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叶えば所詮、夢物語  作者: 4.1 1.2 4.2
13/41

拡張

 

「なにかを見る事によって能力を使うことが出来るってわけか………」


 真紅は体を起こし、周囲を見渡す。目の前には真紅が体を起こすのと同時に離れた翡翠がいたので取り敢えず翡翠を見てみる事にした。


 ジーーーー


 すると、少し経つと翡翠は照れながら

「ちょっと………なにみてるの?まじまじと見られると恥ずかしんだけど……」


 そう言ってる翡翠は頬を少し赤く染め、何度も瞬きをしている。どうやら真紅が好意を持って見つめているのだと勘違いしているようだ。ややこしくなる前に弁解せねばならない



「勘違いしてるみたいだけど、僕はただ見てるだけだよ?」

「えっ?………」


 それを言うと、今度は別の意味で赤くなり真紅に肩パンしてどこかへ行ってしまった。乙女心は複雑だ。


 しかも、見て見たものの結局能力は分からず、ただ肩パンされただけ。真紅は結局なに一つ知れずに終わった。いや、わかった事はある、それは相手を見つめれば頬を赤くすることだ。しかしながら魔物相手に何の意味もない。これが能力だったらかなり悲しい。


 真紅は痛い目を見たくないので、今度は焚き火を見てみる。


「…………………」


 数分たってもやはりなにも起こらない。それはそうだ、だってただ見てるだけだもの。ただ一つ言える事は火は見てると落ち着くとゆう事。


 なぜ人は見ているだけで落ち着くのだろう。とても不思議だ、自然とリラックス出来てる。ここが異世界だと忘れている自分がいるのが不思議だ


 真紅はただ焚き火が燃えているの見ている。目で見て、音を感じ、体で熱を感じ、真紅は無意識のうちに集中していた。


 そんな時、突然 異変が現れた。


 見ている焚き火の燃える範囲がどんどん広がってゆくのだ。しかしそんな異常事態でも、真紅は気づいていていない。


 時すでに遅し。


 気づいた時には火柱があがり、なおかつ直径50センチほどだった円が、80センチほどまで広がっていた


 いや、気付かされた時だ。真紅は翡翠に肩を叩かれるまで気づかなかったのだ。それほどまでに集中していたと言える


 火から目を離し、翡翠に顔を向けると瞳が赤くなっていると指摘され初めて変化に気づく。


 瞳の色は集中が切れたからか、1〜2分で元の瞳の色にもどった。一方焚き火の方は目を晒してからかも広がり続け、真紅の瞳の色が普通に戻るとほぼ同時に焚き火も元の大きさに戻っていっき、目の能力がきれたかのように焚き火は規模を縮小していった。


 このことから推測すると、


 ・集中すると瞳の色が変わる

 ・ある程度集中してないと瞳の色は保てない

 ・瞳が発動してる限り、集中して見た物から目を逸らしても、瞳の効果は持続する。


 これがみんなで話し合い、推測した結果だ。皆それぞれ、この答えに納得しているようだ。蜜柑いわく、蜜柑本人が能力を使った時も同じような感覚だったと話している。


 これで発動条件が大方わかった。あとは確実に使えるよう、トレーニングをしていく必要がある。


 明日は2人と3人に分かれて能力使用のトレーニングをしていこう。やはり能力を使えないとこれからが不安だし、生き抜くためにも必要だ。能力が使えるようになってから街に行くのも悪くないだろう。


 真紅たちは魔物の警戒のため、常に2人が見張り、残り3人が睡眠をとり、3時間経ったら交代とゆう具合にルールを決め眠りについた。ちなみに残りの1人は起きなくても大丈夫だ。この熟睡できる人は毎日変わりその日によって変わる


 真紅は怪我は治ったもの、瑠璃に寝てろと言われしっかり寝させてもらうことにした。この日は色々あり疲れたため直ぐに眠りにつく事が出来た



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