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全世界の覇者。  作者: 治崎 龍也
第2章。「七つの大罪編」
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魔界実戦訓練

魔界についた神牙達クラス一行。

各自ノルマ達成に向けて動き出す中

ケルベロスと対峙する神牙、凛馬、静花の3人。

戦いは凛馬&静花のタッグ。

果たして勝つのか。

そして。

鬼本から告げられた驚愕の内容。

リンシアの謎を抱えたままの神牙と凛馬だった。

魔界について数分が経った。

生徒たちは未だ状況が理解出来ていない。


「今回の校外学習だが、ヴォルスに行く前にここ()()で一人。ノルマ3体の討伐をしてもらう。」


「なるほど、魔界での戦闘で少しでも戦力の底上げか。」

神牙は何かを察した。


「どういうことだい?神牙?」

「私も意味がわかりません?」

凛馬も静花も神牙の発言を理解していなかった。


「おそらくだが、鬼本、これは()()()の司令だな?」


「先生をつけろ!その通りだ。」


「あいつで誰だい?神牙」


「くそ理事長。」


「あー。」

凛馬がその反応なのも無理はないだろう、理事長というのはこのベクトラム学院の言わばトップだ。


「その理事長がどうかされたのですか?」

静花が不思議そうに尋ねる。


「う〜んと。端的に言うと自身の利益の為なら全てを駒として見てるような人だよ。」

凛馬が思いのまま説明した。


「あー、なるほど。私が一番嫌いなタイプです。」

静花があっさりと答える。


「とにかく。全生徒ノルマを達成するように。」

鬼本が大きな声で全員に伝わるように言った。


「はぁーい!先生質問ー!」

一人の生徒が声をあげた


「なんだ?」


「チームで戦ってもいいんですかー?」


「あぁ。もちろんだ。しかし、その場合。人数分のノルマを達成するようにな。」


「はい、わかりました。」


「あ、1つ言い忘れていた、2時間以内に戻ってくるように。ここの場所はそれぞれのデバイスにインプットされているから確認しろ。そして、時間内にクリア出来なかったものは。そのままベクトラム学院寮へ即帰寮だ。」

