生の実感
エイジが目を覚ましたのは保護されてから5日経った後だった。富岡と死闘を演じ、そしてあの時点で瀕死の状態だった。すぐに医療室に運ばれたが心配停止状態になり、輸血と手際のいい手術でなんとか蘇生をしたのだ。それでも16時間もの手術を行い、命を繋いでいた。エイジはそう語る響と名乗った男からことの詳細を聞かされていた。自分は追っ手3人を倒した史上初の存在だということ。またルールに乗っ取り、生き残った者には最高の処置を施すことなどを。身勝手極まりないと思うがそれで生かされた事実もある。そう思うエイジは晴子が無事に帰されたことを聞いてほっとしつつ、その後のことを聞いて途方に暮れてもいた。家に帰れば強制的に引越しをさせられ、学校も変わる。関わったことを口止めし、もし破ればまたこの島でゲームに参加させられるのだという。親もまた同じだと言い、賞金は口止め料にもなっているらしいことも聞く。また、誰かに言ったところで警察も行政も動くことはない。インターネットを利用しても無駄で、非難を浴びるか社会的に抹殺されるかの道しかないのだと言う。つまり、それだけ巨大な組織が動かしている、そう悟った。そしてその3日後、エイジは東京の病院へと移送された。入院費や医療費は全額負担され、最高の治療を受けられた。親もまた事態を把握し、辞令も下って出世した上で今とは違う土地へと引越しをさせられていた。エイジはかなりの傷を負ったために、歩けるようになるまで3ヶ月を要した。それから3ヶ月はリハビリに費やし、元の生活に戻ったのは実に半年後のことだった。それらを説明したエイジはジュースを飲んで一息をつく。いつものドーナツ店ではなく、ファーストフードの店にしたのはここならば同級生たちに遭う確率が減るためだった。それでももう噂になっているようで、さっきからひっきりなしに携帯が鳴り響いているが晴子はそれらを全て無視していた。
「でも、よくわかったね・・・私も調べたけど、どうやってもダメだったのに」
「あの響って人が教えてくれた」
そう、それは1週間前だった。自分宛に届いた手紙には消印がなかった。直接投函されたその手紙には晴子の現在の住所と在籍している学校名が記載されていたのだ。何を思って響がそうしたかはわからない。だが、どうやら彼の中で自分は特別なのだとは理解できた。
「本当は明日にしようと思ったんだけどね・・・でも今日はテスト休みだし、約束は早く果たしたくて来てみたんだ」
「うん、嬉しい・・・・・本当に嬉しい。会えたこともそうだけど、生きていてくれて」
微笑む晴子の目にまたも涙が光っている。苦笑し、エイジはそっとハンカチを差し出した。微笑んでそれを受け取ると涙をそっと拭う。
「泣くほど嬉しいって、こっちも嬉しいよ」
そう言って笑うエイジを見た晴子の中で何かが動き出す。
「だって、これで美味しいものを奢ってもらえるしね」
「そっちかよ」
苦笑するエイジにぴろっと舌を出してみせた晴子が笑っている。それがたまらなく幸せに感じられた。だからエイジも笑った。とにかく、1つの約束は果たされたのだ。これから次の約束をどうするかを話し合う。それがどんなに幸せでどんなに楽しいかを実感しつつ、2人は話を弾ませた。これから2人がどうなっていくかはまだわからない。ただ、最高のパートナーであることは間違いない。だから2人の未来は明るいと、そう信じられた。
*
ホールに人が集まり始めていた。正面の巨大モニターは真っ暗で、まだ何も映されてはいない。まばらに集まり、席に座る人たちを見下ろすようにして一番奥の壁際に立っている響は近づいてくる足音に顔を向けた。おそらく50代らしき白髪混じりの男が軽く会釈をし、微笑む響の横に立った。
