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全世界の覇者。  作者: 治崎 龍也
第2章。「七つの大罪編」
12/15

七つの大罪

封印されし厄災が。再び蘇る。


10万年前。世界を崩壊させた。最凶の魔神達。

七つの大罪。その復活の知らせが入る。

神牙と凛馬は七つの大罪を倒すために

人。神。魔。龍。

全ての4種族から戦力を集める必要があった。

今、全てを超越する者の新たな物語の歯車がうごきだす。

「全世界の覇者」第2章。

七つの大罪編。開幕。

時は1000年ほど前に遡る。

その頃、魔界では最凶の魔者。

七つの大罪が復活していた。


「あぁ。やっと復活したぞこの世界へ。」

傲慢の罪。堕天使ルシファー。


「俺がまた壊してやる。」

憤怒の罪。魔神王サタン。


「復活出来て良かったわ。」

嫉妬の罪。大水蛇レヴィアタン。


「あぁ~。だるい。何もかもだるいわ〜。」

怠惰の罪。大牛主ベルフェゴール。


「ふふふ。金目のものは私によこせ。」

強欲の罪。大富豪マモン。


「全て食わせろ。ぐははっ。」

暴食の罪。大虎主バアル。


「あぁん。もぅ。また人間を。いじめれるのね。」

色欲の罪。淫夢魔女帝アスモデウス。


七つの大罪が揃いし時。世界は“崩壊する”