その瞬間生徒たちは絶句し、全員走りだしその場から消えた。


「いや、即帰寮とか。校外学習楽しみにしてる奴らからしたら地獄だな。そりゃ、こうなるか。行くぞ、凛馬。」

神牙がそう言うと凛馬が隣に並び歩き出す。


「うん。神牙があるなら安心だ。」


「自分の分は自分で倒せよ?」


「えぇ?神牙に頼っちゃいけないのかい?」


「それじゃ一生強くならんぞお前」


「確かにごもっとも。」

そんな会話をしていたら静花が会話に入ってきた。


「あ、あの!お二人にご一緒させていただけないでしょうか!」


「断る。」

「うん、いいよ。」

真逆の返答。それは神牙と凛馬の返答だった。


「なんでお前が決めるんだ!凛馬!」


「神牙はもう少し協調性持った方がいいと思うよ。」

何かを諭すように神牙に凛馬が言う。


「余計なお世話だ!!ばかか!」

しかし、神牙は認めない。


「まぁ、いいじゃないか、人数が多い方が楽しいだろう?」


「あぁ、もう勝手にしろ。」

神牙は凛馬に呆れたつつ言った。


「と、言うことで静花ちゃん。よろしくね。」

凛馬が静花に挨拶した。


「はい!ありがとうございます!よろしくお願いします!」


「ったく。めんどくせぇなぁ。」

そう言いながら神牙は一歩踏み出した。

ーグニュー

確実に何かを踏んだ。


「あ。」


「どうしたんだい?神牙?」

凛馬の問いは神牙が答える前に別のものが答えた。


「グルァァァァァァ!!!!!!」

青紫の肌。四足の体。三つの顔。その正体は。

地獄の番犬・ケルベロス。


「ケルベロス?!にしては大きすぎます!これは!?」

静花が不思議に思うのもそのはずだろう。

今、静花たちの目の前にいるケルベロスは普通のケルベロスの5倍の大きさはあった。


「こいつは。魔界のエネルギーを吸収し自身の体で耐えきれなくなり体が肥大した。ケルベロス・ネオ。だ。ちょうどいい、お前ら二人で倒して見ろ。」


「って神牙が尻尾踏んだの見たからね?!」


「なんのことだか、さっぱりだ。さ、頑張れ〜。」

そう言うと神牙は物陰にある切り株に腰を落とした。


「ったく。人に頼るのはどっちだよ!もう!」

そう言いながら凛馬はデバイスを構える。


「私も戦います!」

そう言って静かもデバイスを構える。


「ドラゴンナイトデバイスON。装備。

神槍・グングニルR!」

「忍者デバイスON。装備。紅桜。」

二人は互いに武器を装備した。


「顕現せよ!!バハムート!!!」

そして、凛馬はバハムートを呼び出す。

「ギャァアァアアァァァ!!!」

漆黒の体に紅の翼。大きな咆哮と共に炎を、。

龍がそこにいた。


「す、すごい。レプリカであるけれど神槍・グングニル。さらには神魔を喰らう龍。バハムート。これが噂の力。私も。忍者デバイスON。装備。紅桜!」


「グングニルの方の適性は良さそうだな。安心だ。」

そう言いながら神牙は昨夜のことを思い出す。


ー昨夜ー


「なぁ、神牙。神槍・グングニルって知ってるかい?」


「あぁ。あの、あれだろ?アスガルドの邪神ロキと主神オーディンが所有権を争った神器だな?俺持ってるけど。」


「本当かい?!是非、レプリカを作らせてくれないか!?」


「お、お、おう。」

凛馬のあまりの迫力に押されてレプリカの作成の承諾をしたけど本来なら1日で作るレプリカなんて危険すぎて認めない。しかし、凛馬のレプリカ作成力はあまりにも高かった。かなり性能のいいものだろう。


「にしても昨日の作業時間早かったなぁ凛馬。常人だと5日はかかるのにまさか5時間で終わらせるとは。ほんとすごいな。」

神牙はレプリカを作ったことがないのでいまいちわからないがそれでも早すぎることは十分わかった。


「行くよ。静花ちゃん!!」


「はい!!」

二人は息を合わせケルベロスに向かう。


「グルァァァァァァ!!!」

ケルベロスは雄叫びをあげハバムートに乗って空から向かってくる凛馬にブレスをだした。


「焼き払え!!バハムート!!」

凛馬がそう言うとバハムートが灼熱のブレスを放ち二つの攻撃が空中で爆ぜ煙が立ち込める。


「今ならケルベロスの視界は見えない!行け!静花ちゃん!!」


「はい!!」

そして静花は一気にケルベロスは詰め寄る。

(凛馬さんが作ってくれたチャンス。無駄にはしない!)

そして紅桜を正眼に構える。


「我。七つの型が一つ。壱ノ型。桜吹雪の舞!!」

そう言うと目にも留まらぬ速さでケルベロスの足を4本とも切った。


「切った音がまるでしない。やるな。あいつ。」

その斬りは神牙が褒めるほどのものだった。


「グルゥゥゥァァ!」

4本の足を切り落とされたケルベロスはその場に倒れ込む。


「今です!!凛馬さん!!」

そう言って静花は凛馬に合図を送る。


「ありがとう!静花ちゃん!これで決める!バハムート!」

凛馬がバハムートに呼びかける。

「ギャアァアアァァァ!!」

「雷よ!!穿て!!(いかずち)ノ咆哮!!」

そう言うとバハムートに雷が落ちる。そしてそれを吸収し強化して放った。

「ギャアァァァァアア!!!」


その雷はケルベロスに見事命中した。


「倒した。ふぅ。よかった。」

「勝ちましたね。なんとか。」

二人は安堵する。しかしまだ()()()()()()


