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全世界の覇者。  作者: 治崎 龍也
第1章 「べクトラム学院編」
2/15

強者たる所以

最強の男。善龍寺神牙。

彼がこの学園でなんのために

何を成すためにいるのか。


1人の弱者がすべてを超えし者の逆鱗に触れた時。

最強の一端。強者たる所以が現れる。

ここは人界にある大都市ベクトラム。

この都市には都市の

3分の1の大きさはある学園があった。

名はベクトラム学院。今その学園へ、新たな転校生がやってきた。


「ようこそ!ベクトラム学院へ。善龍寺 神牙(ぜんりゅうじ じんが)くん。歓迎するよ!理事長の白鳳 長嶺(はくおう ながみ)だ。」

この男は白鳳長嶺。ベクトラム学院の理事長である。

そしてベクトラム騎士団 団長でもある男だ。


「ああ。あんたが理事長か。俺をこの学園に引き入れた理由はなんだ。」

この男、転校生の善龍寺神牙。

謎が多いがただものでは無い。


「引き入れた?なんの事だか、私には身に覚えがないな。」


「俺を買ったんだろ?金で。それぐらい分かるさ」


「なるほど。流石じゃないか。すべてを超えし者か。笑えるな。」


「なんだと?」

神牙は怒りを含めた声で言った。


「いやいや、見てみたかっただけさ。君の道とやらを。」

白鳳は窓の外を眺めながらニヤついた声でそう言った


「どういうことだ。」

神牙が問うがもちろん白鳳は答えない。


「まぁ、楽しんでくれたまえ。最高のバトルライフを」

白鳳は心の底からそう言った。


「チッ。俺を引き入れたこと後悔させてやる。」


―ガチャ。


そう言って神牙は理事長室を後にした。

「楽しみだな。すべてを超えし者がこの学園でどのようなことを成すのか。」

白鳳は理事長室で高らかに笑った。



理事長室を出た神牙は職員室へ向かうことにした。


「職員室はここか。」

―ガラガラ。

「すいません。転校生の善龍寺です。今、俺の担任はいますか?」


「お前が善龍寺か。私が担任の鬼本 涼花(おにもと きょうか)だ。」


「えっと、俺の教室を聞きたいんですけど。どこでしょうか。」


「お前の教室は2年E組だ。そうだな、ちょうどいいしみんなに挨拶しに行こうか。」


「はい、お願いします。」


―ガラガラ。

鬼本と神牙は職員室をあとにした。


「善龍寺。どうだこの学園は。」


「どうも何も来たばかりなので。」


「それもそうだな。着いたぞここが2年E組だ。」

そこにあったのはごく普通の教室だ。

鬼本が先に教室に入る。

―ガラガラ。


「お前ら、席につけ。」

鬼本がそう言うと生徒達が席につき始めた。


「今日は転校生がいる。入れ。」

―ガラガラ。

神牙が教室に足を踏み入れる。

「自己紹介をしろ。」


「はい。善龍寺 神牙です。よろしくお願いします」

教室内が少しざわついた。


「誰あの人??」

「わかんないよー。」

「なんだよアイツ」

「少しかっこよくない?」

その中でも一際体がごつい男が発した

「弱そうな奴だな。」

この男は龍崎 達也(りゅうざき たつや)


