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全世界の覇者。  作者: 治崎 龍也
第2章。「七つの大罪編」
14/15

校外学習1日目

〈常闇の森〉の出来事から数日。

鬼本先生から校外学習の知らせがある。

しかし移動中の波乱や。驚くべき出来事。などさまざまな要因に見舞われる神牙達だった。


全世界の覇者 七つの大罪編

第3話「校外学習1日目」

どうぞお読みください

常闇の森(ダークフォレスト)のデーモンとの闘いから数日が経った。


ーあいつ。うまくやってんのかな。ー

神牙はリンシアのことを心配していた。


「何か、考え事かい?神牙?」


「まぁ、少しな、てか。HRのクセに鬼本のやつ遅すぎだろ。しっかりしろよ担任だろーが。」


「何か言ったか。善龍寺。?」

そこには鬼がいました。はい。


「あ、いえ。なんでもー。」


スパァン!!!


「すいませんでした!!」

いや、このご時世に竹刀持った先生が生徒叩くとかどういうことだよ。怖えよ。普通に。


「すまん皆。遅れた。みんなに伝えることがあるそろそろベクトラム学院全学年校外学習の時期だ。そして、今回の二年生の校外学習だが、世界三大都市のヴォルスだ。」

鬼本先生がそう言うと生徒達が騒ぎ出す。


「やった!ヴォルスとか!めっちゃでかい街じゃん!」

「かなり迫力あるな〜」

「さすがベクトラム学院だな〜。すげぇ。」


「お前ら静かにしろ。言っておくがベクトラム学院の校外学習は遊びじゃないぞ。」


「凛馬。」


「うん。あの言葉のままだろうね。」


「今回は三日間の校外学習だが、お前達にはこの3日間でさらに強くなってもらいたい。そのための校外学習だ。勘違いしないように。」


「はぁ〜い。」

生徒達からだらけた声が出る。


「そして、今回だが、ヴォルス大帝国。国王。フォーゼル・ヴォルス殿が直々に挨拶してくださるので不快な思いをさせないように。少しでも不快感を与えたものは.....。覚えておけ。」

もちろん。その場の生徒は全員固唾を飲みました。


(本当、教師として生徒を脅すのはどうなんだ。)

