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叶えば所詮、夢物語  作者: 4.1 1.2 4.2
21/41

ゴブリン討伐

 

「いや〜、神の使徒様に討伐依頼を受けて頂き、大変感謝しております」

「いえいえ、これが使徒たる者の務めですから」


「おお!! なんと心強いお言葉!! 頼もしい限りですな!!」




 この世界来て、1ヶ月と半月ほどたったころ。特に不自由なくこの世界で生活できている。



 チーム決めは俺が望んた通り、雑魚を含めた5人パーティーになった。あの時隠キャラのせいで俺の計画が潰れるところだったが馬鹿な先生のおかげで、潰れずに済んだ。


 それに、このメンバーにも納得している。濃色(のうしょく)系が3人、薄色(はくしょく)系が2人のチームで俺の理想通りになり楽に旅が出来ている。


 しかし、濃色系の中の1人、紅緋(べにひ)と言う少し長めの髪の男に手を焼いている。人の話を聞かない、勝手な行動はするは、自分の力を過信しすぎているは、非常に面倒くさい。そもそも、日本にいた時はこんな風ではなかった。うるさ過ぎず 静か過ぎず 普通な奴であったが、人間 力を得るとダメになると知る。


 それ以外はまあいい感じのメンバーだ。というのも、濃色系の紫紺と紅緋の他に黄赤(きあか)という名前のポーニーテール女子がいる。その名の通りオレンジ系の色で範囲回復ができる上に、運動部でよく動ける頼もしい女だ。


 それに引き換え薄色の2人は全く使えない。1人は運動部でそれなり動けるが、残りの1人は点でダメだ。オタクでヒョロイうえに、力もなければ持久力もない。動ける系のオタクならよかったが、ハズレが当たってしまったようで、おとりか荷物持ちしか使い道がなさそうだ



 そんな紫紺(しこん)たち5人はある地主の依頼でゴブリンの討伐に向かっている


 目的地はノルデンから南に向かった先にある雑木林。地主の話しによると、1年ほど前に畑を作るために買った雑木林にゴブリンが住み着いてしまったらしい


 そもそもなぜ地主は、ノルデンから数十キロも離れたこの土地を買い、1年もの時間放置していたのか。それは野菜を育てるのには広い土地と水が必要だからだ


 ノルデン周辺にもいくつか雑木林があるのだが、その雑木林の近くには水源がなく、野菜を育てるのに向かないのだ。なので水源と広い土地があるがノルデンから遠い、この雑木林を渋々買うことにしたらしい。


 しかしこの通り、ノルデンから雑木林までは、交通の便が悪い。馬に乗ってもかなりの時間がかかる。それならその雑木林周辺に家を建て、ここで暮らした方が良いのでは、と言う結論にいたり、家を建てる資金調達のため、この1年 雑木林を放置してたらしい


 そして二ヶ月程前、ようやく家を建てる資金が集まり1年ぶりに雑木林に訪れるとゴブリンに占拠されており、畑を作れる状態じゃなかった。


 そこで、ギルドに討伐依頼を出したのだが、ゴブリン討伐は人気がない上に、移動距離があるため1ヶ月前に貼ったのにもかかわらず、今まで音沙汰なかったらしい。


 そんな時、紫紺がこの張り紙を発見し雑魚の教育とpt稼ぎを兼ねてこの依頼を受ける事にしたという訳だ


「それにしても、この短期間でランクを1つ上がるとは紫紺(しこん)殿は凄いですね。彗星の如く現れた超新星 はノルデンで有名ですよ。おまけに容姿端麗、非の打ち所がないお方だ」


「そんな事はないですよ。それにランクだってチームメンバーが優秀だからですよ。(そんなわけねぇだろ。俺が強いからに決まってるだろ)」


「ご謙遜を、紫紺殿のDランクより上のCランクモンスターを一人で討伐した話は有名ですよ」

「そんな大層な話しじゃないですよ。それも仲間の援護があっての事ですよ」


「仲間のことを信頼しているのですね」

「もちろんですよ。(こんな雑魚、信頼してるわけないだろ)」


 馬車の中は明るい雰囲気で溢れている。紫紺と地主、それに加え濃色系黄赤(きあか)と紅緋で話しが盛り上がっている。


 薄色系の2人も笑顔で相槌を打っている。しかしその顔は引きつっており、むしろ暗くすら見える


 そんな2人を差し置いて話は盛り上がり、気づけば雑木林の近くに来ていた


「あっ、見えてきました。あれがゴブリンが住み着いた雑木林です」

「馬車はここに止めてもらっていいですか? ゴブリン達がこちらに襲ってくる可能性もありますし」


「わかりました。ご武運を祈っております」


 それを地主に伝えると紫紺たちは雑木林へと向かった



イケメンサイド

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