「チッ。」

神牙が舌打ちをすると鬼本がフォローした。

「龍崎。口を慎め。そのような発言をするな。」

そう言うと1人の男が発言した。

「そうだよ、達也くん。君だって学年順位24位。学内順位298位なんだから大して強くはないだろう?」

この男は清水 凛馬(しみず りんま)だ。


「あぁ?なんだ清水。俺に負けっぱなしのお前が何を言ってんだよ。喧嘩売ってるのか。」

龍崎が怒りを含めて発言した。


鬼本が呆れた声で言った

「はぁ。いい加減にしろ。すまんな善龍寺。こんなヤツらだが仲良くしてやってくれ。」


出来るわけないだろ。

そう思いながら愛想笑いをして善龍寺は返事をした

「はい、大丈夫です。」


「善龍寺の席は清水の隣だ座ってくれ。」

そう言いながら鬼本が凛馬の隣指さした。


「はい、ありがとうございます。」

そう言って神牙は席に着いた。


「では。ホームルームはこれで終わりだ。1限目しっかりやれよー。」

―ガラガラ。

鬼本が教室をあとにした。


「やぁ。転校生くん。君強いでしょ?」

そう言いながら凛馬が神牙に話しかける。


「あんまり気安く話しかけるな。」


「まぁまぁ、そんな事言わないでよ。僕は清水凛馬。君とは友達になりたいんだ。よろしく!」


「だから。気安く…」

そこまで言いかけたが止めた。


「あまり、粋がるなよ。転校生。」


「龍崎だったか?粋がってるのはどっちだ。」


「なんだと?」


「さっきの話を聞く限り、弱いくせに偉そうにして。粋がってるのはお前じゃないか。」


「俺をなめるなよ?転校生。なんなら、俺とやるか?」


「勝敗が見えていて無駄な勝負をするやつがどこにいるんだよ。」


「なんだ?あれだけ言って逃げるのか?」


その言葉はすべてを超えし者の逆鱗に触れる。


「なんだと?」


「やるだろ?俺との決闘(デュエル)。」


「分かった。場所と時間はお前が決めろ。」


「そうか、なら昼休み第3体育館だ。」


「あぁ。」

この時、龍崎は何も分かっていなかった。

すべてを超えし者の逆鱗に触れたことを後悔する。



約束の昼休み


「善龍寺くん。第3体育館の場所はわかるのかい?」

凛馬がそう言ってきた。


「いや、知らん。」

そう神牙が言うと。


「なら僕が案内してあげるよ。」


「すまん。恩に着る」


「へぇ?そういうふうに言えるんだ?」

凛馬がすこしいじる。


「うるさい、早く案内しろ。」


「はいはい、分かりました」

凛馬が笑いながら言った。


2人は第3体育館へ向かった。


第3体育館


「遅かったじゃねぇか。転校生。ビビってたのか?」


「口だけは達者だな。」


「口だけじゃないところ見せてやるよ。デバイスを出せ。」


「おう。」


「ルールは簡単。相手の気絶または降参だ。」


「分かった。」


決闘(デュエル)の時は契約をする。

そのルールに基づいて戦うことを誓うのだ。


「我は汝、善龍寺に決闘(デュエル)を申し込む。」


「我は汝、龍崎の決闘(デュエル)を承諾する。」


機械音声が体育館に響く。


学年順位24位。龍崎達也。VS学年順位451位。善龍寺神牙との決闘(デュエル)の開始します。


カウントダウンが始まる。


決闘準備(デュエルスタンバイ)


5。


4。


3。


2。


1。


決闘開始(デュエルスタート)


「デバイスON。ナイトデバイス。装備。ライトソード、ライトシールド、ライトアーマー。」

そう言った瞬間。龍崎の体を光の鎧が包み。光の刃の剣と光の盾が現れた。

「これが俺のデバイス。ライトナイトだ。」


「光の騎士がいかにもお前っぽいな。」


「御託はいい、早くお前もデバイスを使え。」


「見せてやるよ。俺の力を。」

そう言うと神牙は()()()


