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叶えば所詮、夢物語  作者: 4.1 1.2 4.2
24/41

お約束2

 

「はぁー はぁー なんとか振り切れた」


 後ろを振り返るとガチムチ男性の姿はなく、無事逃げ切れたのだと知り安堵の息が漏れる。


 それは女の子も同じようで、先ほどの暗い表情ではなく、安堵の表情を浮かべている。


 しかし無事女の子を救出する事が出来たものの、無我夢中で走った為 ここがどこだか皆目見当付かない。まあ、道については女の子に聞けばいいとして……自分でもあんな大胆な事よく出来たなと感心している。日本にいた頃じゃ考えられない。僕も多少成長したのかなぁ。


 そういえば女の子は大丈夫だろうか


「大丈夫だった? 怪我とかしてない?」

「はい、大丈夫です。助けていただきありがとうございました」


 そのぶつかった女の子は歳は14歳くらい。エプロン姿で片手には紙袋を持っている。どこかのお店の子だろうか。


「いえいえ、怪我とかなくて良かったよ」


「助けていただき本当にありがとうございます。あの………すみません、私 お店のお手伝いがあるのでここで失礼していいですか?」

「全然かまわないよ。気をつけてね」


「ありがとうございます。お礼はまだ後日」


 女の子は僕に礼をし路地を走っていった。この時間から手伝うなんて偉いな。やぱり異世界だと親の仕事を手伝う事は当たり前なのだろうか。小説ではあるあるだけど


 ………あっ 迷子なの忘れてた


 僕は女の子を必死に追いかけた。ここであの子を見失っては、僕は宿に帰れなくなってしまう。僕は早朝だということを忘れて大きい声で叫んだ。


「すみませーーん!! 僕を置いて行かないでくださーーい。迷子なんですーー!!!」


 この声で僕の必死さが伝わったのだろう。女の子の方から返事が返ってきた


「いぎゃゃやゃやゃゃーーーー!!!!」


 悲鳴と言う名の返事で


 よほど僕の形相が怖かったのだろう。さっきの男性より明らかに怖がってなる。確かに今の僕は汗を滝のように流れ、息を荒あげている。暗がりでこんなの人が、ただ歩いてるだけでも変質者より変質者だ。だからといってあんな悲鳴をあげられるとかなりショックだ。


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「さっきはすみません。取り乱してしまって」

「いえ、さっきのは100%僕が悪いので気にしないで下さい。それでですね、僕は『フリッシュ』と言う宿に泊まってるんですが、ここからどうやったら帰れますか?」


「フリッシュですか? フリッシュでしたら、ちょうどこの路地をまっすぐ行った、つきますよ」

「本当でかす!? 良かったー 朝食に間に合いそうだ」


「そうですか、それは良かったです。あのですね………私の祖母がフリッシュの前で飲食店を経営してるんですけど、よかったらお昼ご飯食べに来てください。助けて頂いたお礼に沢山サービスします」


「本当ですか!? 嬉しいです!! 」

「 それでは私はまだよるところがあるのでここで失礼します」


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「て、感じで朝から女の子を助けたんだー」

「へぇーー、人助けするなんて、なんだか使徒ぽいね」


 僕は朝起きた出来事について自慢げにみんなに話した。だが何故だろう、褒められてるのにあまり褒められてる気がしないのは


「翡翠……使徒''ぽい''じゃなくて僕は使徒だよ」

「そういう''設定''だもんね!! ところで今日はどうするの? 観光でもするの?」


「設定とか言わないの。 特に決まってないけど、お昼は助けた女の子が働いてるお店に食べに行こうと思ってるけどいい?」


「おーー!! いいね」


「じゃあそういう事で。集合時間は12時にフリッシュ前に集合で。それまで自由時間で」


「「「「りょーかい」」」」


 僕たちは朝食を済ませたのち、お昼ご飯までを自由時間とし、皆それぞれフリッシュを後にした



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