少女は夢漂い光を求める
少女は夢を見る。
いつ終わるとも知れない夢を。
終わらないかもしれない夢を。
少女の夢はいつも孤独だった。
たった一人暗闇をさまようそんな夢。
助けを求めても誰にも聞こえず、届かない。
けれど、いつか現れるかもしれない光を追い求めてやまない。
なぜ、光を求めるのか。求めて何になるのか。
何千、何万と繰り返してきたが答えは一つだった。
少女はただ、愛してほしかっただけだ。
誰かの愛がほしかった。
たった一人でいい。
自分を愛して大切にしてほしかった。
けれどこの暗闇の中では求めてもそれは叶わない。
それは、少女のもとに来る者が、ただ一人としてないからだ。
否、どんな者でも少女のもとへとはたどりつけないからだ。
少女は光を求めることをやめようとしていた。
求めても、求めてもそれは永遠に届かない。
届かないはずだった。
少女の手は光に届いた。いや、向こうからやってきたのだ。
少女はやがて出会う。
自分を愛してくれる存在に。
そして、自らが愛する存在に
投稿は午前0時ぐらいにしたいと思います。たぶん不定期更新になると思います。