「デバイスON。オールデバイス。」


「オールデバイスだとっ!?」


()()()()()()()その名の通り。すべてを超えし者が使うにふさわしいデバイスである。全てを扱う覇者が今。力を示す。


「装備。魔剣ディザスター。」

その瞬間。いかにも禍々しい大剣が現れた。

神牙はそれを片手で握る。


「魔剣っ!?魔王が持つ剣だとっ?!」

龍崎は驚愕する。それもそのはずだろう。

魔剣とは本来。魔界に住まう魔王が持つ剣なのだから。しかし、龍崎は怯まない。彼のプライドがそれを許さない。

「フ、フッ。見掛け倒しにも程があるな!!」


「見掛け倒しがどうか見せてやる。」


いつの間にか第3体育館にはたくさんのギャラリーがいた。その中にいた凛馬が一言。


「この勝負決まったな。レベルが違いすぎる。」


「ク、クソ!こうなったら秘奥義だ!」


秘奥義。それは本来、殺すための技。

敵を抹殺するための技。

文字通りかなり強力な技である。

しかし。神牙の前ではそれも無意味。

ただのゴミでしかない。


「こい。龍崎。お前の全力をぶつけてみろ。」


「顕現せよ!!我が力!秘奥義!!太陽龍!」

そう言うと床に巨大な魔法陣が現れ同時に巨大な龍が出現する。

「太陽龍・アポロドラゴン。その光で全てを消し飛ばせ。」

巨大な龍が赤く燃える球体を作り出す。

「くらえ!!太陽炎(サンフレア)!」

赤く燃える球体を巨大な龍が神牙に向かって放つ。


「いいじゃないか。だが。弱い。」


「なに?!」

――刹那。

神牙が太陽炎を切った。


「俺の秘奥義を切っただと……?」

唖然。龍崎はそうするしか無かった。それはそうだろう。自分の最強の技をたったの一振りで切られたのだから。


「次は俺だな。見せてやるよ。本当の力をな。」

そう言うと神牙は魔剣ディザスターを構える。

「顕現せよ。魔王ディスティニー。」

床に黒き魔法陣が描かれ漆黒の鎧を纏った魔王が現れた。


その瞬間。その場の皆が恐れた。純粋な恐怖。未だかつて無い最凶の恐怖。


龍崎はもう折れていた。完全に負けだと思っていた。

それでも降参しないのは彼のプライドが最後までそれを許さなかった。


「その、プライドだけは評価してやるよ。」

神牙が哀れそうな目でそう言った。

「誇り高きプライドに敬意を評して。くらえ。最強の一端を。」

そう言って魔剣を構える。

「ディザスターディスティニー。」

ゆっくりと一振り。ただ優しく。それが。負けることが運命だと言っているかのように。


―――刹那。

龍崎は倒れる。龍崎は朦朧とした意識の中で自分の発言を後悔した。何故あんなことを言ったんだろうと。

過ちを後悔した。


「うおおおおぉぉぉぉぉぉ」

第3体育館には体育館中に響く大歓声が上がった。

「すげぇじゃんー!!」

「おいおい、マジかよオールデバイスだって?!」

「魔剣とかどういうことだよ!!」

「大スクープだ!!」

この話はすぐに広まった。

神牙や凛馬達の学年だけでなく。

上の学年までへも。


「善龍寺 神牙か。面白い。この学園も楽しくなりそうだ」

一人の男はそう言った。笑みを浮かべながら。


「僕の予想はあっていたようだね。善龍寺くん。」

凛馬も笑う。


「これがすべてを超えし者ですか。驚愕しかありませんね。これで一端とは他にどのような力があるのか。私は正解だった。彼を買って本当によかった。ベクトラム学院史上。最強の誕生だ。」

白鳳は高らかに笑った。これでもかという程に。

「楽しませてくれるじゃないか!!!善龍寺神牙!!」

理事長室に白鳳の笑い声が響いた。



これが最強の一端であるということに驚く者。

力の差に恐怖する者。挑戦したいと思う者。


これこそが善龍寺神牙の強者たる所以。

今ここに。すべてを超えし者の物語が始まる。

「全世界の覇者」をお読みくださった皆様。

本当にありがとうございます。

作者の治崎龍也です。(ちざきりゅうやですっ!)

この作品が初投稿となります。

色々と拙い部分が多いと思いますが。

どうか暖かい目で見てくださると幸いです。

皆様と一緒につくりあげていきたいものなので。

どうかアドバイスや感想などバンバンください。



そして。

この作品とは関係ないことですが。

もともと小説を書くことには興味がありまして。

自己顕示欲のためだけに書いていました。

しかし、自分一人ではいい作品は出来ないと思い。投稿することを決意しました。

そんな作者ですが。どうか応援してくださると

とても嬉しく思います。

皆さんがこれからもご愛読くださることを願って

後書きを書かせていただきました。


最後に。


拙いところが多いであろうこの作品を

本当に読んで下さりありがとうございました。

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