「例のパーフェクトを達成した少年にパートナーの所在を教えたそうですね」
それはルール違反を犯した響に対する牽制だろうか、男はそう言ったが持っている雰囲気は柔らかい。そんな男を見た響は小さく微笑むと正面モニターへと顔を向けた。
「総帥からの命令ですよ。総帥は彼を気に入ってますからね。歴代でも最強と呼ばれた3人のハンターを全て倒し、パートナーを無傷で生還させた。このゲームの構成上、それはありえないことですし」
その言葉に少しの驚きと大きな興味を得る。男もまたモニターへと顔を向けると小さく微笑んでみせた。
「まぁ、よくあれだけの傷で生き残ったものです。それもまた驚きでしたが」
響は静かにそう言い、小さく微笑んだ。そう、エイジは瀕死の状態だった。一時は心肺停止状態にもなり、非常に危険な状態にも陥っていた。それでも彼の生きる気力が勝ったのだろう、息を吹き返して手術は成功していた。それでも半年近くも入院を余儀なくされたが、五体満足でペアが生き残ったことがまた新たな伝説を作り上げていた。
「おかげで前回の大会はつまらなかった・・・わずか32時間で終わったのもありますが、見ていて高揚感もなかったですからな」
異様な盛り上がりをみせた1年前のゲームと違い、半年前に行われたゲームは1日半で終了したこともあって盛り上がりに欠けていた。前回のことがあったために皆生き残りに賭けていたこともあり、その落胆は大きかったのもその要因になっていた。響は2日で全滅に賭けていたために惜しくも賞金を逃していたが、やはりつまらなさを感じていたのは間違いない。
「まぁ、今回は島の大幅改修も行いましたし、楽しみですよ。成金さんの不正様々、というところですか」
その言葉に響は口の端を軽く歪めて微笑を浮かべた。1年前の不正が発覚した成金は失脚し、その地位も権力も全て失った。おそらくは命もだろう。そんな不正もあり、バタついた中で行った前回のゲーム内容が内容だったために今回の大会に向けて島の改修を行っていた。廃墟を取り壊し、新たな施設を建てた。森を削って砂漠を追加するなど、大きな変化をもたらしているのだ。
「そうそう、アメリカやイギリスでもこのゲームを取り入れたと聞きますし、本家としては負けていられませんしな」
その言葉に響から苦笑が漏れる。そう、このゲームと類似したものをアメリカとイギリスも取り入れていた。とはいっても、向こうは規模が違う。
「あちらはわが国の地下組織と違ってその規模は桁違いですからね・・・資金もまるで違う。戦後に結成された我々の組織とは根本的に違いますから」
響はそう言い、モニターのテストを行っているその画面を見つめていた。現在、プレイヤーたちが続々と施設に運ばれている、そんな様子があらゆる角度から映し出されていた。
「確かに。ですがあちらは逃げる側に囚人を使うようですな。追っ手も最新の武装だとか。いやはや、やることがでかい」
響は苦笑混じりにそう言う男の言葉を聞きつつ、囚人を使うことのバカらしさを心の中で笑っていた。未熟な高校生を使うからこそこのゲームは面白い。男女をペアにするのもまたその心理を楽しむための状況にすぎないのだから。所詮は外人の考えることだとあざ笑う響だが、その反面で国の規模が違うことには敗北感に似たものを感じていた。大手の企業が寄り集まり、国の裏を取りまとめる自分たちの組織は戦後に創設されたいわば裏政府だ。GHQが自国の裏組織を模倣して作らせたこの組織はいまや肥大化し、その規模は拡大しつつある。それでもアメリカやイギリスに比べれば歴史も浅く、まだまだ規模は小さい方だった。
「いずれ、また彼らを呼びたいものです」
男が言った彼らがエイジたちを示すのだと悟った響は冷たい目を男に向ける、だが、そこに威圧感はない。
