか言ったか?ゴルァ?」

発言したのは間違えなく瑠璃奈である。


(マジカァァァ)

唖然。

「ま、まぁ、いいや。オールデバイスON。装備。」

そこで神牙は笑う。

「魔剣・グランザム。」

そこに現れたのは刀身が赤色で長く大きい大剣。

神牙はそれを片手で握る。


「魔剣きたぁぁぁぁ!!!!!」

「てか!違う魔剣じゃねぇか!」

「1体何個魔剣持ってるんだよ!!」

「マジかっけぇ!!!!」


「ははっ!!流石だねぇ♡神牙くんっ♡」


「先輩、それキモイっすよ。本気で来たらどーすか」


「ああ??誰に口聞いてんだよゴルァ!!」


「そーっすよ。それでいい。()()()()()()。」


瑠璃奈は少し怯える。それは強者だけがわかる殺意。

圧倒的であり、オーラが違う。

そして全てを越える者の神牙だけが出せるオーラ。

神牙は殺意を引っこめる。


「なーんてねっ!楽しくやろうぜ。パーフェクトベクトラル!!」


「いいよ!!私もあんたを殺す!!!」


決闘準備(デュエルスタンバイ)


5。


4。


3。


2。


1。


決闘開始(デュエルスタート)!!」


「すぐ仕留めてあげる!!」

そう言うと瑠璃奈はアダマスの鎌を構えた。


「こいよ。パーフェクトベクトラル」

神牙は右手に魔剣を構えて余裕で立っていた。


八裂(デスエイト)!!はぁぁ!!!!!」

大鎌を8連撃。神牙に叩き込む。しかし、

万物を切り裂く大鎌も全てを越えし者の前では

無意味だった。


「こんなもんですか?」

神牙は全てを剣で受け流した。


「くっ。なめやがって!!奥義!!」

そう言って、瑠璃奈は大鎌を構える。

死光星撃(デスシャングリラ)!!」

鎌をおおきく振り続けるとそこに龍のようなオーラが現れた。

「くらえ!!はぁ!!!」

そのオーラを神牙に目掛けて飛ばした。


「龍?奥義?ふざけるな。全てを越える俺をあまりナメるな」

そう言って大剣を一閃。その結果。

龍のようなオーラは消えてなくなった。


「私の奥義を一撃で。。?!」

瑠璃奈は驚く。だが、当然だろう。

全てを越えし者善龍寺神牙には

奥義などゴミの価値すらない。


神牙は一瞬で瑠璃奈の目の前まで来て発言する。

目の前。文字通りの目と目の間は数ミリだ。

「本気でと言ったよな。。?さもないと。()()()()()()?」


「ひ、ひぃ!!悪魔!!悪魔よ!!!」

瑠璃奈は後ろへ下がり、そう叫んだ。


「ははっ!悪魔??あんなのと一緒にするな。俺は魔を越え。龍を越え。神も越える。人をゴミと見る。俺は全ての超越者。善龍寺神牙だ。」


「だまれぇ!!!!!秘奥義!!!」

鎌を頭の上で振り回し投げ飛ばす。

死滅龍波(デスファイナル)!!」

その瞬間大鎌が闇に変り神牙を包み込んだ。

「滅裂!!!」


「俺を失望させないでくれ。パーフェクトベクトラル。」


「そ、そんな!!死滅龍波が効いてないなんて!!」


「本当、パーフェクトベクトラルは雑魚ばっかりだ。俺が楽しめるのは1位のやつくらいか。」


「くっ。。なめるなぁ!!!!!神器解放!!!」


「はぁ。これだからダメなんだ。冷静性がない。」


「アダマス!!!!」

アダマスの鎌から神のオーラが出る。しかし。

消えた。

「そんな!!どーして!!」

瑠璃奈はパニックになっていた。


無効化(システィブ)空間(フィールド)。俺の力だ。ありとあらゆる俺以外の能力を無効化する。」


「そんな、ありえないわ!!あるわけが無い!」


(そのとおり。あるわけが無い。これは一瞬で無効化しただけだ。)


「俺をなめるなと言ったろ。これで終わりだ。魔剣グランザム。来い。魔王ザム。」

グランザムを床に刺した。

その瞬間。一体の魔王が現れる。

「我ハ、魔王ザム。汝ヲ排除スル。」


「ひ、ひっ!!」


完全無力化(フルシスティブ)滅裂(バースト)。」

魔王がエネルギーを溜めて球体を作る。


「パーフェクトベクトラルよ。その哀れさを後悔しろ。はぁぁ!!!!!」

「グァァ!!!」

魔王と神牙が一体となる。


「キャァァァァァ。。」

球体は瑠璃奈に直撃した。


「神崎瑠璃奈戦闘不能!!

WINNER!!善龍寺神牙!!!」


「うおおぉぉぉぉ!!!!!」

「す、すげぇぞ。」

「無力化とかまじかよ。」

「ありえねぇだろ。チートだろ。」

「パーフェクトベクトラルって弱かったか?」

「アホかお前!俺らじゃ手も足も出ねぇよ!!」

ギャラリーがさらに沸いていた。


神牙はステージを後にして凛馬の元へ行った。


――休憩室。


「凄かったね、神牙!途中から見てたよ!!」

凛馬が休憩室に来た神牙に言った。


「いやぁ、あれでも2番目に弱い武器だけどな。しかも、神器解放してないし。」


「マジですか。本当に規格外だね。」

凛馬は笑いながら言った。


「次も頑張るぞ、凛馬。」

「そうだね。頑張ろ。」

ふたりは硬く誓った。



――生徒会長室。


「クソっ!!!!!」

紳助は怒っていた。

「パーフェクトベクトラルが!!なめられてるだと!!ふざけるな!!!」

「俺が潰してやる!!善龍寺神牙!!!!!」

全ての超越者は全ての破壊者の逆鱗に触れた。



――理事長室。

「ふふふっ。面白くなってきましたね。パーフェクトベクトラルが2人とも破られるとは予想外でした。ですが、次の闘いが見ものですからねぇ。」

ベクトラル学院。理事長。白鳳長嶺は高らかに笑う。


ベクトラル学院。準々決勝はもう1組。


永久 未羅生&永久 夏虹VS美島 瑠希那&美島 玲奈。

ルーキー双子兄弟対パーフェクトベクトラル姉妹。

勝つのはどちらか。ダブルバドルが幕を開ける。

可憐な連携プレイをご覧あれ。


次回。「全世界の覇者」第7話。

「兄弟と姉妹」

全世界の覇者。第6話。

「パーフェクトベクトラル」を読んでいただき。

ありがとうございます。作者の治崎龍也です。

※ネタバレを含みます。

今回は凛馬やパーフェクトベクトラルなどの戦闘シーンを書いてみました。個人的にはまずまずといったかんじなんですが。皆様的にはいかがでしょうか。神牙が少し弱かったような気もしなくはない。うん。

まぁ、なんだかんだいって書きましたので

読んでくださらりありがとうございます。


最近、他の作者さんの作品に触れることが多いです。

才能の塊のような方ばかりで自分はこんなのでいいのかと恐縮しながら見ております。

Twitterで作家さんからフォローされると毎回即確認してます笑(@Ryuya_Tizaki)←売名っ!笑


最後に

やっぱり6話目出しても拙い作品ですが。

少しでも読んでくれる方が多くなったりとかするとやっぱり嬉しいです笑。

どうか。この物語が終結するまで読んで欲しいなと思います。

本当に読んでくださりありがとうございます


それでは、また、次回お会いしましょう。

ちざきりゅうやでしたっ!!

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