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全世界の覇者。  作者: 治崎 龍也
第1章 「べクトラム学院編」
6/15

最強の一端

前回までのあらすじと今回


前回までのあらすじ

凛馬が力に目覚めその力を神牙は危惧し始める。

一方その頃龍崎達也は板谷流星にボコボコにされていた。

それを見た凛馬と神牙は龍崎の元へ。

3人は必ず板谷流星を倒すと誓った。


今回。

1回戦が残っていた神牙だったが難なく勝った。

そしていよいよ。板谷流星と善龍寺神牙の闘いが始まった。星の騎士と邪悪なる光の騎士が対峙する時。強さを追い求めるものが勝つのか。仲間の思いを背負うものが勝つのか。それではどうぞ。


全世界の覇者第5話。

最強の一端。

「ああ。2人とも。あ、ありが。とう。。」


――1時間後。


「神牙、負けないでね」

凛馬が神牙にそう告げる。


「負けるわけないだろ。俺が。」

神牙は余裕だった。そして、怒っていた。


「うん。そーだね。頑張って、」


善龍寺神牙の第1回戦が始まる。

ここでまた、最強の一端が現れる。


審判の選手紹介が入る。


「新川 雪乃VS善龍寺 神牙の試合を始めます」


「ふふふ。ぜんりゅうじくん。私は負けませんよ。」

彼女新川 雪乃(あらかわ ゆきの)は満面の笑みでそう言う。


「先輩。悪いですけど手短に済ませます。」

神牙は本気で言った。


「やれるものならどーぞ。」


「両者位置について。デバイスを起動してください。」


神牙と雪乃はお互いにステージの端まで行った。

神牙の試合とあってかギャラリーは沢山いた。


「それでは、新川雪乃選手デバイスを!」


「はい、ふふふ。サマナーデバイスON。装備。サマナーズロッド。」

そこに現れたのは1本の杖。ただの木の杖だ。


「では、善龍寺神牙選手デバイスを。」


「はい、オールデバイスON。装備。神器。天鈿女命(アメノウズメ)。」

そこに現れたのは神牙の足を纏う紅の鎧。


神牙が魔剣ではなく神器を使ったので、ギャラリーがザワつく。


「なんだよ、魔剣じゃねぇのかよ?」

「けど、神器って言ってただろ!神器だぞ。」

「すげぇな。神器とか本物初めて見たわ」

「私も初めて見た、あれが神器。」


「ほう、神器ですか。。」

雪乃は少し驚いたが想定内だったようだ。


「あんまり、なめないほうがいいですよ。」


「なめてませんよ。ばっちりたいさくしてますから。ふふふ。」


「へぇ。それは楽しみですよ。先輩。」


審判が言う


決闘準備(デュエルスタンバイ)


5。


4。


3。


2。


1。


決闘開始(デュエルスタート)!!


「先輩からどうぞ?」


「なら、遠慮なくいきます!!召喚!来てください!三蔵法師!!」

そう言うと杖を持った人が現れる。


「召喚か。こいよ。先輩。」

神牙は余裕だった。


「いきますよ!三蔵法師!!」

そう言うと召喚された三蔵法師は杖を構える


「三蔵法師!拘束の輪!!」

そう言うと3つの輪が現れ、神牙を拘束した。


「どーです?動けないでしょう!三蔵法師の拘束を輪はそう簡単には…」

そこまで言いかけてそれは起きた。


―パリン!!