神牙がそんなことを思うと。驚きのことが起こる。


「聞こえているぞ。善龍寺。」

鬼本が注意してきた。たしかに神牙は()()()()()()()のに。


「すいません。」


「え?神牙何か言ったのかい?」


「また後で説明するさ。」


「よし。HRは以上だ。校外学習は明後日からだから各自準備しておくように。では良い週末を。後、善龍寺と清水はこのあと、私のところまで来い。」


「はい。」

「へーい。」

凛馬の返事とは真逆の返事を神牙はした。


他の生徒たちは校舎をあとにして寮に向かっていた。


「お前たち2人には今回の校外学習であってもらう人物がいる。」

3人だけになった教室で鬼本先生は言った。


「はい?あってもらう人ですか?」


「誰だそいつ。」


「ヴォルス大帝国。第四王女。」

そこまで言った途端。神牙と凛馬は顔色を変える。


「やっぱり面識があったか。いつ、どこでだ。」


「この前の神牙の初任務。常闇の森(ダークフォレスト)でのデーモン討伐の際です。」


「一人でデーモンに挑もうとする黒ロープのフィナーレ・ロッド使いがいてな。」


「フィナーレ・ロッドだとっ?!」

鬼本は驚愕する。それもそのはずだ。フィナーレ・ロッドとは魔法界に置いて最強の神器なのだから。


「あぁ。だが、力を制御できていなかった」


「そこでデーモンに負けそうになったところを僕たちが助けました。もちろん、話を聞くまで王女様なんて知らなかったですよ?」


「なるほど。そう言うことならいいんだがな。」

鬼本は少し顔を曇らせる。


「なんだ?」

「なんですか?」


「少々。厄介な事になっていてな。」

そのまま鬼本先生は話を続けた。

話によると凛馬と神牙はヴォルス大帝国に置いて第四王女誘拐未遂の大罪をかけられているらしい。


「笑えるな。まったく。」


「そうだね。これはまいったな。そうだ。リンシアちゃんに言って誤解を解いて貰えば?」


「私もな。それは考えた。だが、誘拐されたと言ったのはその第四王女らしい。」

凛馬と神牙は唖然とした。


「俺と凛馬はまんまと騙されたわけか。」


「そうみたいだね。借りた借りは返そうか。」

凛馬の瞳が青い輝きを放っていた。


「なぜかわからんが、清水はだんだん善龍寺に似てきたな。」


「え?僕が神牙にですか??」


「鬼本、冗談はやめてくれ。」


「先生をつけろ。冗談ではない。本当に似てきている。良い意味も悪い意味も含めてな。」


「先生、それはどういう、、?」


「まぁ、いいだろ。」


「二人とも明後日の準備をしておけよ。では、失礼する。」

そう言って鬼本は教室を出た。


「神牙、どう思う?リンシアちゃんのこと。」


「多分、あいつじゃないだろうな。」

神牙はリンシアではなく別の黒幕がいると見ていた。


「えっ?でも鬼本先生も言ってたし。」


「あいつから聞いた話がもし本当ならあいつは他の王族から僻みや嫉み。妬みまで持たれてるんだろ。」


「それは、まさか。」

凛馬もある可能性に気づく。


「あぁ。そう言うことだ。まぁでも、確かめてみないことにはなんとも言えないな。」


「そうだね。僕たちも校外学習の準備進めておこう。」


「あぁ。」


そう言って二人は教室を出て寮に向かった。



そして、2日後。

ベクトラム学院、第1グラウンド。

そこには二学年全員を乗せるためのバスが用意されていた。

凛馬、神牙達は2年E組のバスに乗る。


「よし。人数確認するから全員席につけ〜。」

鬼本先生がそう言うと生徒達がバスの席に座り始める。よし、52人全員いるな。」


「ん?凛馬、このクラスは俺が転校してきて、何人だ?」


「51人のはずだよ?なんだい?この異様な雰囲気は人数が合ってないことに誰も不思議がらない。それと。」

バス後方の席から異様な殺気を凛馬は感じていた。


「あぁ。無駄に動くのもよくない。少し様子見だ。」


「うん。わかったよ。」

凛馬と神牙はしっかり警戒していた。


「それではお願いします。」

