表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
叶えば所詮、夢物語  作者: 4.1 1.2 4.2
11/41

戦闘

 

 休憩を始め、10分程経った頃。


ゴロゴロしている者をよそに、突如 身長1メートル程の魔物が2体、雑木林から現れたのだ。これが俗に言うゴブリンとゆう奴なのだろう。緑の体表に棍棒や剣を持ち振り回している。日本の異世界モノに出てくるゴブリンの特徴をまんま持っている。


 この緊急自体にすぐに対応できたのは真紅と若紫だけ。真紅と若紫は体を起こしておりすぐに立ち上がる事が出来たが、残りの3人は横になっていたため、立ち上がるのに時間がかかっていた。


 ゴブリン達はその隙を見逃さなかった。2体のゴブリンは構えてる真紅たちの事など見向きをせず、寝そべっている3人の所へ向かった。


 その時、真紅は2体のゴブリンをしっかり目で追っていた。どの方向に向かったかもはっきり見えていた。しかし体が動かなかった。足が動かなかった。全身石になったように固まってしまった


 真紅はゴブリンと不意に合った目に恐怖してしまったのだ。殺意と悪意交わるその目に


 3人が殺される


 そう思っても体が動かない。僕は結局何も出来ず、何も守れずに仲間が死ぬのを見ていることしかし出来ないのだろうか。


 そんなの嫌だ。動け 動け 動け 動け


 そんな時、耳に入ってきた。仲間の声が


「なにしてんだバカ野郎ーーー!!!

 お前がコイツら守らねぇーでどうすんだ!!」


 真紅は若紫のこの言葉で我に返った。止まっていた顔が動いた、腕が動いた、足が動いた。それぞれの器官に力が入るのを感じる。


 《そうだ、僕が守るだ》


 真紅は若紫が2本の剣で2体のゴブリンの攻撃を抑えてるところへ、突進をするかのように向かった。そして若紫に向かって指示をだす


「若紫!!避けろーー!!」


 若紫が真紅の声を聞き、瞬時に右にステップを踏む。ゴブリン達は急に避けられた事により態勢が前かがみになる。真紅はその一瞬の隙を逃さず、右手持った剣で右側のゴブリンの腹を突き刺し、左手の盾で左側のゴブリンを突き飛ばした。


 しかし突き飛ばしたゴブリンはバランスを崩しただけでまだ生きている。真紅は右に避けた若紫に指示を出す


「若紫!!ヤレーー!!」


 すると若紫は吹き飛ばされたゴブリンへと助走をつけて飛びかかり、若紫の剣はゴブリンの腹を貫き、断末魔を叫びながらゴブリンは絶命していった。


 真紅は危機から脱し、安堵の息を吐く。そしてみんなに怪我がないか、瑠璃達のいる方へ振り向く。しかし皆、真紅を見たまま微動だにしない、とゆうか何故か翡翠が涙目になっている


「う……腕から………血が………」


 真紅は翡翠に言われるがまま、腕に視線を移す。そこには


「えっ?」


 真紅の視線の先にはゴブリンから受けた切り傷によって出血しており、流れた出た血液が腕を祟り芝生の上に垂れているのだ。


 そして時間が経過するごとにアドレナリンによって痛覚が失われていた脳が徐々に平常な状態に戻っていく。それと同時に徐々に麻酔が切れてように痛みが現れ、腕全体を激痛が襲い始める


 そんな真紅はいよいよ激痛に耐えきれず腕を押さえたまま地面に倒れてしまった


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