拘束の輪が割れた。


「え?」

雪乃は何が起きたのかわからなかった。

が理解した。


「どうかしましたか?先輩?」


「わ、わ、われたぁ?!」


「あんなので俺を拘束できると思ったら大間違えですよ。」


「うわぁぁーーん!頑張って考えたのにぃー!」

ガチ泣き。


「え。あ。せ、せんぱい。泣くのはちょっと?」


「うわぁぁぁぁぁぁん。されんだぁぁぁぁぁ。」


「サレンダーを確認しました。WINNER善龍寺神牙。」


「え。あ。はい。」

なんなんだこの茶番は。神牙はここからそう思った。


「おい、凛馬。おかしいだろアレ?」


「い、いやぁ、、まぁ、仕方がないんじゃないかな」

あははと愛想笑いする凛馬だった。


そこから一変。


「いよいよだな。凛馬。」


「そうだね。いよいよだ。」


第2回戦第1試合は善龍寺神牙VS板谷流星である。


「必ず。倒す。俺が。あいつのために。」


「頼んだよ。神牙。」

2人は目でアイコンタクトを取った。


龍崎達也のために必ず勝つ

龍崎達也のために必ず勝ってきて

2人の思いは最強の一端のトリガーとなる。


一方その頃、板谷流星は。


「いよいよだ!!あいつを。転校生善龍寺神牙を俺が殺す。」

彼は本気だった。そのために彼は準備していた。

善龍寺神牙。全ての超越者を文字通り()()()()を。



白熱の闘いが今始まる。


「それでは。学内順位決定戦第2回戦第1試合。

善龍寺神牙VS板谷流星の試合を始めます。」


「やぁ、善龍寺神牙くん。楽しみにしていたよ。」


「奇遇だな。板谷流星。俺もだ。」

2人は見合う。そして、互いの思いをぶつける。


「善龍寺神牙。お前を殺すことをな!」

「板谷流星。お前を殺すことをな!!」


「両者位置について!デバイスを起動してください!」


「ナイトデバイスON。装備。

星の剣(スター・セイバー)星の盾(スター・シールド)星の鎧(スター・アーマー)

装備完了。星騎士(スターナイト)。」


「オールデバイスON。装備。

光の剣(ライトソード)邪悪(ダークネス)光の盾(ライトシールド)邪悪(ダークネス)光の鎧(ライトアーマー)邪悪(ダークネス)

装備完了。光騎士(ライトナイト)邪悪(ダークネス)。」


「それは雑魚崎くんの装備に似てるね、君も僕にあういうふうにして欲しいのかい?」

板谷流星は嘲笑うようにそう言う。


「減らず口が。喋れなくなるまでボコボコにしてやるよ。」

その言葉は全ての超越者の逆鱗に触れた。


「それでは」

審判が言う。


決闘準備(デュエルスタンバイ)


5。


4。


3。


2。


1。


決闘開始(デュエルスタート)!!


それと同時に神牙が言った。


「ダークネスフィールド。」

その瞬間、ステージが闇に包まれた。

まわりから見ると闇の半球が現れた。

しかし凛馬だけには見えている。


「なんだいこれは?」


「ダークネスフィールド、外から中の様子は見えない。これで殺しあえる。」


「なるほど。いいじゃないか。」


「始めようぜ」

「始めようか」


「「殺し合いを!!」」


「僕から行こう。スターエクスプロージョン。」

その瞬間、星の爆発が起きる。


「なるほど煙か。どこから来る。。」

神牙は気配を探す。。


「そこかぁ!!!」


「なにっ?!!」


―カキン!!


星の刃と黒き光の刃が交わる。

金属音を鳴らしダークネスフィールドを駆け巡る。


「俺は!お前を殺す!!」


「なんのために!」


「龍崎の仇だ!!」


「なんでだ!!なぜ、弱いやつの味方をする!!」


「あいつら弱くない!!お前より強い男だ!」


「そんなことは無い!あいつは現に俺に負けている!!」


「お前に無くて、龍崎にあるものは、信念だ!」


「お前に何がわかる!!強くなきゃ意味が無いんだ!」


「強さだけじゃダメなんだよ!!」


「お前は何も分かってない!!この世界は強いやつが上に立つ!お前のような規格外な化け物はここで殺さなきゃならない!!」


「消し飛べ!!転校生!!秘奥義!!」

流星がそう言うとダークネスフィールドの天井に魔法陣が出現した。


「なに?!」

神牙もこれは予測してなかった。


「まずい!!」


「逃がさん!これで終わりだ!獅子座流星群(ライオネット・スター)!!」

星が神牙に向かって落ちてくる!