「それは危険すぎますよ」
「何故です?」
「彼らは、特に彼はこのゲームを知り尽くしている。おそらく開始と同時に1人が殺される。そうなれば残る2人に危機感が募り、やられる可能性が高い」
「なるほど」
「それに一度勝利を得た者を呼ぶことはできません。ルールに反する」
「さすが総帥のご子息、そういったことに厳しいですなぁ」
男はにんまりと笑い、響は苦笑した。そんな2人はゲーム開始15分前を告げるアナウンスを聞いてお互いに会釈をし、席についた。脇にある小さなテーブルに置かれたグラスにワインが注がれていく。今日の面子はどんなものかと興味が注がれるが、それでも響の中で高揚感は存在しない。
「三島エイジ君、君のおかげで楽しめなくなったかもしれないよ」
響は苦笑混じりにそう呟くと足を組んでモニターを見つめた。そこに映された倒れこんでいる40人の姿を見つめながらワインを口に運ぶ響はエイジに次ぐ強者の登場を期待するのだった。
*
不快な音が急速に意識を覚醒させていった。ひどく重い瞼を開き、焦点が合った視線の先に倒れているスカート姿の女子が見えた。むっちりした太ももを間近に見た高田洋平はずりずりと体を動かし、這うようにしてそっちへ向かった。だがその女子も目が覚めたようでのっそりと動き始めたためにあわてて身を起こした。きょろきょろとするが、制服姿の男女が皆起き上がろうとしているのが分かるだけで、広い何もない空間に頭に疑問が浮かんだ。右側に巨大なモニターとスピーカーがあり、それ以外は何もなさそうだ。薄暗い空間のせいか、まだ頭がぼうっとしていた。そんな矢先、正面のモニターが明るい光を提供してくれた。全員が眩しそうにしながらそっちを向く中、モニターの中にタキシードを着たピエロの仮面をした男が映し出される。ざわつく中、ピエロは両手を広げると大げさな感じで高らかに声を上げた。
「おはよう、諸君!」
口元だけは仮面で覆われていないために、異様にそこに目が行った。全員が押し黙り、自分に集中するのが満足なのか、露になった口元が笑みを形取った。
「まず、君たちの今の状況を説明しましょう」
その言葉にざわつく空間内を見渡すようにそう言い、男は右側へと移動した。正確に言えば、画面が左へとスライドしただけだったが。すると空いた左側にどこかの島を上空から撮影した映像が表示される。
「君たちは今、この島の中心にある建物にいます。島は名もない無人島。虫や動物も一切存在しない、摩訶不思議な島でございます」
おどけるような言い方はピエロだからか。男はそう言い、パチンと指を鳴らせば島の中心部がクローズアップされていった。そこには壁で覆われた簡素な建物が存在している。じっとその画面を見つめる洋平はインターネットで見た都市伝説を思い出していた。無人島で行われる死の鬼ごっこ。これがそうなのだと変な興奮が全身を駆け回るのがわかった。
「君たちには今からここで鬼ごっこをしていただきます」
やはりそうかと思う洋平は恐怖よりも興奮が打ち勝っているせいか、怯える女子や怒号を上げる男子を冷静に見渡していた。そう、これは生き残りを賭けた死のゲームだ。退屈な日常を打破するべく神様が用意してくれた特別なステージなのだ。ピエロの男が概要を説明し、洋平は見た目も可愛い小柄な女子生徒とペアになる。関西弁を使うことからそっち方面の学校に通っているらしいことは分かったが、怯えているために三浦輝美という名前以外は何も話さなかった。そんな輝美に洋平は自信満々な笑みを浮かべて見せた。
「大丈夫、俺について来い!それだけでお前は生き残れる。3人を殺して、俺らが生き残るんだ」
