やじろべえ
自分らしくと言われても
何が自分かわからない
手放すことができずにいるのは
中途半端なやさしさと
ひとりよがりなアイロニー
不安と羨望
あきらめと常識
膨れ上がる疎外感
もてあまし気味の感情に
回転軸は定まらず
いつまでこうしているのだろう
器用な大人でいたくはないけど
子どものままでもいられない
時だけは流れていくのを知っている
それでもあきらめきれなくて
自分自身になりたくて
それでもまだまだ悪あがき
けれどまた
それも僕らしいのかもしれない
上手く回れはしなくても
もがき続けて生きていく
ゆらりゆらゆらやじろべえ