「くっ!秘奥義!!!」

神牙が叫んだ


「なに?!」


「現れよ!邪悪太陽龍・ダークネスアポロドラゴン。」

そう叫んだ瞬間。漆黒に包まれた太陽龍の姿があった。


「あれは達也くんの龍??」

凛馬は不思議に思ったが直ぐに理解した。

他人の技すらも自分のものにしてしまう。

これが全てを超えし者。善龍寺神牙なのだと。


「全てを闇に飲み込め。

ダークネスアポロドラゴン!邪悪太陽炎(ダークネスサンフレア)!!!!」

そう叫んだ瞬間。漆黒に包まれた燃える球体が現れた


「馬鹿なっ!!この僕が!あいつの技に!!!」


「消えろ。これが龍崎達也の強さだ!!」


グルァァァァ!!!邪悪太陽龍が咆哮をあげ魔法陣ごと流星群を消し飛ばし。流星に当たった。


「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

流星は気を失ってそのまま天井から床まで落ちた。


「オールデバイス。チェンジ・ザ・ウェポン。装備。神器・死謙・デスサイズ。」

大きな鎌が現れる。


「こ、ころさないでくれ!!頼む!!金ならいくらでも積む!!!殺さないでくれぇぇー!!!」


「黙れ。デスサイズ。俺に力を貸せ。スリープ。」

ゆっくりと、優しく流星の胸を切った。

血は出ず。流星は深い眠りについた。


「ダークネスフィールド解除。」


「え、ええと、どうなったんでしょうか。」


「俺の勝ちだ。」


「は、はい。WINNER。善龍寺神牙!!」


会場はどよめく。それはそうだろう。

急に会場に闇の半球が現れたと思いきや解除されて

気づけば既に試合が終わっていたのだ。

それはどよめくであろう。

しかし、そんなことは気にせず神牙は凛馬の元へ

向かった。

そこで2人は固い握手をした。


「勝ったぞ凛馬!!」


「勝ったね神牙!!」


「龍崎のとこに行くぞ。」


「うん!」



「龍崎!勝ったぞ!!」


「勝ったよ龍崎くん!!」


「ありがとう。二人とも。いつか俺が勝つ。」


「おう、そーしてくれ」


「うん!頑張って!」


3人の友情に花が咲いた。


「お前達の次の相手は誰だ?」

龍崎がそう尋ねる


「僕は相手がいなくて不戦勝みたい。」

凛馬がそう答える


「俺は知らん。誰なんだ?」

神牙が凛馬に聞くと凛馬がトーナメント表を確認した。

「僕達の試合は当分ないみたいだ。」


「え?」


2回連続で勝った生徒は戦闘が免除されるらしいよ。


「へぇ、そうなのか。」


「次から闘うのは残りの人数が21人になってかららしいよ。」


「ってことはまさか!!」

龍崎が気づく


「うん。多分僕か神牙のどちらかは半分の確率で生徒会メンバーと当たるよ。」


「いよいよ。だな。」


「うん。そーだね。」


「早く闘いたいぜっ!」

神牙が笑顔でそういうと


「全く神牙は。」

「お前ってやつは。」

と凛馬と達也が呆れたのであった。



それから数日。

凛馬と回復した達也と神牙は3人で練習していた。


「そう言えば今日が残りの21人の発表だよ。」

凛馬がそう言った


「そーだな、見に行くか」

龍崎がそう言うと


「俺はどっちでもいいけどなぁ~」

神牙は興味無さそうに答えた


「いいから行くぞ!」


トーナメント表。


「嘘だろ。」


「いや、書いてある通りだと思うよ。」


「マジか。」


学内順位決定戦準々決勝。


第1回戦。新崎琉尊VS清水凛馬。


第5回戦。神崎瑠璃奈VS善龍寺神牙。


「二人とも、生徒会かよ。」


「勝てるかな。。」


「勝てるかなじゃないだろ。勝つんだよ。」


「そうだ二人ともここまで来たならてっぺん取ってこい!」


「いや、負けたお前が言うな。」

グサッ


「確かにそれはあるかも」

グサッ


「す、すまん。。っていや!!負けたからこそ!てっぺん取ってきてくれ!」


「あぁ。任しとけよ。」


「できる所まではやるよ。」


3人は約束したのだった。



――生徒会長室。


全ての破壊者は飢えていた。

「やっとだ。あと少し。あと少しで闘える。善龍寺神牙!!!」


「生徒会長…。」


「楽しみだ俺を楽しまさてくれ!!」

生徒会長室には紳助の笑い声が響いた。



――理事長室。


「いよいよですか。パーフェクト・ベクトラルと全ての超越者のぶつかり合い。私を楽しませてください。善龍寺神牙くん。」



それぞれの思惑が交差する。

学内順位決定戦準々決勝。

これから始まる闘いはただの闘いじゃない。

全ての超越者と神魔を喰らうものが

パーフェクト・ベクトラルと対峙した時。

その時こそ。本当の戦い。

戦争の始まりである。


次回。「全世界の覇者」第6話

「パーフェクト・ベクトラル」

全世界の覇者第5話。最強の一端。

を読んでいただきありがとうございます。

作者の治崎龍也です。

※ネタバレですので先に読むことをオススメします。

今回は神牙と流星の勝負です。

見どころはなんと言っても神牙の使ってる武器などが全て達也のリメイク版というところですね。

仲間の思いを背負ってる的なのを描きたかったのでこのような形で表してみました。

神牙もなれない武器には苦戦してたみたいですが何とか勝ちましたね。


それで次回のお話ですがいよいよ。

本気のパーフェクト・ベクトラルと戦います。

本気の彼らは強いですよ!神牙が新たな力を見せるかも……??笑笑

次回もお楽しみにしてくださると幸いです。


最後に

少し投稿が遅れてしまって申し訳ございません。

いないとは思うのですが私の作品を待ちわびてた方へ悪かったなと思っています。こんな感じのペースにはなりそうですがどんどん出していくので

どうか全世界の覇者をよろしくお願いします。


読んで下さり本当にありがとうございました。

ちざきりゅうやでした!!

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