鬼本先生がそう言ってバスが発進する。


1時間後。


「動かないな。」


「うん。ただ異様な殺意を放ち続けてるだけでまるで動く気配がない。どう言うことだろう。」


刹那。その者は動き出す。


「くっ、凛馬!いくぞっ!」


「あぁ!!わかった!」


「私の生徒の手を出そうとはいい度胸だな。」

凛馬と神牙が出る前に鬼本が、出てきていた。


「鬼本。」

「先生。」


「大丈夫だ。二人とも。さてお前は何者だ」


「忍者デバイスON。装備。紅桜。」


「質問に答える気はないか。いきなり武装とは危険にもほどがあるな。こうなったら戦うしかないか」

そう言って鬼本先生はデバイスを取り出す。


「鬼本のデバイス。いったいどんな武器を。」


「そうか、神牙は見たことがないのか。鬼本先生はすごいよ。」


「そうなのか?」

その凛馬の言葉の意味が武器として神牙に伝わった。


「サムライデバイスON。装備。神太刀・白虎。」


「あれは!!」


「流石の神牙も驚くよね。」

白虎。それは他国に古くから伝わる四神と呼ばれし四神獣の一匹。

東を統べる獣・青龍。西を統べる獣・朱雀。

南を統べる獣・白虎。北を統べる獣・玄武。

これが他国に伝わる伝説の四神獣。

これら四神獣は全て神器になっている。

そのひとつを鬼本先生が使っているのだ。

レプリカではなく。本物として。


「これは驚いたな。」


「さてと。どのようにいたぶってやろうか。くせ者。」


「我をくせ者と申すか。よかろう。参る!!」


「こい!!」


紅桜を構えた何者かが鬼本へと襲いかかる

上段からの一撃。それを鬼本は見極め白虎で受け止め

両者の刀身は交わる....事はなかった。


「なにっ?!」

驚いたのは鬼本の方だった。

間違えなく今、白虎の刀身を紅桜は()()()()()鬼本は紅桜の刀身をギリギリのとこでかわした。


「ふっ。我が紅桜の能力に恐れいったか。これが紅桜の能力“物質貫通”」


「なるほど、質量があるもの全てを貫通すると言うことか。接近戦では歯が立たないようだ。」


「さて、どうする。白虎の使い手よ。」


()()()()さ。」

鬼本はそう言うと白虎の刀身の先を相手に向けた。

すると白虎の刀身は。相手の首筋あたりまで()()()


「なにっ?!」

何者かは後方へ下がるが白虎は執拗に追いかけてくる。


「すまんな。私は狙った獲物は必ず狩る。」

そう言うとバスの一番後ろまで伸びた白虎の刀身は相手な首筋に優しくあたる。


「ギブギブギブ!!もう無理だからぁ!!」


「えっ?」

「はっ?」

真っ先に硬直したのは凛馬と神牙だった。


「まったく。つめが甘すぎる。そんなんではいつまでも私を超えられないぞ静花。」


「涼花お姉ちゃんを超えるとかわたしにはむりだもん。」


「えっ?鬼本先生のことお姉さんって。」


「って事はまさか。」

点と点が繋がる。


「すまんな、善龍寺。清水。紹介しよう。今日から新しいこのクラスのメンバーであり私の妹だ。」


鬼本 静花(おにもと しずか)です。よろしくお願いします!」

ニコッと静花は微笑んだ。


「なんと言うか。」


「俺も同意見だぞ。凛馬。姉妹のくせに全く似てない。むしろ真逆だ。鬼本が鬼に対し妹の方はまるで優しき天使のようだと。そう言いたいんだよな?」


「そ、そんな、天使だなんて!」

静花は頬を赤らめる。

しかし。もちろん、片方の逆鱗にはバッチリと触れた


「神牙。やったね。うん。僕は知らないからね。」


「何がだよ凛馬?お前の気持ちを代弁しただ....あ。」


スパァァァン!!!!


「おい、ゴルァ、全龍寺。誰が鬼だって?あぁっ?」


「いや。その。あはは。」


スパン!スパン!スパパン!スパァァン!!


「いたいいたいいたい!!勘弁してください!すいませんでした!!」


「全龍寺は理解力があって助かるぞ。うむ。」


「はい。それは良かったです、、」

怖えよ!この暴力教師!ちょっと前の時代なら教師免許剥奪だわ!!


