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3話 賢者、避難する?

リーヤのあとを追って集会所に向かった


集会所に向かう途中、村の空気がいつもと違っていたことに気づいた、殺伐としたようなピリピリとした空気でいっぱいだった


集会所に着いた時、リーヤの父親を中心にして話し合っていた


「女や子供は村から避難し、戦える者で殲滅する」


おや?話し合いは終わったのか、のんびり歩きすぎた


「リーヤ、お前は避難しろ」


「何で!?私が女だから!?」


「それもあるが、なにより避難する人を守る人が必要だ」


「くっ」


リーヤがこっちにきた、不満だったんだろうな顔がすごい


「ヒデキ、あなたも避難してもらうわ」


「それはいいけど、戦わなくていいのか?」


「客人にそんなことさせられないわ」


「それもあるけど、リーヤは?っていう意味もあるんだけど」


「私だって!」


「私だって?」


「私だって、皆と戦いたいわよ、けど村長の言う事は絶対、これは村長の娘といっても曲げられない」


「ふぅ〜ん」


「ヒデキも避難の準備をしなさい」


リーヤは自分の家に行ってしまった


「と言われても、いつでも出れるんだよな」


村の中をぶらぶらしようと思った時


「ヒデキ君、ちょっといいかな?」


振り返ると強面なオッサンつまり、村長がいた


「あぁ、リーヤのお父さん」


何か悩んでるようだったけどすぐに口を開いた


「君にリーヤの事を頼みたい」


「何でそんな思考になるんですか?」


この人寝ぼけてんのか?


「私達は多分生き残れないと思う、あの子の事だ敵討ちをするだろう」


「だから、止めて欲しいと」


「あぁ」


「旅しないといけないから、ずっとは無理ですね」


「何だったら娘を貰ってくれ」


お〜と?最初の村で結婚エンドですかぁ!


「君ならあの子を渡しても構わない」


「その信頼はどこから来るんだか」


「頭の隅に置いといてくれればいい」


そう言って村長は男達を率いて森に向かった


俺と結婚したら必ず相手が先に死ぬじゃん、そんなのこっちから勘弁したい


「じゃあ、押し付けられないようにしますか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

村を出て数十分した頃


「皆付いてきてる!?」


頃合かな?


「リー…」

「お姉ちゃん!」


絶好のタイミングを潰された!


「ん、どうしたの?」


「お父さん達は大丈夫だよね?」


「…大丈夫に決まってるじゃない」


よし、ここだ!


「へぇ〜、村長は多分生き残れないって言ってたのに?」


リーヤが凄い顔してる、他の人もすげぇこっち見てる


「そうなの?」


「そうだよ」


男の子に教えるとリーヤが胸ぐらを掴んでくる


「あなたって人は!不安を煽って何が楽しいの!?」


「落ち着けって、いいから話の続きを聞けよ」


睨んでるけど、とりあえず話は聞いてくれるみたい


「お前が助けに行けばいいじゃん、俺が村の人守ってるから」


「村長の言う事が絶対だって…」

「じゃあ、戦ってる人はいいのか?見殺しで」


「っ、でも私が行ったからといって何かが変わる訳でもないし」


「お前に変える力があればいいんだな」


「は?」


「リーヤ、よければ英雄にならないか?」

俺は笑顔で言った

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