その言葉に輝美の恐怖も少しだけ弱まっていくのがわかった。洋平は輝美の手を引いてモニターの前に進むとそのまま右にある扉に向かって進んだ。根拠のない自信だけが洋平の中にある。そう、これはゲームだ。自分がもっとも得意とするサバイバルアクションのテレビゲームと同じなのだ。洋平は輝美を連れてドアを開けてそこをくぐる。その先に待っているのが想像を絶する死の世界だとは知らずに。
*
遠くで女の声が聞こえる。自分の名前を呼ぶ声だ。いつかどこかで同じことがあった気がするが、それがいつだったかもわからない。まどろむ意識の中、そんな思考さえもどうでもよくなってきていた。そんな時、頭に衝撃が走った。急激に、そして強引に意識を覚醒させられたせいか不快な感覚が頭の中に溜まっている気すらしていた。
「もう!今日も寝坊?」
そう言いながら自分を起こした女性がカーテンを勢いよく開いた。途端に差し込む眩しい朝日に目がくらむ。
「今日はプールだって、わかってたでしょうに!」
苛立ちながらそう言う女性、晴子の顔を見たエイジは困ったようにしながらも大きな欠伸をしていた。その欠伸は無意識的に出たとはいえ、晴子の中の苛立ちを増幅させる効果は抜群だった。素早く枕を掴んで勢い良く振ればエイジの顔面を強打する。倒れこむエイジを見つつ、晴子はさっさと背を向けて部屋を出て行った。エイジは枕を戻すと背伸びをしてベッドから降りる。昨日はゲームに夢中になりすぎて寝るのが遅くなったのだ。その結果、寝坊をしてしまったのだった。
「ごめん」
素直に謝りつつ着替えを済ませたエイジがキッチンへと入る。2DKの部屋で1人暮らしを始めて3ヶ月ほどが経つが、こうしてほぼ毎日晴子が来てくれているおかげでかなり生活は楽になったと思えた。千葉の大学を受験して合格し、こうして1人暮らしを始めたのも晴子のそばにいたかったからだ。あの再会からほどなくして遠距離恋愛で付き合い始め、何度か喧嘩もしたが順調に愛を育んでいる。
「もういいよ、慣れたしね」
晴子は怒ったような顔をしつつそう言い、朝食の準備をしてくれた。さっさとそれを食べて顔を洗い、プールに行く準備をして家を出る。お金には不自由しないとはいえ、生活費はアルバイトで稼いでいた。あの島で行われた死の鬼ごっこから生還した際に得たお金にはほとんど手をつけていない。それが自分の命の代金だと思うとそんな気になれなかったのだ。それは両親も同じなようで、通帳の中でそれらは眠っている状態だった。聞けば晴子の家もそんな感じだという。親にしてみれば自分の子供が死に瀕した状態で手にした金など汚れている、そう思うのは必然だった。だが、エイジはあえてそこから車を買っていた。生きた証しとして、そんな思いを込めていたのだ。生き残るだけで必死だった。金のことなど頭になかった。最終的には晴子を無傷で生還させる、それだけを願っていた。自分は死んでもいいとすら思えた理由は亡き兄の言葉のせい、だけではない。晴子がいなければあそこまで頑張れなかったという思いがあったからだ。
「混んでるかな・・・」
時刻は午前10時、まだ余裕はあると思う。エイジは車を走らせ、30分ほどで目的地である大きなプール施設にたどり着く。駐車場はそこそこ満車に近い状態だ。2人は日差しの強い中、手を繋いで歩いた。エイジの顔に走る大きな傷は人目を引くが2人とも気にもしない。慣れたといえばそうだが、エイジにしても晴子にしてもその傷は2人の絆だと思っている。生き残った勲章、そんな風にも受け止めていた。だから他人の視線などどうということはなかった。そうしてチケットを買って中に入り、手を振って別れて更衣室へと入った。子供がじっと自分の顔を見つめている。大きな傷は興味の対象なのだろう。そんなエイジが苦笑しながらさらに驚くのだろうなと思いつつTシャツを脱ぐ。