「二人ともまだだ!!!体制を立て直せ!!」


「え?」


「凛馬さん!!あれを!!」

そう言って静花はケルベロスを指差す。

そこにはダメージを全て回復したケルベロスの姿があった。


「そんなばかな。確かに倒したはず。」


「くっ。これじゃ、きりがない。」


「二人ともまだ終わってないぞ!闘え!!」


「そうだ!まだあれがある!!」


「私にも奥の手が!」


「ケルベロスは心臓が三つある!残る二つを二人で同時に叩け!」

神牙が凛馬と静花に指示を出す。


「わかった。神牙。いくよ!静花ちゃん!!」

そう言って凛馬はグングニルRに力を流し込む。


「はい!!赤き輝きを放つ我が翼よ。今こそ姿を示せ!!紅玉翼(ルビーウィング)!!」

静花がそう言うと背中に赤き輝きを放つ翼が現れる。


「この一撃で決める!!神器解放!!!!」

凛馬のグングニルRも黄色の輝きを放つ。


ケルベロスは二人に向かって3方向からブレス攻撃をする。

「グルゥゥゥァァ!!!」


「間に合わさせない!!貫け!!グングニルR!!」

凛馬はケルベロスの心臓めがけてグングニルRを投げる。


「我。七つの型が一つ。餘ノ型(しのかた)。月光花の舞・紅玉!」

静花は紅桜を片手で構え。ケルベロスに向かって投げた。すると紅桜は紅玉翼(ルビーウィング)と一体化した。


「グルァァァァァァ!!」

グングニルRと紅桜はそれぞれケルベロスを貫いた。


「よしっ!倒せた!!」


「やりましたっ!!」


「はい、二人ともお疲れさん〜いや〜。頑張った頑張った。」

神牙が切り株から立ち上がり手を叩きながら歩いてきた。


「ジ・ン・ガ?」

凛馬が目を殺意剥き出しにしてニコニコしながら神牙に圧を送った。


「悪かったって!!!!この借りはいまに返す!見とけ」

パチンっ!神牙が指を鳴らすとたくさん()()が集まって来た。


「ん?あれは!!」

静花は驚いて指を指した。

その方向を凛馬もみる。


「あれって!ガーゴイル?!」

神牙が指を鳴らした途端約50匹のガーゴイルが姿を現した。


「さぁて。ノルマ達成といきますか。」

神牙が不適に笑う。

「オールデバイスON。装備。蜻蛉切。」

その武器は、とても巨大で神牙の2倍はあった。


「神牙。君は一体何種類の武器を持っているんだい?」


「あれは槍?にしては刃が大きすぎる。いえ、薙刀?」


「さぁ、瞬でいい。それさえあれば終わりだ。」

神牙が自身の2倍はあるであろう薙刀を片手で構えた。


「ギャアァァァァ!!」

ガーゴイル達が一斉に神牙に畳み掛ける。


「一瞬だ。それだけでいい。これで終わりだ。閃。」

神牙は薙刀を大きく一閃した。

刹那。

大きな爆発音と共にガーゴイル50匹は爆ぜた。

宣言通り一瞬で。


「なっ。は?」

凛馬は思わず笑ってしまった。


「これが最高ランクの力ですか?これは絶対届かないですよ、お姉ちゃん。」

静花も同じく笑ってしまっていた。


「ん?お前らどーしたんだー?なんか面白い事でもあったのか〜?」

神牙は至って普通でいながら笑顔で振り返った。


神牙達はすぐに鬼本先生の所に戻った。

後々、他のみんなも戻ってきたが2組ほどノルマ達成出来ておらず速攻で全身黒スーツサングラスの男どもに寮に連れていかれた。


「いや、なんだあれ、ほぼ誘拐じゃねぇか。」

神牙はその様子を見て言う。


「まぁ、たしかに、連れてかれる子が叫んでるぶんそう見えるね」

凛馬も少し引き気味で答えた。


すると鬼本は話を急に始めた。


「ここにいるお前らはよく残った。これから合宿の本題に移る。これからヴァルスに向かう各自バスに乗れ。」

鬼本の発言でクラスは皆バスに乗り込んだ。


それからクラスの奴らは何気ない話をしながら

気づくとバスの外には大きな街並みが広がっていた。


「お前ら〜。外に見えるのが世界三大都市ヴォルスだ。」


そこにはとても大きな大都市が広がっていた。

ちらほらと工場もあるがそれ以上にきれいな街並みや

オフィス街などがかなり広く広がっていた。

さながらそれは。産業大都市だった。


「リンシア。」

「リンシアちゃん。」

神牙と凛馬は同じ人物の名前を言いながら

ヴォルス中心部にたたずむ、城。を見つめていた。

全世界の覇者。〈七つの大罪〉編。

お読みいただきありがとうございました。

今まで以上に稚拙になった気がします。

次はちゃんと書きます。(*´-`)

いつぶりかはわかりませんが遅れてすいません。

完結してないのに自然消滅してしまったような気がしてました。

世間は新型コロナウイルスで大変な時期ですが

自粛行動の一環として僕もたくさん書きたいと思います。家にいる時少しでも安らぎを与えれる。

小説家になろうはそんなサイトだとそんな場所になりうると思います。

僕も安らぎを与えれるような小説が書けるように

がんばります。

応援よろしくお願いします。

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