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そこに待つものは
オオズがいなくなる当日。
僕とサウビレは喜んでいました。
「やっと走って運べるな」
サウビレは僕が運んでいました。
サウビレは僕に道を指示してくれる役割です。
足元の障害物を教えてくれたり、オオズがいたら
居場所を教えてくれたり。
そのオオズがいなくなる当日事件が起きます。
その日の仕事中、マウーゴとオオズが喧嘩を
始めました。
「おいオオズ!最後だから言わせてもらう。
この国で一番仕事していなかったのはお前だ。」
「アミロザマでは、お前の居場所はないよ!」
オオズは言い返します。
「何を言ってる?仕事してないのはお前だよ、
みんなが言ってるじゃないか?何を最後になって
わめいてるんだ?」
どうもマウーゴは我慢できなかったようでした。
今までの仕打ちをオオズがいなくなる前に
みんなに聞いてもらうことが目的だったので
しょうか?
マウーゴはアップにも掴みかかり、オオズを
引きずり降ろそうとしました。
その時、アップが箱を落としてしまいました。
「あっ」
箱が地面に落ち、中が開いてしまいました。
だれも見たいとも思っていない箱が
開いてしまいました。