カード
「友情とはすばらしいねぇー」
そこにはこっちに向かって来るAが見えた。
僕たちはAに殺意を向けられたことにより、Aに対して恐怖し、本能的に身構えてしまう。
アニメなどである、相手の放つ殺気に怯む様子。僕はそんな事ありえない、アニメの世界だけだと思っていた。しかし実際体験してわかった。殺気で怯むのだと、そしてあの空間に数分居たら、頭がおかしくなると。
そんな事を体験した僕たちはAを見る目も自然と鋭くなってしまう。しかしAはそんなの御構い無しにどんどん近づいてくる。そしてこう言うのだ。
「そう身構えるなって、あれは話を円滑に進めるための手段だ」
確かに今のAからは何も感じられず、自ら両手を上にあげ 敵で出ないことを表している。そして両手には何持っている。それを渡しにきたのだろうか
「僕たちに何の用ですか?それを渡しに来たんですか」
「その通り。てか、この世界にはこれがないと生きていけない」
Aが持っているものは、手のひらサイズのカードで表面は白、裏面にはよくわからない線が無数に書かれている不思議なカードだ。
僕がそのカードを受け取ると、カードが少し光、色々な文字が浮かび上がってきた。
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名前 真紅
装備 ー
筋力E
俊敏E
気力 E
ポイント 1000
メンバー ー
チームポイント 0
+
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これは異世界物のテンプレ的展開、能力の判明!! とか思ったが 想像していたより書いてる事が少ない。現実はそうでもないようだ。
「まず、この世界の読み描き、意思疎通とかの事は心配はしなくていい。それとカードについて、このカードは身分証明みたいなもんで、機能を増やしたり、登録すれば項目は増えていく。
それでこのカードの機能は、魔物を倒すと勝手にカードの中にポイントが貯まり、そのポイントで買い物が出来る。他にはチームのメンバー登録、ポイントの受け渡しなどなど。あと、そこで瞳の色もわかるようになってる。つか、瞳の色が名前だから名前欄を見ればわかるし、名前自体が使徒の証明となっている。それともう一つ、この本もやる。これは色ついて書かれている、これ見て色について勉強しろ。以上、なにか質問は」
「は〜い」
「はい、そこの髪が跳ねてる人」
「このカードとは関係ないけど、ここを出たらまずなにをすればいいの? どこに向かえばいいの?」
「なにをすればねぇー………この付近は弱い魔物しかいないから、そいつら適当に倒して目の力を模索すればいんじゃね。んで、どこ向かえばいいかは適当に歩いたら適当な街に着くから、どの方角に行っても大丈夫だ。ただしこの校舎をてで真後ろに行くなよ。そこには山しかないから」
「ありがとうございま〜す」
「あの、僕からも質問いいですか。今のクラスはどんな感じですか?」
「そりゃー荒れに荒れてるぞ、お前が言った仮定によってな。平等に分けるか、信用出来る奴と組むかで議論中だ。まぁ、このままいったら平等に振り分けられると思うが。なんせあのイケメン かなり口が回る。それにあの熱血馬鹿もイケメンの肩を持ってる。だから脳筋は嫌なんだよ」
「そうですか………僕が余計なことを言ったから」
僕が落ち込んでいると、Aはフォローするかのように間髪入れず訂正する
「それは違う。お前が言った仮定、あれは仮定ではない、本当に起こりうる事だ。今まで何組かこの世界に連れてきたが、弱い者が奴隷のような扱いをするチームがほとんどだ。その大半が平等に分けたメンバーで構成されている。だからお前はいい判断をした」
それを聞いた時、僕の判断は間違っていなかったんだと、それが聞けただけで僕は救われた気分になった。
「それに、 イケメンの案で決まりきった場面で、あんな強気な態度を取れる奴はそーねぇ。お前はいいものを持ってる、これからが楽しみだ………そんな将来有望お前に特別に''目''の使い方を教えてやる。目を使いたい時、目に氣を集めろ。そして見ろ''目''を使いたいものを」
「あ、ありがとうございます」
目の使い方を教え教えてくれたようだ。理解できたかは別としてだが……
「言い忘れたが、チームメンバーの追加はカードの'' + ''を触ると出来る。それと玄関に置いてある武器は1人2つまで、防具は自分の好きなやつを選べ。ほら、説明も終わっ事だしさっさと行け」
僕たちはAに軽く礼をし、武器を手にする為、玄関へと足を運んだ




