5話 賢者、相棒に再会する
結界とは目印となるものを置いて目印と目印の間を魔力で囲い、異物の侵入や攻撃を阻む魔法。
俺はそれを目印無しで発動させる、効力が下がるがそれは枚数を多く張ることでカバーする。こっちの方が魔力の消費量が多いが枚数があるぶん安全性は高い
結界を張り終わると、村の人に結界の説明をしなければならない
「結界を張ったので魔物からの侵攻は防げます」
その時、鳥型の魔物が飛んできた
「丁度いいや、あの鳥で結界の力を見せます」
めっちゃ速い速度で飛んでんなぁ、結界壊れなければいいけど
そう考えている内に肉眼で捉えることの出来る程に近づく
「ん!?」
見たことのある姿が…
「……デ」
聞いたことのある声が…
「ヒ……キ」
もしかして…
「謝る準備は出来たか!?ヒーデーキ!」
俺の愛すべきホーちゃん!
「ぎゃふっ!!」
結界がなかったらそのままこれたのに、残念!
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村の人はホーちゃんの姿を見て距離を取っていた。ホーちゃんは神獣と呼ばれているが強い魔物に変わりない
「ホーちゃん、ちょっと自己紹介して警戒心を解いてもらおう」
「わかった、弱気者達よ、聞くが良い!我が名はホルス!フェニックスのホルスだ!」
話を聞いてなかったのかな?大半の村の人は家に入っちゃった
「馬鹿なの?話聞いてた?」
「私は悪くない、自己紹介しただけだ」
「照り焼きにしてやる!」
喧嘩をしてると
「魔物ですけど、大丈夫なんですか?」
「魔物使いはいないんですか?」
「いえ、テイマーというのがいます。そうではなく魔物の大軍の仲間とかでは?」
「それはないですよ」
ホーちゃんのことを説明した
「友人でしたか、それは失礼をしました」
「気にするな」
ホーちゃん、偉そうだな、まぁいいけど。そろそろ、戦いの方に行くかな
「そろそろ、戦いの様子を見てきます。ホーちゃんも行くぞ」
「村長やリーヤ様をお願いします」
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「何だこりゃ」
てっきり魔剣で無双してるかと思って戦いを見に来たら、拮抗しているに見える。リーヤの動きが特に悪い、何でだ?
「助けに行かなくていいの?」
「おかしい」
「何が?」
「魔剣作って渡したのにまだ戦ってるなんて」
魔剣は完成してるはず、能力も適してるように作った、おかしい
「魔剣渡したのって?」
「あの子」
リーヤを指さす、動きが鈍いからすぐわかる
「あれ、魔力が足りてないんじゃない?」
「それだ!」
魔力が無ければ魔剣も意味ないじゃん!魔力の強化させるべきだった
「ホーちゃん!リーヤのとこに行くぞ!」
「もう、あんたが倒せばいいのに…」