予想通り子供はさらに驚いた顔をし、大人もまたその体に刻まれた無数の傷に釘付けになっていた。顔同様に大きく縦に走る傷や、右肩にも大きな傷跡があった。腹部にもそれがあり、どこを見ても傷で埋め尽くされている、そんな印象を受けた。エイジは言わんこっちゃないと思いながらもそんな視線を無視して水着に着替えた。こんな体だが、人目にさらすことに抵抗などない。そう、これは誇りなのだから。エイジはロッカーの鍵を手首にはめて簡単な手荷物を持ってプールサイドに出る。通り行くカップルや親子連れの視線を浴びながらも日影の場所を選んで荷物を置いた。好奇の目があちこちからエイジを射抜く中、向こうから手を振ってやってきたのは薄いピンクのビキニを着た晴子だった。元々スタイルのいい晴子だが、今日のためにダイエットまでする念の入れようだ。可愛い笑顔とそのスタイルは男たちの目を引くが、その晴子の相手が傷だらけの男となればその視線は自然となくなった。
「どうよ?見事なもんでしょう?」
「まぁな。見事だよ」
ポーズを決める晴子に苦笑しつつも目は真剣だ。そう、晴子は綺麗だ。時々口も悪く態度も悪くなるがそれも愛嬌だと思う。いろんな視線を集める2人はそのままプールに入った。晴子はエイジにしがみつくようにしながらそっと胸の傷をなでる。これは晴子が必ずする行為だった。体を重ねるとき、一緒にお風呂に入るとき、一緒に寝る時。そういった時に必ずする行為だ。
「お前以外の女だったら、いくら彼氏でもこんな傷だらけの男とこうしてプールなんかに来ないだろうなぁ」
エイジはそう言い、晴子を見つめた。全てを知る晴子だからできる行動だと思う。エイジにしてみればこの傷は誇りであり勲章だ。晴子を守り抜いた、そして自分もあの地獄を生き抜いたという証拠なのだから。世間の目がどうであれ、何も知らない連中の視線や言葉など気にもならない。だが晴子は違うはずだ、そう思っていた。あの島での出来事を思い出させるこの傷は見たくないはずだと思っていた。しかし実際はこうだ。愛でる様にそっと傷を撫でる晴子が小さく微笑んだ顔をエイジに向けた。
「さて、そんじゃ楽しみましょうかねぇ」
そう言い、晴子はエイジにおぶさる様にしてみせる。浮力のせいで重くもなく、エイジはそのまま流れるプールの方へと移動していった。今でもまだあのゲームは続いているのだろう。高校時代に突然事故死した高田洋平の死因にそれを感じていた晴子にとって、それは確信になっていた。3日間失踪し、その後、事故死だとされていたために島で死んだという証拠はない。だが、空白の3日間、それに伴う急ぎ足の調査と結果報告の不自然さが気になる。家族も友人も皆事故だと言い、悲しみに暮れていた。それでも洋平はあの島で死んだと思っている。だからこそ、エイジと触れあうことで生を実感するのだ。あの島で体験したあらゆる感情を忘れないために。
「好きだよ」
そう言い、エイジの頬にそっとキスをする。公衆の面前でする行為じゃないな、そう思うエイジだったが悪い気はしなかった。おぶさりながら、晴子は再度胸の傷に触れる。そう、これはあの島での出来事を忘れさせないためのものだと思う。これを見れば思い出すのだから。エイジから受けた一生掛かっても返せない恩を。だから自分はエイジの傍にいる。生きるために3人の人間の命を奪い、そして命を捨ててでも自分を守ろうとしてくれた人に返す恩、それはエイジを幸せにすることだ。ずっとそばにいて支え続ける、それが恩を返すことだと信じていた。だから晴子はエイジの背中に体を密着させた。そう、私たちは生きている、それを実感するかのように。
第一部、これで終了です。
次回からは第二部、リベンジ編。
その名の通り、ある男のリベンジが始まりますが・・・・さてその結末は!?