それをくい止めるために。魔。神。人。龍。は

最強の超越者を作った。


彼の名は。超越者Ver.99。善龍寺 神牙。

そして彼は1000年前。七つの大罪を封印した。


時は今へと戻る。


「どういうことだ。七つの大罪が復活しただと?」

神牙は白鳳に問いた。


「あぁ。魔界からとてつもないエネルギー反応が確認された。」


「そんな。何故だ。何故、封印が解かれた。」


「おそらく。何者かに解除されたのだろう。そしてその何者かは世界の崩壊を望むものだ。」


「だろうな。それで、要件はつまり。」


「察しがいいな。神牙くん。」


「あぁ。あいつらには借りがある。いいだろう。」


「すまない、本当に助かるよ。」


「す、すいません。神牙と理事長が話してる七つの大罪ってそんなに危ないんですか?」

凛馬がふたりに聞いた。


「端的に言ってバケモノ。だな。」


「神牙の言う通りだね。凛馬くん。古代文書の世界の終わりは知っているかい?」


「は、はい。確か。この世界は10万年前に1度滅びているとか。けど、あれ迷信ですよね?」


「迷信などではないさ。真実だ。そして、それを引き起こしたのは」


「七つの大罪だ。」


「そ、そんな。それじゃあ、今、僕達は死ぬ危機だと?」


「その通りだ。しかし幸いな事に七つの大罪は行動するエネルギーがまだないらしい。できれば今叩きたいが。」


「それは無理ってことか?」


「そうなんだ。ヤツらは今七つの大罪しか使えない結界を張っている。」


「神牙でも破壊は不可能かい?」


「無理だな。七つの大罪全員の魔力が込められてる。そんな簡単には破壊できない。」


「そんな。いったい、そんな相手にどうやって。」


「それは今白鳳が言うだろ。」


「そうだね。幸いに時間はある。そこでだ神牙くん。」


「なんだよ。」


「魔界。神界。人界。龍界。で戦力を集めて欲しいんだ。」


「そんなこと出来るんですか?」


「そこにいる“彼”ならね。」


「わかった。ただし、1つ条件がある。」


「なんだい?」


「もう、封印はしない。俺がこの手で殺す。」


その場は沈黙に包まれる。

そして、白鳳が神牙を睨む。


「できるのかい?そんなこと。」


「できる?だと??」


「あぁ。七つの大罪は強敵だ。仮に君でも。」

と言いかけ、ティーカップを口へ運ぼうとした時。

パリン。とティーカップにヒビが入る。


「できる?じゃない。殺るんだよ。絶対に。」


凛馬は息を呑む。

これは。神牙なのか。

そんな疑問が頭をよぎる。

そこにいるのは神牙では無いのかもしれない。

彼の目は完全に魔王の目だった。


「まず、神牙くんには人界保護本部に所属してもらう。」


「さっきも言ってたが。それなんだ??凛馬が入ってるらしいが。」


「凛馬くん。説明したらどうだい?」


「はい、分かりました。人界保護本部。略してZHH。簡単に言うと人界に迫る魔者や龍の対処が目的さ。」


「なるほど、つまり。人界を護るヒーローか。」


「ヒーローかどうかはわからないけどね。」


「神牙くん。君にはZHHに所属してまず仕事をしてもらいたい。手始めに所属試験を受けてくれたまえ。」


「あぁ。わかった。」

そうして凛馬と神牙は理事長室を後にした。


「さてと…。僕も動かなければならないかな。」


その頃。魔界の奥深くの深淵では。


「クソ!!復活したのに!なぜ外へ行けないんだ!」


「落ち着け。サタンよ。まずは力を蓄える必要がある。」


「ルシファー!!それでいいのか!!傲慢の名が廃るぞ!!」


「いい加減しろ。2人とも。少しは大人しくできないのか。」


「なんだ!ベルフェゴール!貴様には関係ない!」


「落ち着けと言っている!!!!」


「まぁまぁ。皆そうカッカしないでさぁ。」


「そうです。アスモデウスさんの言う通りですよ。」

アスモデウスとマモンがその場を止める。


「そうだな。少し落ち着こう。」


「あぁ!!分かった!!」


「そうですね。それが正しい。」


七つの大罪は着実と力を蓄える。



―所属試験当日。


「やぁ、善龍寺。待っていたぞ。」


「鬼本?!なんでお前がここに!」


「先生をつけろ!」

――ガツンっ!


「くっ。いてぇ。なんでここに居るんだよ。」


「私はZHHの教官の1人だ。ここにいて当たり前だろう。」


「そうなのか。凛馬は?」


「まずは貴様の適性を見極める。試験内容はこれだ。」

そ言うと鬼本は1枚の紙を渡す。


「対象を倒す。これだけか??」


「あぁ。そうだ。あそこに2500体の人間型模擬戦闘機(ネオデュクシー)がある。あれを倒すタイムを測るだけだ。」


「分かった。始めていいのか?」


「馬鹿野郎。まず、武器を装備しろ。」


「こんなのは最弱で十分だ。」

そう言うと神牙は戦闘用携帯型機械(デバイス)を構える。


「オールデバイス起動。装備。魔剣ディザスター。」


「それでは行くぞ。用意。始め!!!」


「顕現せよ。魔王ディスティニー。」

白き魔王が現れる。


「ディスティニーネオスラッシュ。」

魔剣ディザスターは7連撃。それは空を切る。


――刹那。人間型模擬戦闘機は全て爆ぜた。


「こうなることは分かっていたが。ここまでとはな。善龍寺 神牙。記録は“2秒”だ。」


「そうか。終わったけどどうなるんだ?」


「ランクを授与する。善龍寺 神牙。ZHHランクSSS。」


「とりぷるえす?それはすごいのか?」


「今のところはお前だけだな。やるじゃないか。」


「ふっ。こんなもので強さを測れると思うな。」


「私もそれは思うさ。たが、事実これに2時間以上かかるのが普通だ。君は規格外すぎるんだよ。」


「そうか。」


「本当に神牙は規格外だね。」


「凛馬。いたのか?」


「ちょうど今来たとこだよ。なんなんだいあれは?」


「少しだけ、力を込めただけなんだけどな。」


「あはは。相変わらず。君には呆れるよ。」

凛馬は苦笑いで言う。


「さて、清水には伝えてあるが善龍寺。初任務だ。」


「任務??」


常闇の森(ダークフォレスト)