「善龍寺。私は心の声も聞こえるぞ?」

ニコッ。と満面の笑みでした。


「すいませんでした。」


「よろしい。清水と善龍寺も静花に挨拶してやってくれ。ちなみにこいつはZHH所属。ランクSだ。」


「わかりました。僕は清水 凛馬。よろしくね静花ちゃん。ZHH所属。ランクSSだよ。」

「よろしくお願いします!ランクSSなんて凛馬さんは強いんですね。」


「いや。こっちの方がバケモンだよ。」

凛馬は苦笑しながら神牙を指差した。


「早く挨拶しろ。善龍寺。」


「へいへい。善龍寺 神牙。ZHH、ランクSSS。」


「SSS?!最近出た最高ランカーですか?!」


「あぁ、そうだ。静花。お前のネオデュクシーの記録は?」


「1時間20分です。」


「清水、お前は。」


「45分ですね。」


「清水も十分、静花より強いが。問題のこいつは2秒だ。」


「え?お姉ちゃんなんて?」

静花は唖然とする。それもそうだろう。

2秒なんて速過ぎる。


「最弱の力でネオデュクシー2500体以上を2秒で倒した。」


「何回聞いても規格外だね君は。」


「あんなもので強さが測れるわけがない。」


「まったく。規格外だ。」

鬼本先生も呆れる。


「す、すごいですね。善龍寺さん。」

静花は驚いていた。


「それはそうと鬼本。質問だ。」


「先生をつけろ先生を。なんだ、善龍寺。」


「お前、俺と凛馬以外、このクラス全員洗脳したな?」


「えっ?本当かい?神牙。」

凛馬は驚く。


「周りを見ろ。さっきの激戦があったのに全員微動だにしてないと言うか、眠ってる。そしてバスが出発するときの人数確認俺と凛馬以外不思議がるものはいなかった。簡単に考えてだれかがこのクラスを洗脳したと考えるのが妥当だ。どうだ?鬼本。ちがうか?」

神牙は解説も踏まえて鬼本先生に問う。


「正解だ。何もかも。君の予想通りだ。」


「まったく妹の自己紹介と茶番の為に洗脳とは。やりすぎだろ。」

言葉に少しだけ込めた威圧は、鬼本先生にはしっかりと伝わった。


「すまなかった。やりすぎたな。今、洗脳を解除する。」


「待ってください先生。今解除すると静花ちゃんが誰かわからなくてパニックが起こるんじゃ。」

凛馬の心配は間違ってはいない。

しかしそれを静花が説明する


「その心配は無用ですよ凛馬さん。きっとお姉ちゃんなら」

静花の言葉を遮って神牙が言う。


「刷り込んでるだろうな。記憶にもともと静花が居たように。」


「ご名答だな。善龍寺。すまんな。今、解除するさ。」

そう言うと生徒たちは何事もなかったかのように目を覚ました。


「さぁ、おまえらついたぞ。まずは訓練から始まる。」


「訓練?先生それはどう言う?」

凛馬が疑問に思っていると。


「なっ!!ばかな!!ここは!!」

神牙が外を見て叫ぶ。


「ベクトラム学院。二年学年校外学習1日目の訓練内容を説明する。」

鬼本先生は少し声のトーンを変えた。


「まず始めに()()での実戦訓練だ。」


気がつけば神牙達は魔界にいた。

魔界とは人界のはるか地底にある魔物達の住処。

つまりは魔物を相手にした実戦訓練をすると言うことだろう。しかしこれはあることを意味する。

最悪の場合。死に直結する。ということだ。


「おい、鬼本お前は。一体何を考えている。。」

神牙が小声で言う。


突如始まる、魔界での校外学習。

そこに待つのは一体なんなのか。

幸か。不幸か。訓練が始まろうとしていた。


「さぁ。始めよう。」

鬼本は不敵に笑った。

皆さん。どうもこんばんは。先日に続き連続投稿で親指が負傷しかけている治崎龍也です笑

いかがでしたでしょーか!七つの大罪編。今回の第3話は!いつも通り今回を振り返ります!

※ネタバレ含みます。

さて、どうでした?今回は?

いよいよ次からは人界ではなく魔界での戦いが待っています!書くのが楽しみです!←まだ書いてない。

今回登場した鬼本涼花先生の妹鬼本静花ですが二人はまったく真逆な性格なので真逆姉妹を楽しんでいただけると幸いです笑

そして前回に出てきたリンシアちゃん。

一体どうゆうことなんでしょうか。

鬼本先生の、言っていた話がすごく気になります。まぁ、それも後々わかることでしょうっ!

それでは次回をお楽しみに!

最後に。

治崎龍也、Twitter(Ryuya_Tizaki)やっております。いろんなことツイートするのでフォローしていただけると幸いです!

また!「全世界の覇者」をお読みいただきありがとうございました。拙い作品ですが。読んでくれる方がいてとても嬉しく思います。これからもどうぞよろしくお願いします。それではまた次回。

ちざきりゅうやでした!!笑笑

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