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叶えば所詮、夢物語  作者: 4.1 1.2 4.2
41/41

修行 1

 

 若紫side


 ウインクむずい…………


 ウインクの練習し始めてからというもの、上手く出来ず只々苦戦している。そもそも男である若紫はウインクなんぞした事ない故当然だ。


 だが悩みのタネはそれだけではなく、ウインクに加え目の能力について。現状、若紫は目がうまく使えない。それは集中力がなく、瞬時に使えないのだ。若紫自身、このままではいけないと感じている。


 そう強く思わされたのはウィンドベアーを討伐した時だ。あの時は発動するには十分すぎる時間と身体的余裕があり難なく集中できたが、あれは仲間がいたからこそであり、突如 目の前に現れたらなす術なく瞬殺されていただろう


 故に瞬時にかつ上手く使えるようにならないといけないと思うのだが、それが焦りに繋がり余計上手く出来ない。


「これじゃぁ、使える色増えても意味ねぇーじゃんか……」


 若紫はため息混じりにこう呟くのだ。


 現状、若紫は3色使える。メインの若紫色に右目が真朱、左目が白藍。これにより戦術が大幅に増える事は間違えない。


 たが、それは目をうまく使えるのが絶対条件で、上手く使えない若紫には宝の持ち腐れである。こんな風にどんどんマイナスの方向に悩んでいく


『いやいや、俺らしくねぇ』


 そんな悲観的な考えになった頭からマイナス志向を捨て去り、自分を奮い立たせるように


『上手く使えねぇーなら、上手く使えるようになるしかねぇーだろ』


 と、自分に言い聞かせ、訓練に戻るのだった。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 蜜柑side



 ウインクは簡単であった。女の子であれば幼い頃はよくアイドルを夢見 憧れるもの。それは蜜柑も同じであり、大好きな姉と一緒に親に向かってよくウインクをしたものだ。


 だが喜ぶに喜べない事も出来た。それは蜜柑の能力が範囲回復でなく、集中回復だったと言う事。


 確かに1メートル程度の範囲ならば回復は可能だ。しかし蜜柑の能力の本質はそこではない。


 まず補足として能力を使う過程で1メートル程の円が対象者の周囲を包む。これによりこの円の中にいる者は自動的に回復されるのだ。


 範囲回復はこの1メートルの範囲がどんどん広がっていき、使用者の集中力によって回復範囲は広がっていく。一方、集中回復はイメージすることによって1メートル程の円がどんどん収縮し、最終的には目で確認出来ないほど範囲は小さくなると聞く。


 これは、死に直結するような大怪我をした際、短時間かつ集中的に回復を行える事でもある反面、仮に複数人が同時に怪我をした時、1メートルという範囲はあまりにも狭く全員を一気に回復は不可能なのだ。


 それ故、複数のメンバーの回復が間に合わず、メンバーを死なせてしまう事危惧しての事だった。


 たが、蜜柑は諦めていなかった。それは紅がイメージすることによって限界を超える事ができると教えてくれたからだ。


『それなら………限界を超えれるよう努力するしかないよね……はぁ〜……いつから私はこんなに熱血人間になってしまったのだろう』


 そんな事を考えるも、瞬時に頭をリセットし さらなる能力向上に向けて、イメージトレーニングを始めるのだった。



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