「初任務って具体的には何するんだ??」


「うーん。神牙は4年前のデーモン襲来を覚えているかい?」


「あぁ。南方で起きたやつだろ?だけどそれ倒されたんだろ??」


「そう、南方で現れたデーモンはチーリン村で産まれた1人の青少年が倒したのさ。」


「あー、たしかそうだったか?」


「しかしね、最近。その青少年の様子がおかしいんだ。」


「おかしいとは?」


「まるで何かに取り憑かれたみたいだって周囲の人間は言っているらしい。」


「また、なんでそんなことを?」


「ぶらりと1人で常闇の森(ダークフォレスト)に行くらしいんだ。」


「1人で。か。常闇の森(ダークフォレスト)は本来人間の中でも魔物が住処としてる場所だろ?そこに1人でって。おかしいな。」


「そういうことさ。いくら、デーモンを1人で倒した英雄でもそれは無謀だしおかしい。」


「つまり、初任務は。」


「そう。」


「その英雄さんを調べろってことだな?」


「さすが神牙。話が早い。多分そろそろ現れるはずだよ」


「凛馬。多分あれだ。」


「うん。そうだね。森の奥に向かっていくみたいだけど。」

その瞬間。

突如としてその青少年は膨大な闇に包まれる。


「ん?!なんだ!?」


「少し離れよう!神牙!」


「いや、まて!あれはまさか。」


「ん?あれは…まさか!!!」


「あぁ。あれは“完全絆想(パーフェクトリンク)”。」


「禁術…完全絆想(パーフェクトリンク)。デバイスから呼び出して使う力を自らの身に宿すことで本来の力を出せる術式。けれど一体何としたんだろう。」


「それは。今にもわかる。」


そして闇が凝縮。解き放たれたそこにいた姿は。

全身が骸の鎧。頭には2本のツノ。


「あれは……そんなことがあっていいのか。。」


「あぁ。あれこそ最悪の事態だ。」


「デーモンを倒した英雄は。デーモンに体を奪われた。ということかい?」


「まぁ、そんなところだ。で、どうする?」


「どうにか出来るのかい?」


「考えはある。」


「なら、行こう!」

2人がデーモンと完全絆想(パーフェクトリンク)した英雄に向かおうとした時。物陰から1人の影が現る。


「凛馬、待て!!」


「えっ?」


「あいつは一体。」


黒のロープに包まれた1人の影がデバイスを構える。

「ウィッチデバイスON。装備。フィナーレ・ロッド!」


「フィナーレ・ロッドだとっ?!」


「神牙?そんなにすごい武器なのかい?」


「万物を操ることが出来る魔法界では最強の神器だ。」



「ナニモノダ、キサマ。」


「オシリス神よ。私に力をお貸しください。」

その瞬間、1人の影の周りに紅き精霊が集まる。


「精霊達に命ずる。今ここに、我が命により。目の前の敵を燃やし尽くせ!」


「ナンダ?」


「フレイムスフィア!!」

1人の影がそう叫ぶと紅き精霊が無数の火球を解き放つ。


そしてデーモンは火球に包まれた。

「全世界の覇者」第12話。七つの大罪を

読んでいただきありがとうございます。

作者の治崎龍也です。

最初に今まで投稿してこなかったのには理由があるので説明させていただきます。

私はついこの前まで受験生でしたので学業に専念するために投稿を休ませていただきました。

僅かながらいるかもしれない投稿を楽しみにしていた方々へ深くお詫び申し上げます。

申し訳ございませんでした。


※ここからネタバレを含みます。

今回で第2章突入です。

第2章は七つの大罪編ということでかなりの長編になる予定ですのでご了承ください。

今回は戦闘シーンはほぼないのですが次はあるので戦闘シーンが好きな方はもう少しお待ちください。いよいよ七つの大罪編を書けるということで少し興奮しながら書いていたのですが納得に至らず何回も書き直しました(汗)これから続々と熱々になる予定ですのでお待ちください!!


最後に。

再び始まる治崎龍也ワールドを存分に楽しんでくださると幸いです!

今回も読んで下さりありがとうございました!

ちざきりゅうやでしたっ!

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